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【三線コードシステム SCS05】キーの設定の仕方と移調の方法
今回は、みなさんが三線コード弾きで「弾いてみたい曲」を見つけたときに、それを三線でどのように再現してゆくかの準備についてお話したいと思います。
わたくし左大文字のYouTubeチャンネルでは、各動画にかならず「キーの設定」について説明が載っているのですが、2つのパターンがあります。
◆ 各アーチストさんのオリジナル音源、CD音源などのキーを再現したもの。
◆ 左大文字が自分で歌う際に歌いやすいキーに改変したもの。
の2つです。
YouTubeの動画には、毎回、その動画がどのキーで演奏されているかの説明が載っているので、真似して三線コード弾きで演奏してみたい場合に、役立つと思います。
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そこで、今回は、本日時点での最新動画を使って、キーの設定や移調の方法などについて解説してみたいと思います。
楽曲は打首獄門同好会さんの「新型コロナウイルスが憎い」です。
この曲は、CFCでチューニングしてあります。
この段階でカポをつけて基準となる音を変えたい場合は4カポの指示が書かれています。
これは、CSC(サンシンコードシステム)においては4の数字の位置にカポをつける、ということです。CFCから半音4つ分上げるということですね。
CFCから半音4つ分基準となる音を上げる場合、糸巻を巻いて音を高くする方法もあります。しかし、半音4つ分も上げるとなると、糸が切れてしまうので、これくらい高い場合はカポをつかいます。
*カポについて
https://sanshinism34.blogspot.com/2007/07/ism_26.html
また、カポを音の高い位置で使うのが弾きづらいと感じる場合には、「半音2つ分を糸巻で上げて、残り半音2つ分をカポで上げる」という方法もあります。
左大文字の演奏では、最近はあまりカポをつけていませんが、昔のお手本動画ではいくつか事例があります。
↑この曲は、偶然おなじ4カポの曲ですね。
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ではコード譜をどうぞ。
まずはCFCの時の押え方で書いてみます。
<サビ>
C(045) Am(245) Dm(757) G(024)
Em(044) Am(245)
Dm(757) G(024) C(045)
<Aメロ>
Am(245) Em(044) Am(245) Em(044)
Am(245) Em(044) Dm(757) G(024)
実際にはカポ4ですから、押さえる場所が違います。↑で書いているのはCFCの時の基本となる押え方です。それを高いポジションに移動させて弾かなくてはいけません。
カポをつけた場合は、↑の押え方をスライドさせるだけでいいのですが、カポを使わない方法もあります。
それが今回の動画で実際に弾いている方法で、「ハイポジションで弾くために、すべてのコードをハイコードになるように修正している」というものです。
では↓に、実際に弾いている押え方を書いておきましょう。
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<サビ>
989 689 11/9/11 868
588 689
11/9/11 868 989
<Aメロ>
689 588 689 588
689 588 11/9/11 868
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似たような考え方をすれば、調の移動も比較的簡単にできます。
◆ 弦のチューニング設定を糸巻で変える。
◆ カポを使いキーを上げる。
◆ 押さえる位置をずらしてキーを上げる。
の3つを使いこなす、という感じです。