2人目出産に備えて、里帰りしてみた率直な心境
3月末の出産に向けて、ようやく息子を連れて実家へ里帰りした。
なんとなく落ち着かなくて。夜色々な気持ちが入り混じり、眠れなくて。このnoteを開く。
臨月の、とある妊婦ライターのつぶやき。
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3月に入り、今日からいよいよ臨月。妊娠36週目、10ヶ月目に入った。
出産をどこかまだ他人事のように感じる。ふわふわとした気持ちの中、今日も一日過ごした。
栄養が考えられた実母の手料理を食べ、息子と遊び。合間を見計らって、執筆や初めての確定申告の処理を進める。
自分で料理をしなくてもいい、幸せな期間だ。お腹が重くて、キッチンに立つのもつらくなってきたので、料理が3食出てくるのは心底助かる。
料理好きな母は、料理を振る舞うのがどことなく嬉しそう。
子ども好きの父もわ孫と触れ合えて楽しそう。
主人は、久々の一人暮らしを満喫していることだろう。
2人目だし、里帰りしなくてもがんばれそうだなとも思ったけど。
今は「あぁ、里帰りして良かったな」と感じる。両親が元気なうちに、素直に頼るのも悪くないなって。
今回みたいに、人に頼って甘えるほうが周りが幸せになるケースってあるのだ。少し勇気はいるけど。
子育ては、シンプルに大変。比べるものではないけれど、個人的にはどんな仕事よりも大変だと本気で思う。一人で抱えて耐えるものでもない。
息子(4才)は約2ヶ月保育を休園して側で過ごす。貴重な時間。
妊娠してから息子は甘えが増えて少し大変だけど。赤ちゃんが産まれると我慢することも増えるし、今のうちに甘えさせてあげたい。
自分も長女だからわかる、あの気持ち。我慢させることも増えるだろうから、なるべく今は一緒の時間を大切にして応えてあげたい。
そんな気持ちで、目の前の光景に幸せに感じながら、同時に恐怖も感じている。
心境を文字で表すなら、幸福と、恐怖。頭に交互にかすめる。
この1ヶ月以内に、定期的にお腹が痛む前駆陣痛や、壮絶な陣痛や出産の痛みが待ち受けている。
赤ちゃんに会えるのはもちろん楽しみ。
だけど、怖いものは、こわい。今から確実に人生でもトップに入るほど痛いことが待ち受けているのが分かっているこの状況。経験しているからこそわかる怖さ。
嵐の前の静けさだ。
そして、無事に出産を乗り越えた後に待ち受ける、ハードな生活。
寝不足と、毎日同じことを繰り返しているようなあの日々。
自分のボロボロな体の疲れを癒す間もなくはじまる赤ちゃんの育児。寝不足で頭がボーッとして、イライラとたたかう毎日。2人目だからわかる、あの日々。
わたしは、息子達や主人に優しく接して挙げられるだろうか?
産後、仕事復帰はスムーズに進むだろうか。
仕事は好き。書く仕事は楽しい。
だけど、それでいいのだろうか?
フリーになると、一時的に仕事をお休みすると、収入は0。休んでしまうと、もう代わりの人もいて、自分なんて忘れられている気もする。
なので、イチからのスタートも頭に入れている。
倍にかかる育児費や教育費。
退職して、半ば勢いで開業届まで提出して独立した12月。
働き手として、自分を必要としてくれる環境はあるのだろうか?社会に貢献できる自分ってなんだろうか。
周りに置いていかれるような感覚。動くにも動けないもどかしさ。
自分や、環境の変化が、いろいろと怖い。
とはいえ、こうなるのは重々分かっていたこと。長男を産む前も同じようなことを考えていた気もする。
なるようにしかならないし、必死で乗り越えるしかない。
そんないろいろな気持ちを抱えながら、あまり深刻に考えないように淡々と過ごしている。
立ち止まっていると、こうもたくさんの心配事をしてしまう性格だから、動いていたほうがいいのだ。
けど、今は動きたいけど動けない。
今は普段スルーしているたくさんの感情を、じっくり味わえるいい機会なのかもしれない……。
大昔から、産前産後の女性はこんな気持ちを抱えながら。誰にも話すことはなく、普段通りの自分を振る舞いながら。
ただ、確実にやってくる怒涛の変化を、受け入れてやってくる日々を気にしながらも過ごしているのかもしれないな。
女性って、すごいな。シンプルにそう思う。
ソワソワしながらも、覚悟を決めて淡々と過ごす。
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桜が咲く頃、お腹のあなたに無事に会えるかな。10ヶ月間、一心同体で過ごしたあなた。
こんなふわふわで、弱くて不安だらけの母親だけど、がんばるからね。
今日も夜、元気にボコボコと動くお腹をさすりながら思う。
臨月は、まだはじまったばかりだ。