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漫画「ザ・ファブル」最高傑作の殺し屋から学んだ人生の歩き方

「ザ・ファブル」という漫画をご存じだろうか。岡田准一さん主演で映画化もされている超人気作品だ。物語としては、場所や道具を選ばず「どんな敵でも6秒以内に殺す」と言われる天才殺し屋は裏社会でも都市伝説化され、「ファブル」というあだ名で語り継がれている。その殺し屋の最高傑作・佐藤明(偽名)が主人公の物語だ。主人公は組織のボスから一年間殺し屋の仕事を休養し、「普通に」過ごす様に命令を受ける。殺し屋の天才は大阪の地で「普通」の日常を過ごそうとするのだが次々とトラブルに巻き込まれその度に常人離れした仕事ぶりで問題を解決しながら日常を過ごしていく様を描いた漫画だ。

実は一般人には想像もできないくらい凄い能力を持つキャラがその正体を隠して日常に潜む。正体を隠そうとするが、徐々に周囲にその特異な能力がばれていってしまうという展開の漫画が大好きな自分にとってはツボを押さえるどころではない、久しぶりに心にぶっ刺さった漫画だ。

たいがいの事は━━、知恵と工夫で乗り切れる

主人公の明がよく口にするセリフである。幼少の頃から両親がいなかった明は組織のボスに育てられる。明にとってボスは組織の長であり、育ての親であったのだ。そんなボスからの教えが「知恵と工夫で乗り切れ」という言葉だった。明はこの言葉を体現するように、ハイスペックな最新の銃を使う敵を知恵と工夫で作り上げた手製の銃で次々と倒していくのだ。自分の生活を思い返してみると少し不便なものがあると今はすぐにAmazonで便利なものを買おうとしてしまうが、その前に自分の知恵と工夫でなんとかならないか考えなければと反省してしまう。さらに思うに、自分の手製のものの方が愛着が沸きものを大事にする事ができるのではないだろうか。今の生活を少し豊かにするヒントがここにある様に思った。

佐藤明から見る「人づきあいのコツ」

主人公の明は基本的に淡々としているため、感情や思考がまったく読めない。ただ、一般人としての生活や人との関わり合いを心から楽しみ、何か恩を受けたら返そうとするなど義理難いところもある。その性格から、殺し屋とは思えないほどにアルバイト先や様々関わる人達に愛されていくのだ。きっと、人付き合いのコツはここにあると思う。派手なことではなく普通でいる事を喜び、楽しむ。そして恩を受けたら、きちんと恩を返そうとする。そんな事の連続で人と付き合っていけるのだろう。私もそんな明が大好きになりました。

最高の漫画、ザ・ファブル。secondシーズンも始まったのでこの読書の秋に是非、読んでみてください。漫画を読むと、何もないくせに背後を警戒する殺し屋気分に浸ってる自分に出会えます。

では、また明日。



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