会いたいと思われる人に、私はなれるか
例のウイルスの影響で、仕事の現場でもリモート面談が浸透してきた。リアルな面談よりあきらかに費用と時間が節約できるし、相手のアポイントに対するハードルも低い。
家にこられるのはNGだけどリモートならいいよ、という方も多くなった。
これは確かにありがたい。
だがアポイントがとりやすい反面、商談の濃さから見ると「短時間で終わってしまう」「反応が薄いので話しづらい」「要件だけで話が広がらない」というデメリットもある。
それに、一度リモートにすると「次もリモートでいいですよ」となりがちで、それからはなかなかリアルのアポイントが取りづらくなる、ということもある。
そうなってくると、
「直接会いたい人」
「リモートですませたい人」
の選別をお客さまからもされている、ということにもなるだろう。
「人と会う」という行動自体のハードルが以前より上がっているのだろう。それは仕方ないことだ。以前ほどシビアではないとはいえ、いまだにウイルスは猛威をふるっているのだから。
営業サイドも同じことが言えるかもしれない。最小限の経費で最大の効果を狙うには、そういう線引きもどこかで必要だろう。
関係性を深めるには、やはり直接お会いできることに越したことはない。
どれだけお客様に「会ってもいいよ」と思っていただけるか、なのだろうと思う。
それには何が必要だろうか。
話している時間が楽しくなるような話術か、「聞いてよかった」と思われる情報か。
いろんなパターンがあるだろうし、正解はない。人によって違うだろう。
だから、自分をいろんな面から磨きつづけるしかないのだろうと思う。
「会いたい人」「会ってもいい人」に、私はなれているだろうか。
電話をかける前に、いつもためらってしまう自分がいる。
人の評価は自分では決められない。
どう思われているか、いつも不安でしかたない。
だけども。
私にできることは、時間を作ってくれた方に一生懸命お話することしかないのだ。
「次会ったときでいいかな」ではなく、もう会えないかも、と思って話す。
誰かと時間を共有できて、しかも「話せてよかった」と感じてもらえたらほんとに嬉しい。
私は、私を越えてゆかねばならない。
昨日より今日、今日より明日だ。