
そういうもの
昨夜は、子どもが全然寝てくれなかった。3時ころからずっとぐずり、6時過ぎまでうとうとしては泣き、の繰り返し。右の乳をあげて左の乳をあげてを2ターンし、おむつを変えてもまだすっきりせずに泣くので、ミルクもあげたのにまだ寝ない。うんちがしたいのかなと私の枕に赤児の頭を乗せて縦の体勢をとり、胸のあたりをトントンする。一連の動作を、私は7割方眠りの中で行っている。そしてそれが、別に苦痛ではなかった。
2ヶ月の壁って、赤ちゃんが劇的に変わるのかと思っていたが、そればかりではないのかもしれない。確かに、びっくりするくらい寝てくれる日もあるが、少しずつどんなパターンにも動じなくなっている自分がいることに気づく。あれがだめならこれかな、のバリエーションも増えて、あれこれ試すうちに気づいたら落ち着いてくれることが増えた。添い乳も、最初はわざわざ眼鏡をかけてライトをつけて、せーのでくわえさせていたが、今は目を閉じたまま暗い中でまさぐりながらホレと乳を差し出せばあとは上手に吸ってくれる。
7割眠りの中で、ぼんやり昨日の1日を振り返る。どうしてこんなに元気なのかな、、ああ昨日はしめ縄作りで日中とってもいい子にしていてくれていたんだった、だからその分夜甘えたいのかな。おおそうかそうか、昨日はありがとうねえ…。答えはわからないが、自分の中で合点がいって納得する。そのまま、短いながらもぐっと深い眠りにつく。
昨夜の恐竜のような泣き声が嘘だったかのように、すやすやと寝ている児を起こさないようにそっと布団を抜け出して、今日も1日が始まる。
(産後69日)