【見どころ紹介】ドイツ戦手塚VS幸村に注目すべき理由【新テニスの王子様】
こんにちは。わたしです。
『新テニスの王子様』のアニメ新シリーズの放映がいよいよ始まりました。
これを書いている時点では第一話「最強ドイツ 決戦前夜!」と第二話「青い鳥」のOAが終了しています。
今回のシリーズではU-17 WORLD CUPの準決勝であるドイツ代表VS日本代表がメインに描かれます。
そして往年のテニプリファンであるわたしにとって、この対ドイツ戦というのは大変思い入れが強く、どの試合も心にくるものが大きすぎて正直アニメをひとりで完走できる自信がありません。
そこで、不運にもこの記事を開いてしまったあなたを道連れにして、わたしのこの行き場のない熱量を強制的に共有することで、運命共同体になっていただこうじゃないかと考えたわけです。
テニプリはストーリー自体とてもシンプルですし、なんとなく流し見していてもほぼ支障なく展開についていけてしまうと思うのですが、「こういうポイントを把握したうえで見るともっと楽しめるよ!一緒に熱い涙を流そうぜ!」というオタクからのメッセージを押し付けさせてください。
大丈夫、後悔はさせません。お任せあれ。
そしてドイツ戦すべてについて語ると数万字コース確定ということにも気づきましたので、ひとまずドイツ戦一番の山場であろう手塚VS幸村戦を中心に語らせていただこうかなと思います。
※放映済み2話より先の致命的なネタバレはありませんが、旧作『テニスの王子様』のネタバレおよびアニメOPやティザー映像等で推測がつく程度のネタバレは随所に含みますのでご注意ください。
1.なぜ幸村だったのか
・3つの理由
U-17合宿の最中、元青学の部長・大和と再開し対戦したことがきっかけで、手塚国光はかつて大和部長からかけられた「青学の柱」もとい「チームの柱」というある種の呪いから解き放たれ、自分自身のためだけにテニスを極める覚悟が整い、天衣無縫への覚醒と同時にプロ転向を目指してドイツへと旅立ちました。
そんな手塚がW杯では日本チームの敵であるドイツ代表として立ちはだかるわけですが、手塚との対戦を熱望する中学生メンバーは一人や二人ではありません。
特にかつて手塚を「道標」として精神的に依存し、手塚に突き放されることでその弱点を克服して大きな進化を遂げた不二周助、辛くも一度は勝利したものの格上のライバルとして実力を認め、いつもその背中を追いかけている跡部景吾、そして手塚から「青学の柱」を託され、「(わざわざ渡されなくても)いつか奪い取ってやる」と打倒手塚を宣言した主人公・越前リョーマ。
ほかにも一度手塚に敗れている木手だって、全国大会で熱い戦いを繰り広げた真田だって、たくさんの選手たちが叶うならばこの大舞台での手塚との対戦を望んでいたことでしょう。
恐らく公式の大舞台で中学3年生の手塚国光と戦うことができるのは今回が最後の機会です。
このW杯を踏み台に手塚は本格的にプロの道へ進むことが確定しており、ただでさえすでに日本という枠組みから離れて遠いドイツの地に行ってしまったのに、今後さらにほかの皆より一足も二足も先に、ずっとずっと遠い場所に羽ばたいて行ってしまうことを、彼らも重々理解しているのです。
そんなたくさんの選手の思いがドロドロと混濁する対手塚の駒として選ばれたのが、立海大付属中の部長・幸村精市でした。
幸村が選ばれた理由、あるいはこのタイミングで手塚と戦うのが他の誰でもなく幸村でなければならなかった理由について、わたしは次の3つだと考えています。
①「幸村になら任せられる」と皆が納得して送り出せる圧倒的な実力
②全員からの期待と重圧を受け止めつつも、あくまで自分の目的遂行のために迷いなく戦うことができる胆力
③幸村自身が前に進むために克服すべき要素の清算
そして3つすべてに共通していえるのは、この手塚VS幸村の試合はただ単に世界の手塚VS日本の中学生最強の幸村、という「点」で見るのではなく、これまで旧作『テニスの王子様』から積み上げてきたあらゆる要素・伏線の清算の意味で「面」で捉えて見守る必要があるということです。
