初めて電子書籍の原稿を書き上げた日のこと
ようやく、電子書籍の原稿2万文字が一通り書き上がった。ストーリーテリングを学ぶ、ストカレ(ストーリーカレッジ)の課題だ。
時計を見ると、23時50分。
提出期限時間10分前くらいになんとか提出した。
(ま、間に合ったぁ……)
まったく。仕事の原稿ならばこうはならないのに。自分の行動に呆れながらも、長時間集中してフワフワとした疲労感と達成感とで満たされていた。
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先日、講師より返ってきた丁寧なフィードバックを見てジンと感動する。「自信を持って」という言葉に背中を押された。
また、書きながら文章に違和感を抱く箇所があったが、その理由が理解できるコメントも的確に入り、ハッと気づかされた。自分の文章の強みが消えてしまうような書き方をしていたのだ。
客観的なフィードバックは本当に貴重だ。心の中で手を合わせる。
ここ数ヶ月、仕事で多くの文章と向き合いながら、さらに自分の文章(コンテンツ)を作る難しさに直面した。「自分のことを書くって、こんなにも難しいのか……」と挫けそうだった。こういう気ままに日記のように書くnoteとは異なり、ピンポイントに「『誰かのための文章』を書く」ってかなり頭を使う。責任も伴うからだ。
あまり体力があるほうではないので、仕事で文章を書いた後は、いつも放心状態になる(笑)その後に、家事と育児をこなすだけでもいっぱいだった。
ここだけの話、「正直、課題提出期限には間に合わないかも……」「私には無理だよ」と、諦めかけていた。
けど、そんなときには、以下の企画でnoteでお話ししたお一人おひとりの顔を思い出すようにした。
また、もし1人でもこの本を読んで「自分の人生のために動いてみようかな……」と思う方がいるかもしれないという可能性を思い出して「完了させなきゃ!」とエンジンがかかった。
完璧主義より、完了主義。
そんなにたくさんは読まれなくていい。
学んだ技術をアウトプットすること。
そして、必要としている人に届けばいいのだ。たった1人でも。表向きは「在宅ワーク」のテーマではあるけど、もう一つ、自身の経験から伝えたい裏テーマがあった。
えいや!と時間を忘れて、期限当日に残りの半分の原稿を書き進めた。仕事の原稿を提出した後、そのまま電子書籍の文章に取り掛かる。
休んでいる暇はない。
(あと、6時間)
(あと、3時間)
(あと、1時間)
(あと、30分……)
迫りくる期限にドキドキしながら、なんとか時計の針が23時50分になる頃、ポチッと提出。
スクールのチャットツールを見ると、私以外にも駆け込みで提出している人や、互いを励まし合うようなメッセージが書き込まれてあった。
「みんな、一緒だな」とホッとし、ふふっと声が漏れた。なんとなく、楽しい気持ちになりながら、浴槽の湯が冷めているであろう風呂場に向かった。
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この週末は頂いたフィードバックをもとに原稿を手直しする予定だ。まだまだ、やることはある。
夏の疲れからか、少し体調を崩しているので、身体を休ませつつも筆を進めたい。