森の中のビジネスレッスン: サリーとどんぐりの大作戦で学ぶKGIとKPI、そしてOKR
ちまたは今さら聞けないことだらけ
私「この新年度の春先、会社の資料にはKPI、KGI、OKR、3文字アルファベットばかり!うわーん、いったい何言ってるんだよ!知ってる3文字アルファベットはOGRやMTJぐらいしかないよ!」
童話作家「さすがTAITO信者じゃな。それはそれとして、毎度困ったもんじゃのう。そういうことなら、ちょうど私の作品に各種指標について書いた童話があるから聞かせてあげよう。
『サリーとどんぐりの大作戦』
昔々、ある森の中で賢くて活発なリスのサリーが住んでいました。サリーは森のなかで最も有名などんぐり集め師で、どんぐりを集めては冬のために貯めていました。しかし、どんぐりを集めるのは一筋縄ではいかない仕事で、どれだけ効率的に、どれだけ計画的に行うかが重要でした。
ある日、サリーは森の仲間たちと一緒にどんぐりを集めるための計画を立てることにしました。そして、彼女は友達に「どんぐり集めの効率を測るために、KGI、KPI、OKRという3つの方法を使ってみよう!」と提案しました。
仲間たちは聞きました。「3つの方法?それは何なんだい?」
サリーは「OK!一つずつ説明するね」と胸をはりました。
KGI (Key Goal Indicator)
「まず、KGIから始めよう。これは私たちの大きな目標を示す指標だよ」とサリーは説明しました。「例えば、この冬までに集めたいどんぐりの総数を1000個と設定するのがKGI。大きな目標を設定して、それに向かって全員で努力するんだ。」
KPI (Key Performance Indicator)
次に、サリーはKPIについて説明しました。「KPIは私たちがどれだけ効率的に目標に近づいているかを測るための指標だよ。たとえば、1週間にどれだけのどんぐりを集められるか、その数を毎週チェックするんだ。これによって、私たちが予定通りに進んでいるか、もっと頑張る必要があるかがわかるね。」
OKR (Objectives and Key Results)
最後に、サリーはOKRについて説明しました。「OKRは目標とそれを達成するための具体的な結果を設定する方法だよ。目標は「冬を乗り切るための十分などんぐりを集めること」で、キー・リザルトは「北の森から200個、南の森から300個、私たちの森から500個集める」という具体的な数字で設定するの。この方法で、私たちの努力が具体的な形で表れるんだ。」
この話を聞いてフクロウのオリバーが聞きました。「なるほどのう。しかし張り切って設定しても現実味のない指標では誰もその道のりを歩めんぞ。返ってどんぐり集めのモチベーションが下がってしまう。逆に目標設定が低すぎても仲間たちの成長にはならん。皆で『頑張れば達成可能』な難易度に設定しなくては効果的にはならんのではないか?
では、教えてくれ。この『頑張れば達成可能』な数値を設定するときに意識することはなんじゃと思う?」
サリーはフクロウのオリバーの質問に真剣に考えながら、賢く答えました。
「オリバー、本当に大切な点を突いているね。確かに、目標が現実的でなければ、私たちは途中でやる気を失ってしまうかもしれないし、あまりに簡単すぎても成長の機会を逃してしまう。『頑張れば達成可能』な目標を設定するためには、以下のことを心に留めるといいと思うんだ!」
過去のデータの分析: 過去にどれくらいのどんぐりを集めることができたかを見て、それを基に目標を設定する。これにより、目標が現実的であるかどうかの感覚を得ることができる。
チームの能力とリソースを考慮する: 目標を設定する際には、チームの現在のスキルと利用可能なリソースを考慮に入れる。すべてのメンバーが目標に貢献できるように、彼らの能力を最大限に引き出す目標を設定すること。
段階的な目標設定: 大きな目標を小さなステップに分けて設定する。これにより、小さな成功を重ねることができ、それが大きなモチベーションにつながる。
フィードバックを活用する: 定期的に進捗を確認し、チームからのフィードバックを得ること。進捗が計画通りでない場合は、目標を調整し、常に現実的なレベルを保つ。
透明性を保つ: 目標設定のプロセスをチーム全体で共有し、皆が目標にどのように貢献できるかを理解できるようにする。これにより、チームの結束力と共同の責任感が育まれる。
サリーは優しく微笑みながら続けました。「私たちが一緒に考え、一緒に行動することで、目標は達成可能なものとなるんだ。オリバー、あなたのように賢い仲間がいて、私たちはきっと成功できるね!」
サリーと仲間たちはこれらの指標を使ってどんぐりを集め始めました。時には予定通りに進まないこともありましたが、KGI、KPI、OKRを参考にしながら、彼らは冬の準備をしっかりと進めていきました。
そして冬が来た時、彼らは目標を達成して、安心して冬眠につくことができました。サリーと仲間たちは、計画的に物事を進める大切さと、目標に向かって一緒に努力する喜びを学びました。そして森の中で最も賢いどんぐり集め師として、また一つ賢くなったのでした。
めでたし、めでたし
感想
童話作家「どうじゃね、KPI、KGI、OKRといった各種指標について少しは理解できたかな?」
私「なるほどなあ、これってとかく無理のある数値を作りがちだけど、『頑張れば達成可能』な目標をどう設定するかの5つのスパイスが印象的だったよ。あとこれってオリバーのように賢く深い質問をするメンバーがいるって大事だよね。自分もそうあらないとな、としみじみ思ったよ。」
童話作家「それはよかった。またわからないことがあったら聞いておくれ。また読み聞かせてあげるからの。」
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