・圧倒的実力と身勝手さ
①についてはもはやこの場で滔々と語る必要はないと思うので割愛しますが、幸村が日本の中学生のなかで最強格であることは言うまでもありません。
誰もが納得して「自分も手塚と戦いたかったけど、幸村がいくなら仕方ない」と送り出すことができる十分な実力を備えています。
だからこそ②に繋がってくるわけで、手塚と幸村の組み合わせが決まった後で、跡部様や乾が「対手塚攻略法」的な助言やデータを惜しみなく授けるのです。
それ以外にも先述したような各人の手塚に対する強い思いは幸村自身が誰よりも強烈に感じ取っているでしょうし、その背中にかかる重圧は並大抵のものではないでしょう。
しかしながら幸村は常に「常勝立海」の部長として三連覇の掟を掲げて、誰よりストイックにテニスに励んできた男であり、その最中に難病に倒れ、一時はテニスを奪われかける経験をし、それでも挫けずに想像を絶するほどの辛いリハビリに耐え抜き、再びコートに戻ってくるなど、実体験を礎とした強い精神力を備えています。
かつ、彼は絶対勝利の掟のためなら手段を選ばず情けもかけない、冷酷な圧倒的君主=マキャベリスト的な思想をもっており、いい意味でも悪い意味でも主観的で共感力に乏しく、絶対自分主義な人間です。
(余談ですが、W杯前の合宿にて柳が赤也を勝ち組に残して宿舎を去るとき、普通であれば「あいつを頼む」と赤也を託すのは部長の幸村であるべきなのに、あえて他校の部長である白石蔵ノ介を選んだところからも、柳が認識する幸村という人物の揺るぎない性質が伺えます)
だからこそ、今回の手塚戦を託されることの意味を理解し、皆の思いを受け止めはしつつも、あくまでこれは「自分VS手塚の戦い」として、自分の目的達成に集中することが幸村にはできるのです。
・青学に2度敗れた理由とチームメイトとの溝
では幸村の目的とはいったい何なのか。これが③の理由に繋がります。
幸村は旧作『テニスの王子様』で、主人公のリョーマが所属する青学のラスボスとしてそのビクトリーロードに立ちふさがりました。
ミステリアスな容貌、病で離脱していたゆえ謎のベールに包まれた実力、そして明らかになった五感剥奪という恐ろしい能力。
そのどれもがラスボスとして相応しい様相を呈していましたが、土壇場で天衣無縫に覚醒したリョーマに敗れ、立海3連覇の夢は叶わずに終わりました。
そして『新テニスの王子様』では「学校」という枠組みから解き放たれた各選手たちが、今度は「個人」として自身の課題を克服し成長していく物語が描かれるわけですが、幸村にとって克服すべき課題は「チームメイト(特に真田)との溝」「病気」そして「天衣無縫」の3つだと考えています。
一つ目の「チームメイト(特に真田)との溝」に関して、これはW杯予選のオーストラリア戦までにすでに克服済みであるといえます。
これについては、立海が実力では圧倒的優位であるはずの青学になぜ全国決勝で敗れたのかまで遡らせてください。
部長の幸村が病に倒れチームを離脱していた間、副部長である真田が実質部長のような立場で立海を牽引していました。
幸村の帰りを無敗で待つ、と心に固く誓った真田が選んだやり方は、蓋を開けてみれば「鉄拳制裁」に象徴されるような恐怖による圧政。
お世辞にも真田は上手くチームをまとめられていたとはいえず、そんな状態の立海がチームとして正常に機能するわけもないので、関東決勝で立海は青学に敗れてしまいます。
(せめて関東くらい立海に勝たせてあげてほしかった、との声を時々目にしますが、部長の手塚が不在ながらチームとしてのメンタリティが完成されている青学に、ボロボロの真田率いる当時の立海が勝てるわけがないとわたしは考えています)
そんな真田の空回りを病室から静観していた幸村。このときからすでに幸村と真田の間には少しずつ溝ができ始めていたのではないかと思います。
幸村は「俺がいないとチームもまとめられないのか」「関東決勝で敗れるなんて情けない」と呆れていたでしょうし、真田はそんな幸村への申し訳なさと劣等感で、幸村が戦線に舞い戻った全国大会~オーストラリア戦まではどことなく幸村に対して一貫して遠慮がちで、タジタジと全肯定ばかりするなど、歪な関係性が随所に描かれています。
