(これまでのストーリー)
佐々木 信一郎(40歳)は、地域でも中堅クラスの広告代理店の営業部長。様々な業種向けの広告デザインからさ制作までを一貫して行う会社で業績も悪くないが、ビジネス環境の変化から今後の新規展開を模索している。
*そんな中、参加しているビジネスコミュニティの主催者である佐倉への相談からチーム制によるビジネス提案という方向性を展開する様に動いていた。
そして、佐倉から紹介されたフリーランスのWEBデザイナーである坂本 美穂子とWEB戦略を中心とした提案の部分で連携しチームを組むことになる。
また、坂本は、佐倉から紹介されたネイルサロンのオーナーの佐藤 亜希子と出会う。サロンに訪問すると、そこには驚きの展開が待っていた。佐倉のアドバイスから様々なパーソナルブランディングからの価値を作り顧客との関係性を作っていたのだ。
坂本は、佐藤のサロンを佐々木とのチームのサンプルモデルとして提案。佐藤と佐々木の同意を受け、佐倉へアドバイザーの打診をしたくてアポをとった。
そして、そこに表れたのは同じコミュニティのマーケティングコンサルタントの高橋だった。そして、佐倉からチーム制に高橋の参入を提案される。
目まぐるしく展開する人の連携の中、新しいチームプロジェクトが動き始めた。
皆は、全て佐倉が仕組んだことだと思いながらもわくわくした展開に心躍らせていた。
*高橋亮介のストーリー
*坂本・佐藤・高橋の出会いから生まれる展開
今朝から、営業でクライアント回りをしていた佐々木は、どうも落ち着かないと自覚していた。先日坂本さんからの連絡のことが頭を離れないでいた。
佐倉から紹介され、一緒にチーム制での提案プロジェクトを進めることになった。
そのプロジェクトのサンプルモデルに同じコミュニティ仲間の佐藤のネイルサロンのPR展開の話が来たかと思ったら、新たな展開を見せて、また同じコミュニティの高橋が加わり進めることになった。
多分、佐倉が何かしらの思惑を持ちながら進めているだろうとは思っている。
その打合せが今日の17時から佐倉のオフィスで行うことになっている。
佐倉に相談したことで、漠然としたイメージが明確になって行き、しかも実行段階に入って来た。佐々木自身もわくわくする感情を自覚しながら今日の時間経過をもどかしく感じさえしていた。
17時10分前、佐々木は佐倉のオフィスを訪ねた。既に、佐藤さんと坂本さんが会議室にいて笑顔で会話をしているところだった。
そこに、佐倉と高橋が会議室に入って来た。
佐々木の言葉でスタートした会議は、今回のチーム制でのカンファレンス型のコンサルティングの目的とその最初のゴールを共有した。
今回は、佐藤のネイルサロンのサービスや商材をサンプルモデルとして、顧客目線を明確にした分析によるPRの展開、WEB戦略や営業戦略についてそれぞれの役割を含めて確認が始まった。
サンプルモデル:佐藤のネイルサロン
戦略のベース:佐藤が佐倉のアドバイスで実施した顧客目線の材料となるヒアリングや店舗でのブランディングから価値創造へつながるデータ収集
WEB戦略・広告戦略:佐々木が中心となるサービスの広告展開と坂本のWEB戦略
顧客分析とCRM分析:高橋のマーケティングコンサルティングスキルを活かした、データ分析とCRM手法の適用
これら専門家チームと佐藤のオーナーとしてのビジョンを明確にして、ターゲットへのアプローチと営業戦略・戦術の決定を進めていく。
佐倉と高橋が考えていたワークショップの体験と継続することも含めワークショップを進めることになった。
それぞれが、専門分野の視点と顧客視点を重点においた様々な顧客ライフタイルの課題や利得の項目が明確化されていった。
そこに、その解決を提案できるサービスと解決から生まれる顧客利得が明確となる。それが、そのままPR戦略のキーワードにもつながる。
そして、佐倉からの提案の様に、定期的に進捗の結果や状況からフレームワークのメンテナンスを行うワークショップのスケジュール、成果評価の基準を決めた。
2時間ほどのチーム会議が終了し、皆で食事をすることになった。
いつも利用する居酒屋会に移動して、これまでの経緯や今日のワークショップについて話しながらそれぞれの思いを話し合っていた。
こうして新たな企画も生まれ、チームの進め方にも面白さがまた加わった。
高橋は、ここまでの展開から感じとっていた。
これからのビジネスはこの様なチーム制を明確に打ち出しで相互利益を確保することで環境の変化にも対応できる様になっていくのかもしれない。
グローバルニッチの将来において、常に変化に対応する必要がある。これからの日本も海外への展開やAIの導入においてもそれぞれの専門の仲間の集まりが次の時代を作っていくのかもしれない。
*本ストーリーは、実際の事象を参考として作成された架空のストーリーです。