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あなたはどっち?「老人ホームになるべく入りたくない」or「早めに老人ホームに入りたい」

2025年1月4日
はる社会福祉士事務所で、ランチ新年会を開催しました。
お客さまとの新年会は初めての試みです。

参加された方々の平均年齢は72歳。
大阪梅田のステーキ店で、ランチコースに舌鼓を打ちながら出た話題は
「老人ホーム」
中でも盛り上がった話題は、「老人ホームになるべく入りたくない」か「早めに老人ホームに入りたい」か。

新年をお祝いする席でも老人ホームの話題で盛り上がるのは、はる社会福祉士事務所のお客さまらしいなと思いました。

新年会でも話題は「老人ホーム」

「老人ホームになるべく入りたくない」「早めに老人ホームに入りたい」と感じている人のそれぞれの特徴

新年会に参加された方は、過去に私が登壇した「かしこい老人ホームの選び方」講座を受講された経験があります。
受講後も継続して老人ホーム見学ツアーに参加され、将来の準備を進めています。
講座で知識を得て、実際に老人ホームを見学するうちに、「老人ホームにはなるべく入りたくない」と感じる方と、「早めに老人ホームに入ろう」と決める方に分かれます。

「老人ホームになるべく入りたくない」と感じている人の特徴

・元気
元気で、体調に特段トラブルを感じていない方です。
まだ老いをリアルに感じてはおられないのでしょう。

・いざという時に頼れるお身内がいる
子どもさんなどのお身内に「介護」をしてもらうつもりはないけれど、いざという時(災害時、体調の急変時、老人ホーム入居の手続きなど)には頼れる人がいる方です。
心のどこかで頼りにされているのがわかります。

・現在の環境への満足度が高い
現在お住まいのご自宅が住みやすい、近隣とのつながりがある、便利な地域など、環境に満足されています。

・物の処分をしたくない
老人ホームの居室を見学したお客さまが、「狭い」「収納スペースがこんなに小さいなんて」と口にされることはよくあります。
多くの方がご自宅の物をたくさん処分してから老人ホームに入居されます。
ご自宅の物を減らすことに抵抗がある方は、老人ホームへの入居を具体的には考えられないようです。

物の処分が足かせになる場合も

「早めに老人ホームに入りたい」と感じている人の特徴

・お体のトラブルを経験している
新年会に参加された女性が
「普段は元気だけれど、昨年は急な体調不良を経験した。自分で救急車を呼び、一人で診察を受けた。こういうことがあると、元気なうちから入居して安心したいと思うようになった」とおっしゃっていました。
シニア世代は、急な体調の変化が起こりやすくなります。
一度でも不安になるようなトラブルを経験していると、老人ホームへの入居を現実と捉えるようになるのでしょう。

・頼れるお身内、特に子どもさんがいない
子どもさんがいないお客さまは、早めに行動に移される傾向があります。
自分で判断ができる時に、情報を集めて精査されています。そして「いざ」という時が来る前に、ご自分の環境を整えることに積極的です。

・親の介護を経験している
親御さんが長生きをされて、ご自宅でお世話をした経験のある方です。
老いるとはどういうことなのか、何ができなくなるのかを近くで見たことで、早めに誰かの手を借りる準備をされるのでしょう。

結局正解はご自分の中にしかない

これらの特徴は、全ての方に当てはまるわけではありません。
また、どちらが正解というものでもなく、お一人ずつ正解は異なります。

私は老人ホーム選びの講座の講師をしたり、老人ホームをご案内するサービスを提供しています。しかし「老人ホームに入居することだけが幸せ」とは考えていません。
お亡くなりになるまでご自宅でお一人暮らしをする方もたくさん見ています。
「そろそろお一人暮らしは危険だな」と周囲が感じていても、ご本人にとっては、たとえ危険があっても自宅で暮らすことが正解の場合もあります。

逆に、お元気な時から老人ホームに入居し、快適に生活されている方も知っています。

多くの老後を見てきた経験上、
どんな老後が幸せか、何が正解なのかは、ご自分の中にしか存在しないと思っています。
そんな私が講座でお話をしたり、老人ホームをご案内するので、自ずとお客さまもご自分の気持ちと向き合い、それぞれに答えを出されているのだと思います。

なるべく自宅で暮らしたい方に向けた講座

2025年の春は、いくつかの講座がスタートします。
中でも、これまでにお客さまからいただいたお声を反映した講座「おひとりさま終活と老後の準備」は、3月に開講します。
詳細は2月にリリース予定です。
「老後に起こりやすいトラブル」「介護保険と在宅介護サービス」「おひとりさまが考えておきたい老後の備え」などを学び、ご自宅での暮らしも選択肢に入れていただければと思います。

詳細は2月にLINE公式アカウントでお知らせします。
https://lin.ee/E0RsqIr

新年会のご感想

「普通老人ホームの話は暗くなるけれど、明るく話せました」
「皆さん良い方ばかりで、話しやすかった」
「友人とは介護の話はできません」
「どの方も真剣に将来を考えていて、刺激をいただきました」
「みなさんポジティブ!元気になりました」
「お正月はひとりで過ごしました。新年会が楽しみでした」
「今日皆さんのお話を聞いて、もう一度自分がどうしたいのかを考え直したいと思いました」
「今年は良い一年が送れそうです」

別れ際に何人もの方から
「先生、体に気をつけてお仕事してください」と言っていただきました。
ありがとうございます。

私はやさしいお客さまに恵まれていて、いつもありがたい気持ちでいっぱいです。
2025年もお客さまが喜んでくださることにどんどんチャレンジします。
付いてきてくださいね!

はる社会福祉士事務所
代表 佐々木 さやか



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