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誰の1秒が長い?

【1096文字】
時間の概念は怪しいものです。
時には時間が止まっているかのようで、
時には1日が1年であるかのようです。
節約が必要な時間もあれば、暇つぶしのような時間の浪費も必要です。
時間はどのような法則に則って動いているでしょうか?
人間はその行っては戻って来ない時間を
飼い馴らすことができるでしょうか?

モスクワ大学の心理学の専門家の意見です。
全ての人は子供の時からいくつかの技術を身につけて、
自分の時間に対する認知を変えていきます。
例えば、面白い本を1冊読むと、1時間の時間の流れを「圧縮」できます。
1日を「延長」したいなら、
大量の短い計画をスケジュールに詰め込むべきです。
スケジュールが充実すると、あっという間に過ぎてしまいますが、
私達の頭の中には逆の感覚があります。

「今日はなんと長い1日だろう。」
今日得た成果、話したこと、決定したこと、完了した仕事を
思い出しながら、このような感想を言うことになるでしょう。

時間の経過は、ただの比喩です。
人間自身は誰しもが同じ時間の中で運動をしていて、
その中で個々の人間が考え方を変えているだけです。

時間の種類
物理学者は時間を宇宙の特性のように理解します。
生物学者は時間を生命のリズムとして理解します。
心理学者はどうでしょうか?

誰の1秒が長いか?
心理学者は、時間に対する認知は、年齢、健康状態、職業によって
異なることを発見しました。

ある大学の研究では、
「人間は老いてから感じる時間が短い」という研究が発表されています。
同じ1年間でも、
8歳から13歳の子供が認知する1年は1年4ヶ月、
23~27歳が認知する1年は1年ですが、
60歳以上の高齢者が認知する1年は9ヶ月に短縮されるそうです。

1年という長い時間の認知には違いがありますが、
人々は1秒に対する感知は永遠に変わりません。
ある大学では長年にわたって時間心理学を研究し、
「個人の時間単位」という概念を発見しました。

個人の秒の長さは人間の性格に関係があると考えられます。
例えば、同じ1秒でも、
イライラしている人が感じる1秒は0.7秒で、
興奮しやすく、活発な人が感じる1秒は0.8秒です。
1秒は憂鬱な人にとってはちょうど1秒ですが、
気の長い人にとっては1秒は1.1秒です。
同じ1秒でも0.86秒以下の人は未来に憧れ、
1秒以上の人は過去に浸っている傾向があるそうです。

時間は「最も不足し、最も重要な資源」と考えられ、
人々は意識的にそれをコントロールすることができます。
私達はエネルギーやお金を貯めることはできても、
時間を貯めることができませんが、何かをする時間を短くして、
最終的には時間を節約して、長い時間を得ることができます。


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