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良い本の条件

僕は何かをやりたい、できるようになりたい、そう思った時はまず本を読む傾向があります。本屋に行って関係する本を探し、それに関連する本をひたすらに読み続けるのです。

何かをやりたいと思ったのなら、まずは行動すべきであることはわかっていますが、足は書店に向かうのです。

例えば、今までに「金を稼げる社会人にならないと」と思った20代の中盤頃、とにかく経済学の本を入門編から古典に至るまでひたすらに読み続けました。(残念ながら経済は複雑なので、それだけで金が稼げるわけではなかった。しかし役に立ってはいる)

その後、自分の貯金額が少ないことを意識した時も、投資関連の本を片っ端から読み続け証券口座を開くことになりました。

他にも、ボランティアやNPOに所属して活動していた時も、支援に関する本や社会学の本をたくさん読んでいました。

仕事で部下を持つ可能性が出てきた時も、ドラッカーの本をたくさん買って順々に読み進めて、上司になるその瞬間に備えていました。

生活が単調になり自分の生き方に活力がなくなってしまったと感じた時は、村上龍の小説や内田樹のエッセイを読んで人生に対するモチベーションを保つようにしていたことがあります。

胃がんの闘病をしていた頃、食事ができずに苦労していましたが、食欲が湧き出るような本を読んで、食べることができない苦しみを和らげていたことさえあります。

こうして今までの読書遍歴を振り返ってみると、僕が本に求めていることがわかってきました。

それは、行動に繋がる内容が書かれている本です。

その本を読むことによって、思考が高まり自分の行動を促してくれる。良い本にはそういった力があると思います。

思えば本を買ってその本を読む前に、自分が期待していることと言えば、その本を読んだ後に自分が変わっているかどうかです。本を読み終わった後の自分を想像して本を読み始めています。

だから、これからも良い本を選ぶ時は、変わりたい自分を思い描いて選ぶのだと思います。

僕もこうして文章を書く習慣を始めましたが、読んでくれた人の行動に繋がるような、そんな文章を書けるようになりたいと思っています。

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