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禅の道(98)人それぞれでいい
禅と「人それぞれの道」
私たちが生きるこの世界には、実に多彩な価値観や生き方があります。禅というと特別な宗教や組織を連想される方もいるかもしれませんが、実はそうした所属や信仰は必要ありません。禅は誰かを選別したり排除したりするものではなく、もともと「人は自由である」という前提に立っています。もちろん自由には責任が伴うため、他人に迷惑をかけたり、人の道を踏みにじるような行為はあってはなりません。しかしそれさえ守られていれば、一人ひとりの心が自由であるのは当然のことだと考えます。
私たち人間は、顔かたちや性格が違うように、価値観や考え方も違っていて当たり前です。流行を追うのも良いですし、流行に左右されないのも立派な選択です。禅では「こうあるべき」という固定観念を手放し、「私はこう思うからこうしている」というシンプルな姿勢を大切にします。わざわざ自分のアイデンティティーを声高に主張しなくても、自然と“自分らしい生き方”が生まれてくるものです。
このnoteでも、多くの方々がそれぞれの思いを自由に発信され、個性的な生き方を示されています。そこに「良い・悪い」という価値判断を持ち込むのではなく、「好きか、そうでないか」という個人の感覚で受け止めていいのではないでしょうか。大切なのは、一人ひとりが自分の信じる道を進んでいることを、決して茶化したり見下したりしないことだと思います。お互いの道を尊重し合う――それが、禅が示す「人それぞれの道」を肯定する姿勢であり、私たちに必要なルールでもあるのです。
決めつけない
何年経っても、すなおに名曲だなあと思っています。
昨日1月29日は岡村孝子さんの誕生日でした。
あれから何十年経ったのでしょうか笑
ご覧いただき有難うございます。
念水庵 正道