幼馴染として長年切磋琢磨しあい、同じゴールに向けて手を取り合って走ってきたはずの二人の対等な関係はとっくに崩壊していました。
そんな幸村も手術とリハビリを乗り越えて全国大会にはコートに戻ってきたわけですが、彼も彼で精神的に非常に不安定な状況にあり、チームメイトを駒のように扱い、同志であったはずの真田を見下し、常にひとりで戦っていました。
簡単にいえば、普通にやれば十分青学に勝てたはずなのに、勝利にこだわるあまり中途半端な「人メタ」戦術を張ったり、赤也の悪魔化を利用したりしたせいで、またもや敗れることになってしまったのです。
このように勝利のためならチームメイトを駒のように扱い、真田を突き放し、ひとり孤独に戦っていた=もう何もかも全部間違えていた幸村精市が、W杯のオーストラリア戦で真田とダブルスを組んだことで幼少期の原点に還り、真田へのリスペクトをあらためて自覚したことで、二人は元の対等な同志かつ好敵手の関係に戻ることができました。
つまり、今回の手塚戦にて幸村が克服すべき要素はあと2つ。
「病気」と「天衣無縫」です。
この時点で幸村の病気は寛解しているものの完治はしておらず、いつ再発してもおかしくない状態でした。
だからこそ、丸井ブン太による遠野の膝破壊事件が起こったのです。
▼膝事件についても語ってますので良かったらどうぞ
一度はコートに戻ることができたとしても、今後またいつ身体の自由を奪われるか分からない。
今この瞬間にも、いきなり体が動かなくなって再び病院送りにされるかもしれない。今度こそ本当に永久にテニスを奪われてしまうかもしれない。
そんな恐怖を抱えながらこの大一番を戦うことは心理的にとてつもない負担がかかることでしょう。
いつも涼しい顔で微笑んでいる幸村ですが、その裏にはどれだけの精神的な負荷がかかっているか、考えただけで恐ろしくなります。
ここについても手塚戦の最中に進展があるので必見です。
・「天衣無縫」に対する回答
そして「天衣無縫」について。これが幸村にとって最も大きな課題であり、彼が前に進むため、今後テニスを続けるために乗り越えなければならない最大の壁です。
先にも触れた全国大会の決勝で、幸村はS1として青学の越前リョーマと戦い、五感剥奪によって一時は展開を優位に進めたものの、リョーマが「テニスって楽しいじゃん」の一言とともに天衣無縫の極みに覚醒したことで敗れてしまいました。
そしてプレW杯で徳川カズヤと組んだ試合中、今度は自らが五感を奪われるという体験を通して、「自分にとってテニスと絶対勝利は切り離せない。勝利を得るためには当然苦しみが伴う。テニスが楽しいもの、だなんて到底思えない。だから自分は天衣無縫にはなれない」とはっきり自覚します。
(余談ですが幸村精市の座右の銘は「冬の寒きを経ざれば春の暖かきを知らず」です。ここにも彼の頑固なまでのNo pain, no gainな考え方が表れています)
冒頭に述べた通り、手塚国光は大和との試合を通じて「青学の柱」から解き放たれ、天衣無縫の極みの使い手として覚醒しています。
つまり、幸村が手塚と戦うということは再び天衣無縫と対峙するということに外ならず、二度も天衣無縫に成すすべなく敗れるわけにはいかないのです。
天衣無縫になれない幸村が今後も最前線でテニスを続けていくためにはここで天衣無縫を打ち破ることが必須条件であり、誰も口には出さないまでも、それは日本チーム全員が理解していることです。
幸村は目の前の手塚を通して、かつて敗れた天衣無縫の越前リョーマを見ています。
そしてその先には、孤独で、間違ってばかりで、精神的に余裕のなかった自分自身も見えていることでしょう。
ここで天衣無縫に一矢報いることで、幸村は全国大会決勝のリベンジマッチを果たそうとしているのです。
まとめると、手塚の対戦相手として幸村が選ばれた理由は、誰もが納得できる圧倒的な実力があることと、「みんなの思い」なんかより自分自身の目的=「天衣無縫」の克服、もとい自身の過去の清算のために全振りできる身勝手さがあることであると、わたしは考えています。
