![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/153783750/rectangle_large_type_2_d0b85b8823aeaae2e6e0941c620f7099.png?width=1200)
昇給よりも嬉しかった異動とは
今の職場に勤めて6年目くらいになりますが、ここ4年間のうちに2回ほど昇給を経験しました。年次で昇給できる制度ではなく、役割によって給料が決まる制度なので、思えば4年で2回のみと、そこそこチャンスは逃してきたということになります。もっと頑張るべきだったかもしれない。
それはさておき、昇給は収入が増えるわけだからそれは非常に嬉しいことです。生活は楽になるし、何か欲しいものがあれば買えるようになります。今まで我慢してきたものも、収入が増えたのだからもう我慢しなくてよくなるかもしれません。
しかし、個人的には昇給した時よりも嬉しかったことがあります。
それは、異動による引っ越しです。もともと東京に住んでいたのですが、最初の異動で大阪に引っ越すことになりました。会社都合の引っ越しはあまり好まれないことかと思いますが、個人的には非常に嬉しい転機となったのです。
さて、引っ越しの何が昇給以上に嬉しかったのかと言うと、家賃が格段と安くなったことです。大阪府内でも特に安いところを見つけることができたため、東京に住んでいる時に比べて半額以下に下げることができたのです。
支出の大幅な削減は、昇給を超える心の余裕をもたらしてくれました。一見、稼げるようになることの方がリッチな気分になれそうですが、実際のところは支出が削減されることの方がリッチな気分になれたのです。
冷静に考えれば当たり前のことですが、人が持つ財産というのは、収入を指すだけではなく「収入ー支出」が手取りで、その中から貯蓄できた分に運用の利回りを掛けた額が蓄財されていきます。
毎月大幅な額が引き落とされていた家賃が半額になったことで、このなかの「支出」が格段に減ることとなります。しかも、特に何かを我慢するわけではなく。
そして、それにより大きな精神的な余裕が生まれてきました。この程度の支出であれば、例えば仕事で何か起こしてしまい解雇されるようなことがあっても何とかなるだろう、と思えるようになり、落ち着いた気持ちで過ごせるようになったのです。
仕事に打ち込み高い評価を得て、優雅な暮らしを手にするのは気持ちの良いことなのだと思います。
一方で、家賃の様な固定費の支出は極力抑え、優雅な暮らし以上に心の平穏を保って暮らした方が、僕にはあっているような気がしています。