「平和な時代に生まれてよかったー!!」が実感できる映画の感想
ご無沙汰しておりました。
さんぺーです。
溶連菌感染により、隔離を余儀なくされたがため、ゆっくりと映画鑑賞することができました。笑
久しぶりに、大泣きするほど心を揺さぶられた映画でしたのでシェアしたいと思います。
その映画のタイトルが
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
あらすじはこちら。
公開は2023年の12月8日だそうですが、
戦争を振り返るいい機会である夏にピッタリな映画だと感じました。
小学生の頃、夏休み中の登校日に毎年、戦争や原爆に関する映画を見ていたんですね。
だからなのか、夏になると振り返りたくなるんですよね。
「今の豊かな文明を平和な環境で暮らせているのは、先人たちの苦労と我慢と努力のおかげなんだなぁ。」
って。
父方のじいちゃん、ばあちゃん。
母方のじいちゃん、ばあちゃん。
ご先祖の皆様。
命を繫いでくれてありがとう。
ということで前置きが長くなりましたが、
映画の感想。
(ネタバレには気をつけます!)
「タイムスリップものだし、リアリティなかったり、特攻隊を過度に美化するような、白ける内容だったらやだな〜」
事前にあらすじも見ずに観ちゃったものですから、そんな思いを抱きながら見ました。
が!
涙腺崩壊の波状攻撃!!(僕にとっては)
まぁ、おじさんなので涙腺が緩いだけかもしれませんが。笑
まず、主人公である百合の設定が泣けます。
百合は女子高校生で、お父さん、よその子を助けたがために溺れて死んじゃってるんですよ!
(おそらく百合が幼い頃に)
だからお母さんは娘を大学に行かせるために、パート掛け持ちして必死に働いてる。
なのに、娘から「魚くさい」って言われるんですよ!
(パートのひとつがスーパーの鮮魚店)
これでのっけから僕の涙腺は完全に緩みました。笑
そして母とケンカして家出した百合はタイムスリップ。
その先で出会う特攻隊員たち。
この「特攻隊員」が明るく振る舞ってるだけでもう、泣けてきちゃいます。。
だって、命を落とす可能性、限りなく100%に近いんだよ!
もうすぐその時が訪れようとしてるんだよ!!
なんでそんなに明るく振る舞えるんだよ!
って。
ちょっと熱くなってしまいましたが、
百合は、その中の一人の特攻隊員“彰”と徐々に惹かれ合う、というラブストーリーが主軸。
ではあるのですが、
舞台は1945年6月。
終戦間近。
日本が追い込まれている時期。
愛が育まれるまでに、色んな人物が登場して物語に彩りを加えます。
僕が「この映画観てよかったな」と思えた理由はコレです↓
“当時の環境や状況がリアルに表現されていること”
それが誇張されているわけでも矮小化されているわけでもない。
あくまで僕の個人的な感想で、当時の様子は知らないのですが、そう感じました。
きっとそういう“不自然さ”がなかったんだと思います。
例えば、
出された食事が白米ではないこと。
当然のようにスープには具も入ってない。
お魚がものすごいごちそうであること。
「日本敗ける」なんて口にすれば袋叩きにされること。
幼い孤児がお腹をすかせてうずくまってること。
飛行機が爆弾落としてくること。
などなどです。
当時の日常は、現代では一部の国を除いて非日常です。
”日常”にこんなありがたみを感じさせてくれる映画に感謝です。
見どころはそれだけではなく、特攻隊員の心理的描写も胸に迫るものがありました。
日本全国から志願して特攻隊員となった者たち。
それぞれに抱える思いや葛藤が描かれていて、戦争に相対する者の苦悩の一部を感じ取ることができました。
同時に、“人間は教育や環境によって致死的な行為を実行することができる”存在なんだと認識させられました。
ちなみに特攻隊員の描写でも、過度に美化してたり英雄視してたり、っていう印象は受けず、しっかりと感情移入できました。
ここで余談ですが、
登場する特攻隊員の石丸を俳優の伊藤 健太郎さんが演じていて、
「今日から俺は!」を見てから好きになった俳優さんでしたが、
隊のムードメーカーでいつも明るく振る舞う演技を見て、
「しっかり復帰されてたんだなぁ」
と嬉しくなりました。
さて、物語のラストですが、
ここまでどうにかネタバレ要素を極力排除してきたので、それを貫くためには、、、
言えません…!!
これを言っちゃうと、
タイムスリップから戻れんの?
彰との恋の終着点は?
お母さんとはケンカしたままなの?
などの物語の核心的な部分がきっとバレてしまいます。。
ですが!
結末はすごくいい!
きちっと伏線が回収されて、
「そこそこ!それが観たかったのよ!」
「あー!あれ、そうなるんだ!」
ってなると思います。笑
ってことで、アマプラ会員なら無料で見れるようなので、興味が湧いた方は見てみてください!
見終わったら、きっと特攻隊の資料館に行きたくなるはずだと思います。
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