見出し画像

人生はリスクヘッジでうまくいく|卵は一つの籠に盛るな

株式投資の格言に「Don’t put all your eggs in one basket.」という言葉があります。

和訳すると「卵は一つの籠(かご)に盛るな」という意味で、1つの個別銘柄や1カ国のマーケット、1つのセクターだけに一点ばりで投資をするというのは、それだけリスクを取ることを意味するため、リスクを抑えたければ、必ず複数の籠に卵を盛るように分散投資をするべきだという教えです。

ひとつの籠に全ての卵を盛っていた場合、その籠を落としてしまったら全ての卵が割れてしまいます。それと同じように、ひとつの個別銘柄に全財産を投資していると、その株が暴落して倒産でもしてしまった時には全財産を失うことを意味します。

だから「卵は一つの籠(かご)に盛るな」なのです。これをリスクヘッジとも呼びます。

これは株式投資において使われる概念ではありますが、何も投資の世界の話だけではない、学び多き格言だと思います。

例えば仕事について、自分が勤めている会社に求めていることを考えてみましょう。給料が高いことだけが理由でその会社に所属をしていたとして、会社の業績が下がってしまったら給料は下がり賞与もなくなってしまいます。

その瞬間からその会社で一生懸命働くことが辛くなってしまうはずです。

もし、給料が高いことだけではなく、自分のスキルや経験が活かせること、そして良好な人間関係であることなど、複数の魅力を感じていることができるのであれば、例え給料が下がってしまっても、もうひと踏ん張りする理由が充分に残ってくれることとなります。

他にも、自分が所属しているコミュニティについても、ひとつに絞らないことがベターです。

仕事が生きがいであり自分の会社が大好きである人は、一見すると幸せなのかもしれません。しかし、会社のみに所属しており、その他に所属している団体がない状態のまま退職するまで働き続けていると、退職した後に所属先を失ってしまうことになります。

こういう時に、地域のボランティアに参加していたり、趣味の集まりに参加していたりすると、会社という所属先を失った時にも自分の居場所を持ったままでいることができるのです。

これは大学受験などでも古くから行なわれていることでもあります。併願受験です。

第一志望校に加えてその他複数の大学を受験することによって、第一志望に合格できなかった時の進学先を担保する手法です。

併願先を受験しておくことによって、万が一、第一志望に合格できなかった時にも行先となる大学があるという事実が、大きな安心感を与えてくれます。安心感を持つということによって、第一志望の大学に自信をもって挑戦できることにも繋がります。

友人との付き合い方でもビジネスの取引先でも、(不倫や浮気はよろしくないが)恋愛においても、何が起こるかわからない世の中においては「卵は一つの籠(かご)に盛るな」の精神で、リスクヘッジして生きていくことを忘れないようにしたいところです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?