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作る人の心を守れ

以前の記事でも書いけど、
私は夫とか、家族とか、食べる人に
美味しい?味どう?って聞いてしまう癖がある。

黙って食べてくれるのは、
味は問題ない、ということなんだろうけど
もう少し私の作った料理に
興味を示しておくれよ!
という、
かまってちゃんな自分が顔を出す。笑



「一汁一菜でよいという提案」で有名な
土井義晴先生の『暮らしのための料理学』
という本にこんなことが書いてある。

私は、(中略)食事を円満にするためには、料理を作る人と食べる人が重なり合うことが必要だと考えています。


重なり合う?
それはどういうことかというと、
具体的な例が書いてある。

食べる人が作る人に心を重ねる方法はいくつもあります。ちょっと台所に立って手伝って一緒に作る。食事に集中して食べる。きちんと食べる。おいしく食べる。ご機嫌で食べる。または食事をぞんざいにしない。

そう、そう、
わたしは求めているのは
そういうこと!

美味しいなんて無理に
言う必要はないけど、
他のことに集中してて、
食事の内容は上の空
それは嫌なんだ!

さらに土井さんは続ける。

料理をする人だけが一方的に負担を感じ、不満を募らせることはいけません。(中略)みんなのことを思って頑張ってる仕事でも、してあたりまえと受け取られると、自分の存在が否定されたような気になります。だからこそ、そこに食べる人が重なり合うことが重要なのです。


いやぁほんとに、、
料理を教える本は沢山あっても、
食べる人の心構えについて
ここまで触れた本はあっただろうか?
少なくとも私は出会ったことがない。

こういうことを伝えてくれる
本があって嬉しくなったし、
まさに、私が伝えていきたいことって
こういうことなんだよな、と一人で
うんうん頷いてしまった。

作る人は、食べる人を思って
丁寧に料理する。
評価は求めない。
食べる人は、作った人の気持ちに
寄り添いながら、頂く。


そうありたいと思っても
なかなか難しいけれど、
実践していきたいなと思う。






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