経験してみないとYO、分からないYO!
入社してはや3週目に入ろうとしている。
上司は中国で7年間、営業から製造、運送まですべて手掛けていたスーパーマンみたいな人。
だが、すごく穏やかな人でビジネスマンとしても人としても尊敬できる人だ。
だんだんと扱う機械など実際に現場で目にしていく中で、カタログではわからなかった、気づかなかったことがこの数週間で得ることができた。
ということで、今回は仕事とかサラリーマンとかの話。
視線
私は大学時代、社会に出るうえで、パワハラや過労に対してものすごく怯えていた。
ライフワークバランス。
近年、知らない人はいないであろう言葉。
こんな自分が社会人としてやっていけるのか。
どうしたらよく思ってもらえるのか。
そんなことを考えながら卒業していった。
今の会社に入って変化したことがあった。
それは、
なにももたらせない存在がいっちょまえにライフワークバランスとかいうべきではない。
会社や仲間に何ももたらせないくせに権利ばかり唱えるべきではない。
自分の人生以上に会社で働いている上司には心から尊敬の念を持つ。
こんなことを書いていたら社畜とか言われそうやけど。
警察の時に、
お前、大学でとるんやろ!先輩の立て方もしらんのか!何勉強してきてん!
とか怒鳴られたことがあったけれど、そんなことを言ってるからいつまでたってもあんたはダメなんだよ。という感じ。
こういう恥ずかしい大人もいるから、会ってしまったらあきらめるしかない。今、考えてもアホらしい。
そもそも大学ってそんな場所でもないし。
そんなことはさておき、今の上司はいつも出勤が早い。9時から就労時間になるが、8時出社している。
仕事の準備や新聞を読む時間、もろもろの時間が必要でしょ?
私もその通りだと思ったから、次の日から8時前には出社するようにした。
はじめ、上司は
こんな早く来なくていいよw
と笑っていた。
しかし、取引先に行く道中、
○○君いるでしょ、あの子、いつもギリギリ出社してくるよね。
まあ、別にいいけどね・・・
という愚痴を数回は聞いた。
やっぱり、見てる人は見てる。
御縁
転職の時の面接時、営業所の所長がこんなことを言った。
何はともあれ、何かの御縁でここに来てくれたんやから、一緒に頑張ろうや。
私は、御縁という言葉が好きだ。
警察で生きる自信を無くしていた私を温かく迎えてくれた今の会社にも所長にも一生、足を向けて寝ることはできないし、この恩は仕事への原動力でもある。
私が赴任した警察署でのあいさつの時に、
この御縁を大切にしたいです。
と言えば、指導先輩から
お前、めっちゃ偉そうなことゆってたな
こんな感覚の人たちとは働けないと思った瞬間だった。
社会に怯えるラッパー
シェアハウスで同じ部屋にいる26歳のラッパー。
新卒というカードを捨ててラッパーとしての道を選んだ。
そんな彼が唐突に聞いてきたことがあった。
しんちゃん、会社でなんか困ってることないん?
私自身、人間関係でも困っていることはなかったし、仕事内容も早くマスターしたいと強く感じている。
だから、これと言ってない。
しかし、ラッパー君はいぶかしげだった。
そして、彼はある話を始めた。
もしラップが大成しなかったら自分はどうなるのか。その時の年齢はいくつになっているのか。雇ってくれる会社はあるのか。社会人になれるのか。
きっと、困っていたのは彼自身だったのだろう。
私は全員が会社に入ってサラリーマンなりビジネスマンなりになればいいとは思っていない。
近年、就活の手法として
人生の目的論
が流行っているけれど、これを引用すれば、自分自身が寝食忘れられることを見つけられれば会社に入らなくてもいい。
ただ、大半の人たちがそういう人ではない。
だから、新聞を読み、社会を知り、自分の興味のある業界を見つけ、同時に自分が幸せ、これのためなら情熱をもってできることを探す。
その人生の目的を叶える手段としての会社。
私は当分、給料とか残業代とかどーでもいいし、若い今のうちに少しでも仕事に真摯に向き合いたい。
なぜなら、それが自分の人生の目的に近づける手段なのだから。
ラッパーにとっての会社は時間に囚われ、苦しいもの。
それをすべて否定はしないけど、すべてではないのかなと思ったり。
同期
今の会社には20代が私しかいない。
直近の先輩で10歳は離れている。
気を遣う部分はあるけれど、気楽な所もある。
なんせ、年が離れているから共有できる部分が少ないという大前提があるからだ。
だから、いい。
同世代は疲れる。
それを警察の時に嫌というほど味わった。
今回はラッパー君と話したことでいろいろ書いてみたけど、みんながいい御縁と熱中できるコトを見つけられたらええなーと。
何かに熱中している人はカッコイイ。