まだまだ可能性を感じる! フットボールカルチャーの未来を描くSHUKYU Magazine大神編集長にインタビュー≪6/4-10開催!ヨコハマ・フットボール映画祭2022≫
コアなサッカーファンだけではなく、あまりサッカーを知らない人にも受け入れられるSHUKYU Magazineについてルーツとこれからを伺います。
みなさん、こんにちは。ヨコハマ・フットボール映画祭note公式マガジン第53回を担当しますスタッフのSallyです。よろしくお願いします。
ヨコハマ・フットボール映画祭 2022の会場内ギャラリーにて、フットボールカルチャーを愛する皆さんとの交流の場、フットボールエキスポが開催。ギャラリーは入場無料なので、映画鑑賞やイベント参加と併せてお楽しみください!
ヨコハマ・フットボール映画祭note公式マガジンではフットボールエキスポへ出展される方へ特別インタビューを実施。読者の皆さまへお届けします。
原宿というカルチャーの街でスタートを切ったサッカーとの新たな関係性
2015年に創刊し今年節目の10号目が刊行されたSHUKYU Magazineは、コアなサッカー情報だけではなく、建築やアート、ファッションなど多岐に渡る切り口でフットボールの世界観を作り出しているサッカーカルチャーマガジン。
私が最初に手に取った感想は、部屋に飾りたい!でした。先日立ち寄ったcafeにも置いてあったとすぐに気づいたのですが、まさに店内にはカラフルなバックナンバーがレイアウトされていてとても素敵だったんです。
ーーまず初めに大神さんがSHUKYU Magazineを始める迄についてお聞かせください。
大神 高校の部活以降はサッカーから離れていましたが、28歳頃から当時所属していた原宿のVACANTというスペースで、誰もが知っているスポーツ、主にサッカーにまつわるイベントを企画し、トークイベントを始めました。テーマはサッカー選手のセカンドキャリアや、国立競技場のデザインを発端にスタジアムについて建築家やサッカー関係者の方をお招きしたりと、ジャンルは様々。イベントを通じ多くの方と知り合いました。サッカー関連の人脈が無い中で始めましたが、今あるご縁はここから徐々につながりました。
実は当時からヨコハマ・フットボール映画祭も観に行っていて、そのご縁で2013年に映画祭と連動したイベントを原宿で行ったことがあります。そうやってイベントを行う中で、別の表現方法で新たなチャレンジができないかと考えるようになりました。そこで「サッカーのカルチャー雑誌」という形ならやりたい事が表現できるかもしれないと思ったのが創刊のきっかけです。
節目の10号目も変わらない。振り返った時に色褪せないコンテンツ作りを目指す
ーーサッカーに関する雑誌といっても色々ありそうですが、どのような方向性にしようと思ったのでしょうか。
大神 サッカーは好きだけれど自分自身が読みたい雑誌が少ないなと思っていたんです。最新で10号目を刊行しているSHUKYU Magazineが、サッカーカルチャーマガジンとして今の形になるのに、強く影響を受けたイギリスのThe Green Soccer Journalという雑誌がありました。本当に格好良くて、他のサッカー誌には無いような写真やインタビューで編集されていました。
自分で雑誌を作るなら、まだあまりサッカーを知らない人も手に取りやすいビジュアルや、コアなサッカーファンの方も面白いと思ってもらえるようなコンテンツの雑誌にしていきたい。だから毎回テーマを決めたら様々な方向からそのテーマについて深堀りすることを心掛けています。たとえば、ファッションに興味があり雑誌を手にした人が、違うページにある選手のインタビューを読み、いつの間にかサッカーの奥深い世界にはまっていく。バックナンバーを読んで振り返った時にも面白いと思える、消費されにくいコンテンツ作りを心掛けています。
SHUKYU Magazineは、書店のいわゆるスポーツコーナーというよりも、ライフスタイル誌やファッション誌のコーナーに並ぶことが多いです。アートやカルチャーの書籍が多い蔦屋書店さんを始め、店主の方がサッカーが好きで是非置きたいとおっしゃって下さる個人の書店さんやセレクトショップ、カフェ、あとは全国で行うポップアップイベントが主な販路になります。
これまでは、新しい号が出版されるタイミングでポップアップイベントを行っていましたが、年1〜2回の発行のためどうしても機会が少なく、新たな試みとして他のジャンルのパートナーと一緒にイベントを行うことで、通年で皆さんとコミュニケーションができる場を設けることができました。今回フットボールエキスポでご一緒するBENE(べーネ)さんとも何度か一緒にイベントを行っています。
知らない世界を偶然知る楽しさを味わえる「場所」をいつか僕の原点の街につくれたら
ーーSHUKYU Magazineの今後のビジョンをお聞かせいただけますか。
大神 グッズの販売だけを考えると、今のECでもよいと思います。でもそれだと自分は少し違うなと感じています。これからもポップアップは直接コミュニケーションが出来る場として、本屋だけではなくセレクトショップや百貨店など、場所に合わせて新企画を考えていきたいです。
ただ、ポップアップは期間限定の出会いの場です。なので、次のステップとして、小さくてもいいので常設で拠点となる「場所」をつくりたいですね。イベントスペースを運営していた経験から、場所がある事の良さを知っています。また、フットサル後に気軽に飲めるような場がまだまだ少ないとも感じています。今まで関心を持っていなかったサッカーの分野へ、偶然の出会いが生まれたら嬉しいですよね。ふらっと足を運べて、サッカーの興味が広がるような集いの場をつくれたらいいなと思います。
エリアは、そうですね。フットサルコートや国立などサッカー関連が近く、自分の原点であり現在も活動拠点でもある渋谷区のどこかで作れたら、、、。雑誌ができること、場所があることでできること、それぞれの良いところをMIXして提供していけるように、今、こうやって人に話すことで自分にプレッシャーをかけています!
ーー最後に映画祭のフットボールエキスポに期待する事を教えてください。
大神 映画祭では、スタジアムに行くサッカー好きだけではなく、映画に興味があって来場している方もいらっしゃいます。初めてSHUKYU Magazineを目にする方も多いと思います。まさにフットボールエキスポは出会いの場です。映画を堪能し、雑誌からもまた違ったサッカーカルチャーに触れて楽しんでもらえることを期待しています。
今後も大神さんは地方のポップアップにできるだけ自分で足を運び、これから雑誌に出会う方と同じ目線でいられるよう気付きをたくさん得ていきたいと、新たなコミュニティとなる「場所」を作るヒントを貪欲に探すようです。出来上がったらぜひ遊びに行きたいと思います!
フットボールエキスポ は様々なフットボールカルチャーの体験、エキスポ(博覧会)として、ファンと出展者の皆様の交流を楽しんで頂く場です。
6/4(土)-5(日) 12:30-18:00
かなっくホール 3階 ギャラリーにて《入場無料》なので、映画鑑賞やイベント参加と併せてお楽しみください!
今年の出展者さま情報はコチラ。
ヨコハマ・フットボール映画祭 2022は6/4(土)-5(日)にかなっくホール(東神奈川)、6/6(月)-10(金)シネマ・ジャック&ベティにて開催します。
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