「手段の目的化」に潜む危険性
はじめに、
こんにちは!santaです🎅
今回は、アカデミックな観点から「考えるきっかけ」を提供します!
経営学の話ですが、ぜひ自分の生活に落とし込んでみてください📝
では、スタート!!!
「手段の目的化」
まずは分かりやすい具体例から📚
皆さんは車に乗っています。
すると、「一時停止」の表示が🛑
まさか警察はいないし、一度車を停止させればOKなんでしょ
と、軽く車を止めて、再出発。
お気づきでしょうか。
これが「手段の目的化」です
一時停止の目的は
左右の安全を確認すること、にあります。
▶️ 「車を止める」という手段を目的にしてはいけません。
大事なのは止まることではなく、
事故を起こさないこと・左右の安全を確認することです
なんとなく止まればいいやなんて油断が、大事故につながりかねない⚠️
本来の一時停止は、
停止線で一度タイヤを停止させ、左右の安全を確認してから、出発する
というルールですね!
本題へ
では、本題のケース分析に移りましょう。
急速に変化するテクノロジーの世界において、企業は自社の技術力に誇りを持っています。
最先端のテクノロジーを開発し、習得する能力は、画期的なイノベーションと市場での成功につながります。
しかし、この技術的卓越性は、
時には「諸刃の剣」になることがあります。
企業が技術力の完成に集中しすぎると、顧客のニーズに応えるという根本的な目的を見失う危険があるのです
【手段が目的になる】というこの現象は、
多くのテクノロジー主導の組織が陥る重大な罠ですが、多くの場合、市場での地位が崩れ始めるまでそのことに気づきません
みなさん、考えてみてください
あなたはスマホを買い換えようとしています。
昨今、スマホが高騰していますが、あまり高いものは買えない。
でも、最低限の機能は欲しいな📱
しかし、企業から発売されているのは、、、
「最先端スマートフォン」
価格:20万円💸
機能:完全カスタマイズ
保証:10年間無料
必要以上の機能を持った高単価なスマホが発売されている。
確かに、この企業はこんな高機能なスマホを開発できる技術を持っているかもしれません。
果たして、購入したいと思うでしょうか、、?
つまり、企業が保持している技術力は
「誇示するため」ではなく、「顧客のニーズに応えるため」にあります
改めまして
自己紹介が遅れてしまいました💦
私は私立大学に通っている、ただの文系大学生です。
(名前の由来はいつかご説明します、笑)
threadでは、「考えるきっかけ」と称し、最新のニュースやトレンド・思考の議題を投げかけています🤽♂️
このnoteでは、
経営学部で学んできた知見、体験したケースを通じて、
日常生活のためになる話をできれば嬉しいです😌
今回は、ケーススタディとともに学んでいきます。
<扱う企業は「セイコーエプソン🕰」です>
正直、BtoBの難しい話が続きます!
伝えたい本質は、「まとめ」にあるので、飛んでみてください!!
