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ラジオ風自己紹介の文

フリーペーパー版「わたしの日記から」

 書いた人:くろ函書房@kurohakoshobou の中の人@sanukimichiru (共にXのアカウント) が、来年の2025・文学フリマ40に本を出したくて書いた最初の部分です。
「わたしの日記から」という本が出る予定ですので、宜しくお願いします!
  発行:2024年12月1日 高円寺ひとはこ古本市

**このような文をコピーでA3でつくって配ったんですが、もったいないのでnoteに載せておこうと思いました。なぜ雑文とか書きたいのかのマニフェストです。**

自己紹介~ラジオ風に~

今晩は――、はじめまして。佐貫実散、さぬき・みちると申しますーよろしくお願いします。こうして皆さんにお目にかかる、お耳にかかるのは初めてですから――、まず自己紹介をね、しろって、ディレクターさんが言うんだけど、何を言ったらいいのかしら、順番も分からないわ。簡単に言えば五十四歳の独身者ってことなんだけど、それを聞いたって、皆さんは私の姿を見ていないんだから、イメージがわかないわよね。いま、あえて、語尾を、わ、とか、わよね、とか使っているんだけど、それには大した意味はございません。セクシュアリティを表すものでもないしね。でも、話し言葉として、親しみやすいものだとは思うのよ。そうじゃない?
仮に、いかにもサラリーマンが男性で背広の上下で、五十四歳で、ここに登場して、さあ、自己紹介しますよってときに、どういう口調で始めると思う?初対面で。
 正直、そんな人が初対面で目の前に現れても、特に興味がわかないわよ。なぜそいつの話を聞かないといけないの?でも、かれが話を始めるとき、なにか、人をひきつけるものがあったら違うかもしれないわ。かれはどんな人かしら。なぜ、いきなり現れて、話をはじめるのかしら。何か言いたいことがあるのでしょうね。「皆さん。恐縮ですが、私の話を聞いて下さい」選挙演説じゃないんだからね。
 私?私は独身者で、いままさに、頼まれてもいないのに、自費で本をつくって売って、つまり世間様に大っぴらに見せていこうという者ですわよ。もうネットでは、長年日記を書いたり、noteに書いてみたり、いろいろありましたが、やはりネットだけでは限界があると思いますのよ。リアクションが無いという点でね。
 だったら、流行りが進んでいるようだし、自分で本をつくって自分で売ることは誰も止めていないので、やってみたらいいじゃない、というわけで書いてみました。これが売れるか売れないか、一冊も対面販売で売れないようだったら、さすがにこれはしょうがない、とばかりに別の策を考えるしかありませんが、もし一冊でも売れるようでしたら、それは世間様という社会に向けての通路がつながった、と感じて私が嬉しくなると思いますわ。
 
 どういう人間でどういう本をつくったのか?
 そうですわねえ。(旧)ツイッターで、そのアカウントがどういう人なのか、とりあえず見てみようといってプロフを見るじゃないですか。そこに何が書いてあるのか、「私の好きなもの」をジャンル問わず一気に書いてる人もいるし、なんか空白の人もいるし。申し遅れましたが、私も二〇〇九年からツイッターやってるクチです。というか、ネットにはじめて触ったときのパソコンがマッキントッシュ・パフォーマ520で、ネットじゃなくて初めての機械としてのパソコンそのものは日本電気NECで、それは記憶媒体が磁気テープだったわね。だからまあ部類としてはインターネット老人会みたいなものかもしれないわ。2ちゃんねるはどっぷり浸かっていたし。モ娘。(羊)→(狼)によく屯していましたわねえ。懐かしいわねえ。そのあと、長きアルバイト人生を撤収して、会社員時代に入って地方に移ったので、ライブ参加が難しくなってヲタを一旦卒業しましたわね。
 そこからなんとか生きてきました、簡単にまとめてしまえば、大学卒業―13年半のアルバイト人生(の後半で専門学校入りなおし)―13年半の会社員人生―会社が解散して混乱から無職、というところですわね。食うための仕事はそこそこなんとかなっていましたし、貯金もできたので、今はそれで食っておりますが、もちろんどんどん減っていくのですよ。
 ヲタクとしてはどうなったか?それはもう、テレビで見れるものは見ますし、ネット時代になってからはネット経由で見ますし(アニメを)、ハロー!モーニングといいとも増刊号をかかさずVHSに録画していた時代から、アニメとニコ動の時代になり、マンガを買い、小説を買い、映画をみて、古書店にバイトで入り、やめるときに本を相当売り払い、また本を買い、マンガを買い、映画をみて、やってることは繰り返し、続いていくしまだまだ続いていく。ユーフォの三期を後半から見て感涙して、アマプラで一期から見直してみようとするし、無職転生はレコーダーの中に最後まで貯め込んでまだ見ていない。ヴィンランド・サガを見て、不滅のあなたへを見て、宇崎ちゃんをみて物語シリーズを見る。物語シリーズで一番好きなのは貝木の活躍する恋物語ひたぎエンドです。小説は西尾維新と舞城王太郎とジョン・アーヴィングと……このへん昭和時代に読んだ作家を書いていくと、きりがないので止めます(後記:昭和と平成と)。
 実際は大学を出たあとに、小説家になりたくて、しかし一作たりとも完成させることができなかったわけですわ。それに近いようなことがしたくて、就職活動では出版社をまわり、しかし採用されず、バイト時代は編集プロダクションに勤めようと応募したけど、ガンダムのムックをつくりまくるところに面接にいって、ガンダムのこと何も知らないと正直に言ったら採用されず。当時はカウボーイ・ビバップに夢中だったもので。でもそういう気持ちが残りに残っていたので、最終的に会社解散になって暇な無職になったら、一作だけ小説が完結まで書けたので、初めて応募してみて、一次選考さえも通過しないで沈没しましたが、書き上げて応募できるということが分かっただけでも、それはそれです。

 こういう自分語りは、恥ずかしいものかしら?私も、なかなか、勝手になんでも書いていいWEBの日記にも書かなかったようなことをここに書いていて、恥ずかしい単語が並ぶわねえと思いつつも、なにか隠していたものを晒すときの快感みたいなものを味わっているわ。そう、まるで肛門日光浴のような。

 だから、なぜこんな本をつくって出して売るのか、正確には分からなくても、完成して売ってからその理由がわかるのかもしれないわ。それで書きます。日記から派生した、好きなものに仮託して書きたいことを書くような、親に対して思ってたけど言葉にしたことが無かったようなことも、書いてみますので、恥ずかしいものを読むのに興味がある方は、読んでみてください。そして(旧)ツイッターに感想をくれると嬉しいわ。
 ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

            (おわり)

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