ひょうきんなLouinoの記録 (食物アレルギー)
アレルギーの食物経口負荷試験を受けました。
自宅で牛乳0.1mlを2週間毎日飲ませて、その後0.2mlを2週間、0.3mlを2週間‥
先生の指導のもとほんの一滴から飲みはじめた牛乳も一年と少しかけて19mlまで飲めるようになりました。
19ml。
19mlといってもコップの底に少し溜まるくらいの量。しかし、母と息子にとっては牛乳を入れる度に感激するほど信じられない量でした。
負荷試験というのは、ある程度の量が飲めるようになり、血液検査で数値を見た後、実際にはどれくらいの量の牛乳が飲めるのかを知るためのテストです。
病院に夕方までの入院というかたちを取って検査してみるというものでした。
息子は、血液検査の数値が低くなっていても、相変わらず原液を飲ませると舌の痛みを訴え、口周りも赤くなりました。
過去に出たアレルギー症状を思い出しても、もし喉が腫れて呼吸ができなくなったらとか、また嘔吐して意識を失ったらとか、どのような反応が出るのか全く予想もつかなかったのです。
いつかこの試験を受ける日が来るとは分かっていたけれど、色々と考えるととても怖くて、怖くて。
でも、小学校に入ってからの事を考えたら、今息子の為に私がしてやれる事はこれしかないのです。先生のお言葉を信じてお願いすることに決めました。
当日は同時刻に4人試験を受けることになっていたようで、看護師さん方を含め6-7人、先生が3人体制で見ていてくださる中で実施されました。
息子の目の前に置かれたのは、牛乳100ml。
時間をおきながら数回に分けて飲むものだと思っていたのですが、先生の判断で息子は一回で試してみることになりました。
初めて飲むこんな量の牛乳。
何が起こるのか母は恐怖でしかありませんでした。
でも結果はね、信じられないけれど、舌が痛いとは言いながらも、バナナを交互にかじりながら飲み切ることができたんです!
ギューっとなっていた母の胃も安心と共にふわっと解き放たれ、
息子は「牛乳、おいしかった!」って。
そうか、今まで口が痛くならないようにってたっぷりのお水で割って飲んでいたもんね。
しばらくすると頬や口周りが赤くなったけれど、ご機嫌のままに、その後何ごともなく過ぎました。
その日からは自宅で毎日100mlを飲ませています。
スライスチーズ一枚が牛乳100ml分。なので、先日チーズトーストを作ってあげました。
美味しい!初めて食べたー!こんな味がするのかって、もう5歳だから、初めて食べるものへの感動が人一倍だったかもしれないです。あんな顔忘れられないよ。
少しだけど、クリスマスケーキまで一緒に食べられました。もう涙が出ちゃいます。
長かったね。
色んなもの、食べさせてあげたかったんだ。
そして息子にも目標ができました。
「Louino牛乳100ml飲めるようになったんだ!200ml飲めるようになったらピザとかグラタンが食べられるんだよ!」
と、お友達や先生、まわりのママたちなど、たくさんの人に言ってまわっています。
いつか一緒にピザが食べられる日を夢見て、母と子、2人力を合わせて頑張っているところです。
Saori Louise Tatebe
(平面立体という作風でアーティスト活動をしています。絵日記は子供と過ごした時間の中で学んだ事を記録として残したものです。
読み返してはこんな事あったなぁとほっこり。
読んで下さった皆様にも、少しでも笑っていただけたり、伝わるものがあれば書いた意味があったなぁと幸せに思います。ありがとうございます☺️)
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