情報を遮断してみる
ここ最近よく山や海に近いところまで出かけるようにしている。都心で働きながら自宅でもテレビやパソコンに囲まれて移動中にスマホを手にしていると、情報量が多過ぎるからか田舎に逃げたくなるのだと思う。
そこで、平日の仕事帰りにも「情報を遮断してみる」ことにした。
普段は仕事を終えて家に帰るとシャワーを浴びてから酒を飲むことが多い。酒のアテを調理する時に音楽を掛けるかポッドキャストを聞いて、酒を飲み始めたらテレビかYoutubeを観ている。
その時に音楽もポッドキャストも流さず、テレビもYoutubeも流さず、ただただ黙々と目の前の酒と食事を口にするようにしてみたのだ。たとえ手持ち無沙汰になっても決してテレビやパソコン、スマホに手を付けることはせず、せいぜい紙の本を読むかメモ帳に何かを書くだけにしている。
そうすると、自分の部屋が物凄く静かな空間に感じるようになり、心がすーっと落ち着くようになった。外から車が通る音や虫の鳴き声も聞こえ、時間の流れもゆっくりになっている気がする。
いつも誰もが「もう12月だね」とか「時間が経つのはあっという間」と言うけれど、もしかしたらその原因は「情報が多すぎる」からなのかもしれない。忙しくしていると一日はあっという間に過ぎていく。仕事の時はともかく、プライベートまで情報を仕入れ過ぎて忙しくなってしまうのはもったいない気がする。
「暗黒大陸じゃがたら」という僕が好きなバンドに『ゴーグル、それをしろ』という癖になる一曲がある。
この曲でボーカルの江戸アケミは、幻想と化している現実を批判し、それら幻想に惑わされないように「ゴーグル、それをしろ!」と叫んでいる。(なんだそれ、とは思う)
時代は進化して加速しているわけだから、現代は尚更のこと幻想に惑わされないように気を付けないといけない。
僕はあいにく自宅にゴーグルがないので、田舎に出かけたり、テレビやパソコンを消したりすることで、無駄な情報を遮断することにしている。もちろん毎日ではない。
日々があっという間に過ぎていってしまう、そんな悩みを持っている人には「情報を遮断してみる」ことをおすすめする。ぜひ試していただきたい。