海の見える駅を巡る旅 vol.1 - 心地よい「青」を探して - 熊本県 海浦
春の訪れを感じるようになってきた今日この頃。
生温い風と共に降り立ったのは、周りを山と家に囲まれた駅「海浦駅」。
改札も何もない無人駅で、すぐ隣には民家や畑がある。
列車を降りてまず初めに目に飛び込んでくるのは、太陽の光がキラキラと白く反射した美しい青、八代海だ。
海を見ながら、ボーッとすること10分。
駅の近くを散策することに。
この路線は、1時間に2本ほどの列車があり、ホームには自転車マークが。
*この列車を利用している学生たちは、夜部活が終わるとカップラーメンを食べたり、コンビニのチキンを食べたり、課題をやったりと、まるでお家にいるような思い思いの時間を過ごしているらしい。
駅の隣にある畑。
とても広く、自給自足出来そう。
この駅のある芦北町では、みかんが有名らしく以前はここら辺にたくさんのみかん畑があったらしい。
踏み切りを渡り、海側へ。
とりあえず、トコトコ山を降りることに。
家と線路がとても近い。
竹藪がすごい。
夜に通ったら怖そう。
植物の力強い生命力。
下まで、降りてきました。
(急な下り坂で運動不足の私は息が上がっている)
ちゃんと駅までの案内標識が用意してあった。
とても親切…!!
梅が満開の時期。梅の良い香りが。
大きな道を渡って、トコトコとことこ・・・
趣を感じる小さな水路。
そして神社。
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大きな道を進んでいくと、カラーコーンの置いてある隆起した道が。
おそらくこれは2016年に発生した熊本地震の影響のモノと思われる。今もなお、ひっそりと深く残っている傷跡に胸が抉られる。
自然は美しい、けれど私たちには到底コントロールのできない強いエネルギーを持っている。共生させてもらっているのは、いつも私たち人間なんだと思い知らされる。
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さて、いよいよ右側には海が見えてきました。
横断歩道を渡って、海岸を歩きます。
とても綺麗な海。
地元の方曰く、仕事で凹んだ時や一人で思い耽ったりする時、夜にこの堤防で寝転がって星を見るそう。
ここは「海浦海水浴場」
今日は日曜日ということもあり、釣りをしている人が多数。
結構釣れるらしい。でも何が釣れるのかは、日によって変わるんだそう。
綺麗に並べられたテトラポットたち。なんだか寄り添い合ってるみたい。
海に近づいて見ると、たくさんの海藻のようなモノが。( あおさ?? )
これも相まって、エメラルドグリーンとブルーの綺麗なグラデーションに。
白菜が流れ着いていたり、
誰かが集めたであろう貝殻たち、
放置されたままの木造船?
どことなく感じる生活感。
美しい海に囲まれた、美しい町の日常。
日常は常にドラマチックだ。
また、探しにいこう。心地よい青を。誰かのドラマチックを。