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父の思い出

最近、株式投資を始める人が増えたようですね。実は私の父も昔、株をやっていた時期がありました。
父は当時四十代半ば。病気のため会社勤めを辞め、療養しながら投資を始めました。私が子供の頃のことです。
一年半程でしたが、今も鮮明に覚えています。

私が小学校から帰ると、父は自作の株価チャートを見ながら、真剣な表情で予想した売値、買値をノートに書き込んでいました。
短波放送からは株価の速報値が流れてきます。四季報などもよく読んでいました。
ピンと張りつめた空気が流れ、父の気が散らないように、静かに過ごしていました。

父は若い頃から株に興味があったようですが、実際に始めたのは、この時が初めてのようです。「何とかしなきゃ」の思いに駆られたと話していました。
父の株売買で、どれだけ利益が出たのか定かではありませんが、母が上手に家計を回してくれたおかげで、なんとか乗り切れたようです。

その後、父の病状は回復し、再就職を果たしました。「毎月決まった収入があるのは有難い」と話していたのを覚えています。大人になった今の私にも、身に沁みる言葉です。


ヘッダーの写真をどうしようかと、あれこれ迷いましたが、最近撮ったピンクのバラにしました。花言葉は「感謝」です。
(無理に当てはめた感がありますが…😄)

最後までお読み頂き、ありがとうございました。