(少しだけでも読んでくれたら、、、😳)
<簡潔な会社背景をご説明します🗣>
セイコーエプソン株式会社 (通称エプソン) は、時計業界にルーツを持っています。1942 年に長野県諏訪市で大和工業株式会社として設立された同社は、当初はセイコーの時計の部品を製造していました🏭
そこから数十年にわたり、エプソンは特にイメージングおよび印刷ソリューションの分野で世界的なテクノロジーリーダーへと成長しました
時計製造から印刷技術の巨人へと成長した同社の歩みは、精密な時計部品の製造に端を発する「精密工学の熟練」と本質的に結びついています。
(いわゆる、技術経営ってやつ)
同社の変革は、
1968 年 世界初の小型デジタル プリンター EP-101 の開発に始まります▶️▶️
この成果は、時計製造で培った精密エンジニアリングの伝統を新しい市場に活用するエプソンの能力を実証しました。
エプソンがプリンター市場で早期に成功したのは、
技術力を市場のニーズに合わせる能力があったからです、🙌
同社の精密エンジニアリングの専門知識、特にプレス加工技術により、
洗練された圧電インクジェットプリントヘッドの開発が可能になりました。
この技術は、印刷品質と信頼性の大幅な向上を実現し、印刷解像度と耐久性の向上を求める顧客の要求に直接応えました🤝
この期間中、エプソンの技術開発は明らかに市場主導型でした。
製造精度の進歩はそれぞれ、顧客に優れた価値を提供する製品を生み出すという特定の目的を果たしました。
同社の研究開発活動は、明確な市場需要と顧客の悩みに基づいていました。市場での成功は同社の技術的アプローチの有効性を証明し、
プリンター部門での好調な売上と市場シェアの拡大がその証拠です。
しかし、
エプソンの技術的専門知識が増すにつれて、組織の考え方に変化が、、🚨
技術的な完璧さの追求は徐々にそれ自体が目的になりました
この変革はいくつかの形で現れました
1つ目、
製品開発は、顧客のニーズではなくテクノロジーから始まることが増えた。「顧客は何を必要としているか」を尋ねてから技術的なソリューションを開発するのではなく、プロセスが逆転し始めました。👨👩👧👧 ⇄ 🔬
2つ目、
リソースの割り当ては、市場調査や顧客洞察の開発よりも技術の進歩を優先するようになりました。
同社は、進化する市場動向や新たな顧客ニーズの理解を犠牲にしてでも、
製造プロセスの完成に多額の投資をしました。💰💰
3つ目、
組織文化は、市場での成功よりも技術的な成果を重視するように変化しました。
この文化的変化は、製品開発から市場戦略まで、組織全体の意思決定に影響を与えました。成功は、顧客満足度や市場パフォーマンスよりも、技術仕様によって測定されるようになりました。
ポイントは、
この変革の影響はすぐには現れなかったことです💧
エプソンは優れた技術仕様を備えた高品質の製品を生産し続けました。
しかし、技術力と顧客ニーズのギャップは広がり始めました。
製品はより洗練されましたが、必ずしも顧客にとってより価値のあるものになったわけではありませんでした。
<結果>
エプソンの事例は、
テクノロジー主導の企業にとって重要な洞察を明らかにしています。
組織移行のテクノロジーを手段として使うことから、
テクノロジー自体を目的とみなすように組織が簡単に移行してしまう可能性があることを実証しています。
この移行は徐々に起こることが多く、組織内から認識するのが難しい場合があります。
また、
技術開発と市場ニーズとの強いつながりを維持することの重要性を強調しています。
優れた技術は価値がありますが、それが顧客価値を生み出す方法を明確に理解する必要があります。企業には、技術開発が市場の要件と一致し続けるようにするための堅牢なプロセスが必要です。
さらに、組織文化が手段と目的の適切な関係を強化または損なう可能性があることを示しています。
技術的卓越性が組織のアイデンティティの中心になりすぎると、顧客のニーズに応えるという最終的な目的が影に隠れてしまう可能性があります。
「まとめ」
重要な学びは、技術的優秀さが重要ではないということではありません。
むしろ、技術的能力は顧客価値の創造に役立ち続ける必要があるということ
企業は顧客のニーズに応えるという究極の目的を認識し、
技術開発が目的そのものではなく、
その目的を達成するための手段であるという認識を持ち続けるべき。
成功は、
テクノロジーが何を実現できるかだけでなく、
顧客のニーズにどれだけ効果的に応えられるかにかかっています!
難しい話が続いてしまいました、💦
皆さんがやるべきことは1つだけです!
「目的・ゴールを明確にすること」
なんのために始めたのか。
どこを目指しているのか。
最初のきっかけに立ち戻ってください
皆さんの行動1つ1つが間違った方向に進まないように、
または、正しい方向に修正できるように。
目的が明確であれば、手段はなんでも大丈夫です。
山の登り方は1つじゃありません⛰
皆さんの努力が報われることを祈っています!!!
最後まで読んでくれた方、本当にありがとうございます。
皆さんの日常に少しでも貢献できるよう努めます!!
これからも、末長くお願いいたします🙇♀️