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会社でのキャリア積み上げを諦め、不妊治療に注力することにした思考の変遷

私は元々キャリア志向が強く、就活~会社員を辞める決意をするまでは、「子どもができても絶対に働き続けたい!」と信じて疑っていませんでした。

しかし子どもができない現実に直面し、ハードワークと不妊治療を並行する中で考えが変わっていき、結局キャリア積み上げを諦めて仕事を辞め、転職することはせずに不妊治療に専念しました。
(その後幸いなことに子を授かることができ、今は職についていない状態で妊娠生活を送っています。)

その間、もちろん様々な葛藤がありましたので、
この投稿では、キャリア志向から家庭を作ることを優先するに至った思考の変遷を辿ってみようと思います。
キャリアや子どものことで悩んでる方にとって、少しでも参考や励みになりますと幸いです。

思考の変遷① 心身の調子を崩し、ストレスに強くないと体感する

一社目での法人営業の仕事が大変だけど楽しかった私は、更なる大変な仕事を求めてコンサルに転職をしてみました。

辛いながらも数年頑張った結果、長時間労働と、自分にとっては大きな重圧により、心身の調子を崩してしまいました。
その頃は心身ともに不安定で、旦那さんにもお手間をかけてしまったので、このような調子が悪い状態で子育てをしたくはないな、という気づきがありました。

それまでは仕事も子育てもバリバリやりたい!と思っていましたが、自分がその理想よりもストレスに強くないと自覚することで、子育てをするときには、自分がもっと余裕を持って取り組める仕事に就いた状態が良い、と思うようになりました。


思考の変遷② 子どもができない現実と年齢による焦り

子どもが数人欲しいので、20代のうちに一人目が欲しいとぼんやりと思っていました。

けれども今じゃないかなとか、海外出張のあとが良いからと先延ばしにしたり、そうこうしているうちに体調を崩したりと色々あり、気づけば30歳を超えていました。
そこから妊活情報を調べたり基礎体温をつけ始めたり、自分たちでタイミングを計ったりしたけど上手くいかず、焦ってきたので不妊治療のクリニックに行くことに。
いくつかの検査を行って、幸いなことに大きな要因はなかったけど、卵子の数が少なめで40代並みと言われ、更に焦りました。

思考の変遷③ 女性が体調を整えるしかないという諦めと覚悟

そこから仕事と並行して、半年以上不妊治療のクリニックに通いましたが、なかなか恵まれず。

不妊は原因が不明なことが多く、そういう場合は色々情報収集しても「ママが心身共に健康に過ごすことが一番大事!」という結論しか得られず、それはそうなんだろうけど何をしたらいいのか途方に暮れました。

元々は、妊娠や子育てをするとしても、「なぜ女性だからってキャリアを諦めないといけないの」といきり立っていましたし、絶対に仕事は辞めたくない、一生続けたいと思っていました。
それに働いていても妊娠している方はたくさんいるわけなので、私もできるんじゃないかと思っていました。(当時勤めていた会社では出産・子育てしている女性は一人もいませんでしたけど。。。)

ただ事実として、私は仕事と妊活を1年以上並行しても恵まれなかったし、激務と重圧により心身共に疲弊していた状態だったので、
「私がストレスを減らして毎日を送れるように、生活を変えないといけないのでは・・・。そこが原因なのでは。」と思わざるを得ませんでした。

夫は私の仕事好きをとても理解してくれている状況ではあるのですが、それでも生命の仕組み上、女性側が身体を休ませるしかない、という諦めと覚悟が生じました

仕事と妊娠・出産・育児を両立させている事例がいくつあっても、自分の場合どうなのか、に向き合うしかありません。


思考の変遷④ 会社内での昇進や、転職市場の枠組みでキャリアを積むことが全てではない

少し前後しますが、今度は仕事の面から見ていきます。
元々、会社でのキャリアを積むことや、転職市場での価値を上げるという観点に囚われていた節のある私ですが、会社を辞めるという選択肢が浮かんできた中で、会社内や転職市場における評価軸でキャリアを積むことだけがすべてではないと思うようにもなっていきました。

当時働いていたコンサル会社では中間管理職を1年半ほどやらせてもらいマネジメント経験を積むことができたのですが、管理職は365日24時間対応すべしという方針の会社だったこともあって負荷は大きく、私にとっては妊活のための体調整えと両立できるような状況ではありませんでした。

また、部長や執行役員と仕事することも増える中で、さらに昇進した場合の仕事振りも少しずつ想像することができました。

その結果、このまま続けても、その先の昇進を見越しても、とてもじゃないけど妊活、出産、育児と両立していくことは難しそうと思わざるを得ませんでした。

そこはもちろん会社によるとは思うので、転職するという道もありましたが、キャリアアップの転職を望むなら、同様にマネジメント職での転職を希望することとなり、結局重圧は変わらないかもしれないので、不妊治療は難航するままかも。それに納得のいく条件の職場を探したり、転職後に慣れたりするまでに時間がかかることに対して焦りもあったので、転職するのもやめておこう。という結論に至りました。

思考の変遷⑤ 実際に辞めてみて思うこと

そんなこんなで思い切って退職。少しの間不妊治療に専念しつつ体調を整えて、しばらくしても恵まれなかったら就活しようと思っていました。

最初こそ、不安やモヤモヤも大きかったですが、今は会社に属すことに囚われずに、自分なりのキャリアを模索することに前向きに取り組んでいます。(その一つがコーチングの勉強&提供です。)

人はやはり置かれている環境や触れている情報に影響されるので、
当時は、会社の中や転職市場で自分の価値をどう高めていくかが評価基準だったし、一度そこから降りると戻れないんじゃないか、という不安は大きかったです。

女性キャリア誌に書いている「子どもができても正社員の座は手放すな」みたいな話にも不安になっていました。

けど離れてみると、何故あんなに執着していたのか不思議なくらいだし、
独立されている方や事業を行っている方の情報が目につくようになり
、わくわくしながら道を模索中です。

「一般的に言われていること」や「それらしい主張」に惑わされずに、自分の置かれている状況や優先したいことをしっかりと見つめて、選択できたことを良かったと思っています。

会社の制度としての産休や育休を活用することはできなかったけど、
自分で自分の人生をデザインするイメージで、今は自分の人生におけるセルフ産休中と捉えています。このあとはセルフ育休ののち、自分の好きな条件(働く内容や時間)で育休から仕事復帰できるように、地道に準備していきたいと思っています。


おわりに

読んでいただいてありがとうございました!
辞めてしばらくは不安やもやもやも多くありましたが、今は、あんな辛い状態から抜け出して良かった~ととても穏やかな気持ちで妊娠生活を過ごしています。
人それぞれ状況は違うと思いますが、少しでも誰かの励みや参考になっていましたら幸いです。

(2022.9.追記)
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