2.幸村VS手塚の必見ポイント
・天衣無縫にどう立ち向かうのか
前提をある程度お話できたので、ここからは幸村VS手塚戦における見どころをいくつか挙げていきたいと思います。
まずは先述の通り、なんといっても天衣無縫への回答です。
旧作『テニスの王子様』の終盤、全国大会決勝にて越前リョーマが天衣無縫の極みに覚醒し幸村精市に劇的な勝利を収めたことで、「テニスは楽しむものである」というメッセージとともに、天衣無縫がテニスの王子様世界における圧倒的最強の要素として提示されました。
そして『新テニスの王子様』ではリョーマに続いて天衣無縫に覚醒する者、あるいは使いこなす者たちが登場し、同時に天衣無縫に「なれる側」「なれない側」の線引きもはっきりと示されました。
この「なれない側」の筆頭が幸村精市であり、また天衣無縫に対して最もコンプレックスを抱く者でもあります。
ここで再び幸村が天衣無縫を克服することができず、あっけなく敗れてしまうようであれば、テニスの王子様は単なる「天衣無縫ゲー」になってしまうわけで、それは天衣無縫に「なれない側」にとって存在の否定すら意味します。
つまり幸村は「なれない側」全員の切なる思いも背負ってこの手塚戦に挑むのです。
幸村が出した答えが何なのか、天衣無縫をどう打ち破るのか、『新テニスの王子様』全編を通しての最大の見どころのひとつだとわたしは思っています。
アニメでどこまで丁寧に描いてくれるのか現時点では未知数ですが、ぜひ一緒に見届けましょう。
・部長として遺すもの
前段にて幸村はこの手塚戦に「なれない側」の思いを背負って戦う、と書きましたが、幸村と同じように天衣無縫に対して並々ならぬコンプレックスを抱く者が彼のすぐ近くに存在します。
それは同じ立海の2年生エース、切原赤也です。
2年生で唯一日本代表に選出されたのはさすがと言えますが、『新テニスの王子様』が始まってから赤也には目覚ましい活躍も成長もなく(白石とのダブルスで天使モードに目覚めてはいましたが、白石依存なうえに何も根本解決にはなっていない)、他のプレイヤーたちが続々と自身の課題を乗り越えて成長していくなかで、焦りを感じていたのでしょう。
なかでも天衣無縫に対するコンプレックスの表出が顕著で、アニメ第一話の終盤では天衣無縫のリョーマに勝負を挑み、何度もボコボコにされて腐りきっている姿が原作以上に丁寧に描かれていました。
全国大会決勝で、自分が何度挑んでも敵わない幸村部長を退けた天衣無縫の極み。
幸村・真田・柳の3強を倒すことが目標のひとつでもある赤也にとって、幸村が天衣無縫を前にあれよあれよという間に敗北したことはセンセーショナルな出来事だったはずです。
天衣無縫の手前にある「無我の境地」への到達でいえば、幸村も真田も赤也も成し遂げてはいるのですが、幸村によって無我の境地は「体力の無駄」と切り捨てられていて、その思想が恐らく立海全体に伝播しているがゆえ、赤也もその先の天衣無縫に到達することができずにいます。
「結局天衣無縫ゲーなのかよ」と腐りきっている、まさに「湿気った導火線」状態にある赤也にとって、今回の手塚VS幸村戦、もといテーゼVSアンチテーゼの戦いを見届けることには大きな意味があるのです。
さて、ここで立海チームにおける幸村と赤也の関係性はというと、青学や氷帝、四天宝寺と比較すると希薄なように感じます。
合宿にて柳が赤也を託したのが幸村ではなく四天宝寺の部長・白石だったことからも分かる通り、幸村は人材育成に精を出すタイプでは全くなく、赤也の長年の課題である悪魔化についても、勝つためには必要なこと、と意にも介していませんでした。
幸村が立海の部長として君臨できている理由は、その確固たる実力と君主然とした底知れぬ恐ろしさであり、人望の厚さや面倒見の良さによるものではありません。
一方で、青学の部長・手塚は越前に対し物語序盤で「青学の柱」継承を託し導いていますし、氷帝の部長・跡部様は下剋上を掲げいつまでも跡部様の背中を追いかけ続ける日吉に対し「お前の氷帝コールを見つけてみろ」と助言を授けています。
