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「お墓どうする?」5年ぶりに再会した先輩とのはなし
会社員時代の先輩とランチした。会社で働いている時は、時間にも心にも余裕がなくて、「ランチ行こう」と言いながら、5年も経ってしまっていた。どこにも出かけないお正月。会いたい人に会いに行こうと決めたら、先輩の顔が思い浮かんだ。家族のことで悩んだ時に話を聞いてもらった先輩の話は、さらに一歩も二歩も先を行っていた。何があってもなんとかなる、なんとかして生きていこう。改めて覚悟を持てた。子が巣立っていくまで、自分を大切にしながら生きていこう。
「死んだらお墓どうする?」先輩とお墓の話になった。夫と同じお墓に入りたくない……そう考えている夫婦はけっこういるそうだ。ひとりで入れるお墓があるという。散骨など形を残さない方法もあるが、子どものことを考えると、お墓としてお参りに行ける場所がある方がいいのではないか。故人がここに居る安心感を得ることができるのかもしれない。先輩はひとり墓を考えていると言っていた。私も調べようと思う。
エンディングノートの話にもなった。私は去年45歳になった。先輩は10くらい上なのだろうか。私のなかで先輩は、永遠の松田聖子ちゃんだ。18年前、初めて出会ったときから何年経っても可愛い。先輩も私もまだまだ生きるつもりではいるが、なにが起こるかわからないのが世の常だ。なにを思い、なにを考えて生きたか、そのかけらはnoteに書いているけど。現実的なこともどこかに残しておかないといけない。
子どもが大きくなりひとり立ちするまでに、あと10年もかからないだろう。自分の道を歩んでいこうねって先輩と話した。先輩は将来、友だちとお店を持ち、カレー屋さんができたらいいなと語った。私はどうしていたいだろう。10年後、どこでどんな暮らしをしていたいかな。今は想像もつかないが、福岡にはいないかもしれない。今から出会うひとや、これから起こることがつながって、どこかで楽しく生きていたいな。
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