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隣の芝生はお互い青い|平日昼間の生ビール
この前、仕事でしっかりと休憩時間を確保できたので、節約生活もほどほどに、外食でうどん屋に行ってうどんを食べてきました。
その時はだいたい14時~15時くらいだったので、ランチのラッシュは過ぎて店内は数人しかいない落ち着いた状態でした。そこで僕は普通のうどんを注文します。
その後、僕のもとにうどんが届いたころに一人の中年男性がひとりで入ってきて、その流れで生ビールを注文していました。僕がうどんを食べ始めたころ、その男性のもとにはすぐに生ビールが届き、淡々とした表情でその生ビールをごくりと飲んでホッとした表情を見せています。
その日は確か水曜日だったように記憶しています。自分は週の真ん中で仕事がまだまだ残っている状態の時に、平日の昼間に生ビールを飲んでいるおじさんは無性に羨ましく見えてくるものです。僕はうどんを食べ終え、そのまま職場に戻ります。
「おじさんのビール幸せそうだったなぁ」としばらく思っていましたが、そこで「隣の芝生は青く見える」という言葉を思い出します。そのおじさんはビールこそ飲んでましたが、幸せな気持ちでいるかどうかは聞いてみなければわからないのです。
(失礼な妄想ですが)そのおじさんはもしかしたら仕事をリストラされてしまったばかりで、ヤケになって昼からビールを飲んでいるのかもしれません。そしてスーツを着ている僕に対して「仕事があるなんて羨ましいぜ」と思っているかもしれません。
または、アルコールにひどく依存しており、飲みたくて飲んでいるのではなく罪悪感や背徳感を背負いながら酒に溺れている状態の可能性だってあります。
自分の人生は自分が中心に据えられるので、どうしても主観ばかりで物事を見てしまいますが、人それぞれ事情があるところは目に入らず、自分と比較して他者を捉えてしまうようです。
隣の芝生は青く見えるものですが、あまり周りと比較して自分の状況を悲観的に捉えないようにしようと学んだ、おじさんが飲む平日昼間の生ビールでした。