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地方新聞って経営ヤバイのかと思ったらそうでもなかった
今日のTOP画は富山県からみた立山連峰。
私の会社は、クライアントの集客や営業をマーケティング支援という形でお手伝いしているのですが、ちょっとしたご縁があって富山県によく行きます。
富山に行くと感じるのが、いまだに地方にいくと地域の新聞社が力をもっているということです。
富山県には北日本新聞という新聞社があり、シェアはだいたい6割くらいとのこと。シェア60%って、一般的な市場でいえばもう圧倒的と言っていいですね。
富山のビジネスホテルなどに泊まると、よく北日本新聞を置いてあるのですが、もう内容が富山県の話に徹底していて、普段地方紙読んでないと面食らいます。
今日のWEB版北日本新聞のトップニュースは朝乃山4勝目ですからね。
朝乃山って誰だよ・・・って思ったら、富山県出身の力士だそうです。他にもグラウジーズ(富山のバスケットボールチーム)の話だったり、富山県民が魚好きなのになぜメタボなのか、みたいな特集だったり。
富山県では読売新聞が一定のシェアを持っているのですが、他の全国紙は存在感ゼロ。
毎日新聞、発行部数が2700部ちょっとでシェア1%。
そういえば、毎日新聞の富山支局ビルが、もうこれ何年前っていう古いビルに入ってて、大変そうだったなぁ・・・。
まぁ2700世帯ってことは、多く見ても8000人くらいしか読んでなくて、購読料4000円だとしてもたったの月間1000万強の売上。販売店へのマージンとか考えると、これやる意味ある?っていうレベルなのかもしれません。
さすがに北日本新聞くらいのシェア60%になると、富山県内になにか告知をしたいよね、ってことになるとこの新聞を使わざるを得ないわけで、さすがに強いですよね。
北日本新聞の業績を見ると売上105億、利益4億ということで大手新聞社並(朝日新聞の利益率は4%程度)を確保しています。
もちろんこれからの時代に向けて変化はしていく必要ありますが、限られた市場での圧倒的シェアというのはやっぱ強いなという印象です。
ちなみに私が愛読しているWEB新聞で、「新横浜新聞」というものがあります。
文字通り新横浜周辺に限られた情報を掲載しているのですが、載っている情報が駅ビルの新しいお店とか、日産スタジアムでのイベント告知とか、本当に近所に住んでいないと不要な情報ばかり。
でも、ローカルすぎて新聞じゃ扱わない記事、という点が面白いです。
じつはこのサイト、月間ユーザー5万以上というなかなかのユーザー数でして、地域をここまで絞ってもこれだけのユーザーを獲得できるわけです。いや、逆に絞っているからこれだけユーザーが集まるわけですね。
北日本新聞といい、新横浜新聞といい、情報は広ければいいってもんじゃないなぁと思う次第です。
★こんな会社経営してます。
(株)トライエッジ(http://www.triedge.co.jp)
<事業内容>
データベースマーケティング支援
・休眠顧客の掘り起こし
・顧客データ分析
・マーケティング施策立案と実務代行