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逃げ道をはっきりさせておく

おはようございます、さんくです。

僕はつい2年前までブラック企業で15年働いてましたが、毎朝、会社に到着するまでに、このままどこか遠くに行きたいと思ってました。

車通勤でしたが、通る道は家族と旅行に行くときも通る道。家族といる時は、標識に出てる地名を見るだけであんなにワクワクするのに、出勤前に見ると恋しさに押し潰されそうになる。

右折せずに、このまま真っ直ぐ行けば思い出の場所があるのにと思いながら、いつも向かうのは1日14時間拘束される会社。

駐車場から建物に向かうまで30秒の距離ですが、足が動かず車で3分とどまり、歩くのに1分かけて建物に向かう。

毎朝毎朝、これの繰り返しで、完全に精神は病んでるはずなのに一度も休んだことはありませんw

NOと言えない性格なのか意地なのか、それとも一度弱音を吐けば、そのまま潰れてしまうのが怖かったのか、理由はともあれ毎日働いたのですが、逃げ道だけは誰よりも明確に、はっきりと作ってました。

本当の本当にヤバい時。ピンチになった時。仕事、お金どうこう言ってる場合じゃなくなった時。自分の思考がなくなる寸前の時。

こうなった時は逃げるしかありません。僕は、しっかり逃げ道を胸にしまってました。

逃げ道といっても今後の進路、短期休暇に長期休暇、転職活動のソレではなく、冒頭に書いた、そのまま国道を真っ直ぐに突っ走ってからの逃げ道です。

もうダメと思ったら、全部投げ出して、まずは海が綺麗な家族との思い出の場所に向かって走る。途中、サービスエリアで優雅に朝食を食べて、コーヒーを飲みながらゆっくり空を眺める。

会社のスマホは電源を切っておけばOK。そのまま時間を気にせずゆっくり目的地を目指す。

流れる景色に癒されながら、海に着けば、まだまだ時間はあると気づく。そこで日光浴と読書で3時間以上は時間をとれるから、うんと楽しむ。眠たくなれば、車に戻り本を胸に置きながら寝る。

家に21時にまでには着かないとダメだから、逆算して時間を計り思い出の地を後にする。家に帰れば、今日のことは妻に内緒にして、この後ゆっくり考えればいい。

とまあ、僕はここまでリアルに明確に逃げ道を考えてました。これを実行するにあたり準備もたくさんしてきました。

僕が仕事を辞めても家族が困らないように、住宅ローンの借り換えもしたし(金利が半分になる銀行を探しまわった!)、車は僕と妻の2台ありましたが、自分の分を捨てる覚悟もしたし、見栄で買ったブランド品を売れば3ヶ月分の給与があることも知ったし、スマホは格安携帯にして(当時はまだ3大キャリアが主流)…あげればキリがないくらい準備をし、いつでも国道を真っ直ぐに走ることを考えられる権利を手に入れました。

結果的には実行せず、毎日ヒーヒー言いながら出勤しましたが、僕がどんな状況でも潰れず、心をこわさずいれたのは、間違いなく逃げ道を確保していた安心感からだと思います。

思い詰めて、もうダメだと思うのは、逃げ道を用意してないか、若しくは逃げ道がぼんやりしてるから。

辞めてからの生活費や転職活動を考えるのも大事だけど、もっとリアルに明確に、会社を投げ出した瞬間からどう行動するかまで考えたいです。(僕は、真っ先に海に行く!)

きっとこれは極端な考えなのでしょう。でも、おかげでいつでも自由は隣にあったし、会社なんて人生のほんの一部と認識できた。

結果、正社員を辞め、自分の好きなライフスタイル(バイト+副業)にも出合えました。

こんなん(逃げ方)何個あってもいいですからね〜《byミルクボーイ》と思います。






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