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義務的な健康診断の意義
この前、会社から指示された年に一度の健康診断を受けてきた。そして、その健康診断は労働時間に含めるように言われている。つまり、身体測定も採血もレントゲンも、労働とみなされるらしい。
事業者の義務である健康診断は、どんなブラック企業だろうと労働者に受診させなければならない。年に1回は誰でも必ず病院や健診センターで健康診断を受け、自身の体調を数値で計測して医学的な指摘を受ける。
僕も漏れなく毎年受けているが、正直なところ、会社に指示されて受ける健康診断には本質的な意味を見出せずにいる。
もちろん、社会全体の取り組みとして大きな意義があることは理解しているが、義務的に受診する健診というのは往々にして本質を捉えられていないことが多いということを言いたい。
それは何故かというと、僕は10年以上、会社の健康診断を受け続けているが、毎年「異常アリ」の結果を通知されているからだ。そしてその「異常アリ」の健診結果は会社にも提出しており、その「異常アリ」に対して会社は何もしてくれない。
「異常アリ」の内訳は貧血だったり色々なケースがあるが、どのケースでも僕が若い頃に受けた手術に起因していることばかりだ。
23歳の頃に胃がんによって胃と脾臓と胆のうと食道の下半分を摘出してしまっているものだから、一般成人男性的には「異常アリ」でも、僕の場合はそれが普通なのだ。大切なことはその状態と向き合いながら生活していくことなんである。
その健診結果は念のためかかりつけ医に見せているが、大抵の場合「まぁ胃を取ってるからね…」と言われて終わってしまう。そしてかかりつけ医のもとで別途、内視鏡などしっかりとした検査を受けているのだ。
健診先では検査だけでなく医師との診察も実施されるが、そこでは既往歴について話を聴いてくれることも多く、その時は色々と話をしてくれる。そして、その時に「かかりつけ医のもとでも検査を受けましょうね」といった話になるのだ。
そのため、会社の健康診断を受ける行為が未だに腑に落ちていない。何年も連続で提出している「異常アリ」の健診結果を会社がどうしているのかわからないし、国からの義務を果たすためだけに健康診断を受けている気になってしまうのだ。
そして、本質を捉えていない義務的な健康診断の費用を会社は経費で払ってくれている。それはもちろん、国から定められた義務を果たすためだ。
まぁ、抗ってもしょうがないことだからこれからも受診を続けるはずである。だけど本当に健康を大切にしたいのならば、決して義務的な姿勢ではなく、自ら検査を受けることが大切だ。
これからもこの重複した健康診断生活は続くのだろう。