四天宝寺の部長・白石が金太郎に対して明確に何かを授けるのはもう少し先のお話ですが、白石は常に野生児である金太郎を上手くコントロールし、道を踏み外すことのないよう献身的に支えています。
わたしの記憶が確かなら、幸村が次世代の立海を担う赤也に対し、部長として何かを授けたり助言をしたり、甲斐甲斐しくお世話をしたりする描写を見たことがありません。
その幸村が、今回の手塚戦を通して、自分と同じように天衣無縫に苦しめられている赤也に対し、初めて「部長として」何かを遺そうとするのです。
そのやり方も伝え方も非常に幸村らしいというか、「幸村部長」にしかできない芸当で、わたしの大好きなシーンでもあります。
ここは今回のアニメシリーズのなかで屈指の見どころですので、どうか見逃さないよう油断せず刮目してください。
・天衣無縫の先にある「手塚」
見どころとして天衣無縫への回答を挙げましたが、幸村精市が挑む相手は天衣無縫の極みそのものではなく、あくまで手塚国光というプレーヤーです。
今となっては世界のクニミツ・テヅカとなった彼の実力は間違いなく世界最強クラスであり、天衣無縫を克服したからといって終わりではなく、その先には最強・手塚国光の打破という壁が待っています。
とはいえ幸村も日本の中学生のなかでは最強クラスの選手であり、跡部様や乾をはじめチームメイトたちの助言を上手く独自に昇華し、対手塚に無策で挑むなんてことはしません。
天衣無縫はもちろんですが、手塚固有の能力であるゾーンや零式云々に幸村がどう立ち向かうのか、そのハイレベルな応酬にも注目していただきたいです。
そして試合中のとあるシーンで、越前や手塚を『テニスの王子様』の「表」や「光」とするならば、幸村は「裏」であり「闇」を象徴する存在であるという事実をあらためて突きつけられます。そこも必見です。
また、アニメでカットされないことを切望していますが、試合中の回想シーンにて幸村が鏡の前で歯磨きをしているシーンがあります。
ここには実は手塚攻略のうえでの大切な意味が隠されていたりするので、もしアニメで放映されれば着目してみてください。
放映されなかったら一緒に泣いてください。
・その他の見どころ
前回の記事で語り散らかした幸村精市と丸井ブン太との関係性についても、今回の手塚戦で多くの要素を拾い集めることができます。
アニメ第二話で鬼対QPの試合をベンチから観戦する面々が描かれましたが、ブン太はしっかりと「幸村くん」の隣をキープしていましたね。
そしてもちろん勝敗も見どころのひとつです。ただ、考察がお好きな方はある程度勝敗の予測がつくのではないでしょうか。
ひとつ言えるのは、『テニスの王子様』において意味のない勝ちも負けもないし、結果には必ず裏付けがあります。
それも含めてこの大一番の勝敗を見届けてほしいと思っています。
3.さいごに - ドイツ戦は幸村手塚だけじゃない
今回は幸村VS手塚戦に絞って見どころをお伝えしてきました。
アニメ新シリーズのオープニングを見ても、今回のシリーズで最もフォーカスされるのは幸村VS手塚であることは間違いなく、わたしも対ドイツ戦のメインディッシュをあえて選ぶとしたら幸村VS手塚だと思っています。
しかし、ドイツ戦=幸村手塚であって他の試合はオマケ、みたいに捉えられてしまうのはあまりにも悲しいとも思っています。
正直どの試合も同じくらいの熱量で語りきることができる程度には情報量が多く、日本・ドイツを問わずそれぞれの選手の思いが交錯し、彼らにとってターニングポイントといえる出来事がたくさん起こります。
噂によると今回のクールでドイツ戦~決勝の代表決定戦まで詰め込まれる説が濃厚とのことなので、尺を考慮するとダイジェスト的に省略される試合があるのでは…と個人的には不安を隠しきれないのですが、制作チームを信じて上手くまとめてくれることを祈るしかないので、一緒に見守りましょう。
(前シリーズで真田の最後のシングルスが秒で終わったことは一生根に持ちます)
それでは。
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