見出し画像

ドイツフェスティバル初出店! 「あおぞらドイツ書店」爆誕記 (編集I)

思えば昨年の11月、ある地方の学会で同業他社さんと「最近、ドイツ語界隈で面白い話ないですかね〜」という話になり、「そういえば、先日ドイツフェスティバルというのに行ってきまして…」「ふむふむ、それ、出店したら面白そうじゃないですか」「じゃあ、合同で参加しましょうよ!」となったのでした。

ドイツフェスティバルというのは、ドイツ大使館主催で2011年に始まった、毎年11月の連休に青山公園で行っている、期間中2万人以上がおとずれるビッグイベントです。今年は11月1日(金)から11月4日(月祝)まで開催。

そこに、社内、関係各社の協力を得て、ドイツ語の教科書を出版している5社(三修社・白水社・同学社・郁文堂・朝日出版社)でつくるドイツ語教科書協会での出店が決まりました。でも、「教科書協会」ではカタクルシイので、「あおぞらドイツ書店」という名前が決まったのが夏休みのこと。「ヒンメルくん」というダックスならぬブックスフントのキャラクターもこのとき誕生しました(郁文堂のKさんの力の抜けた力作なのですよ)。キャラクターが決まると色々アイデアは膨らむのですが、今年はとりあえずショップカードをつくるにとどめました。

初出店で複数社による店舗運営、また、商品が本という性質上、屋外のイベントで湿気や土ぼこりの影響はないのか、飲食店が多いイベントで本なんか売れるのか…心配は尽きないなか準備は進み…当日を迎えたのです。


11月1日(金)

朝10時。会場設営で現地入り。
ドイツフェスティバル初出店、いよいよ「あおぞらドイツ書店」の開店。いつも人でいっぱいの会場しか見たことがないので、期待と不安にドキがムネムネします。

テントの区画はM2。入り口にほど近い、パン屋さんと有名デリカテッセンの間でした。前日に運び込まれた書架を並べ直して、各社の本を並べていきます。人の流れや見映えを考慮して、配置を工夫していきます。店番は各社で持ち回りとし、それぞれ社内でローテーションを組みました。他社さんと店番をしたり、お客さんに自社以外の本もおすすめしたりというのも新鮮な体験でした。

Buchhandlung Zum Blauen Himmelの看板にヒンメルくんのイラストを貼り付けて、植物の装飾もあしらいました。「初出店」のマークもつけて完成です。なじみの飲食店をまわって挨拶したり、ご近所のブースの飾りつけを見て回って開店を待ちます。

出店前は、たまに入ってくるお客さんを相手に二言三言世間話をするような場末の古書店くらいのイメージでいたのですが、嬉しいことに人がどんどん寄ってきます。スタッフの居場所が店内になくなるくらいでした。

立ち読みを始めると書店の滞在時間は長くなるものですが、それにしても人が途切れることなく訪れて、初日はあっという間に終わってしまいました。

オープニングセレモニーに先立って、新しく着任されたドイツ大使がブースに立ち寄ってくださり、記念にパシャリ。

11月2日(土)

雨の音で目が覚めました。日中はまだ小雨の時間もありましたが、外のベンチは雨で濡れ、人出はイマイチ。それでも閉店間際まで人が途切れることはありませんでした。しかし夕方にかけて雨が強くなり、ついに「18時閉場」のアナウンスが。雷雨のなか、本が湿気にやられないよう念入りに梱包して、撤収!

11月3日(日)

昨日の雨が嘘のような晴天! 今日は非番だ! どこ行こう? と思っていたら知人から「今日行くよ〜」と連絡があったのでまた来てしまいましたドイツフェスティバル。

そろそろビールもコンプリートしてきたので、次はレストランブースのコンプを目指します。あまりの日差しに、11月なのに半袖になって、フードを頭からかぶって日除けしました。

知人の次はやはり非番の同僚がやってきて、また別の友達に声をかけられ…そうこうする間にプログラムにない第九の合唱が始まり、今日も今日とて日が暮れました。

店舗はこの日、最高売上を記録しました。


11月4日(月)

あの本が売れた!」「もうカレンダーがない!」…現場はパニックに陥り、悲嘆に暮れることもなくおだやかに最終日を迎えました。

ふだん書店で目にしないものや、置いてあっても目につきにくいものは、配置を変えて目立つようにすることで手に取ってもらえると手応えを感じてきたところでした。

この日も店の前で見守っていると(店番ではない)、ラジオパーソナリティーのWさんやライターのKさんが通りかかり、しばし歓談。日頃は直接的なつながりを持ちにくい人たちとも交流を深められるところがこのイベントのいいところだと思いました。

各社売り上げを伸ばし、各人もお土産を買い集めてほくほくでイベント終了。夜道を撤収して初参加の4日間の幕が閉じました。
予想以上に「あおぞらドイツ書店」への期待を感じ、手応えを得ることができました。

お立ち寄りいただいた皆さん、ありがとうございました。
またいつかどこかでお会いしましょう!


今回購入された本

このほかにも、学習書、読み物、辞典など多くの書籍をご購入いただきました。ありがとうございました。


いいなと思ったら応援しよう!