老人ホーム見学ツアー開催レポート 4月編
はる社会福祉士事務所オリジナル企画
老人ホーム見学ツアー。
4月の見学ツアーレポートをお届けします。
今回みなさまをお連れしたのは大阪市内の
介護付き有料老人ホーム。
最寄駅(地下鉄)からは徒歩15分ほど。
周囲には大きな公園があり、緑豊かな地域です。
ファミリー層が多く住んでいる
にぎやかな街です。
1.参加者様からのご感想
今回参加された方からは、内容の濃いご感想を
たくさんいただいたので、先にご紹介します。
①見学先についてのご感想
「今まで見学した中で一番安心できる
ホームでした」
「ここなら入りたいと、初めて思いました」
「料金プランがいくつもあり、わかりにくかった」
「料金だけのことはある。心惹かれました」
「看取りの説明を聞き、安心しました」
「スタッフの方の前向きなところが
よかったです」
②見学後の座談会&ミニ講座についてのご感想
「あいまいだった知識を深める機会をいただいて
ありがたいです」
「他の方の意見を聞けるのは貴重です」
「1人で見学に行っても、結局何を見たらいいのか
わからないので、やっぱり見学ツアーがいいです」
「入居一時金のこと、勉強になります。
こんな大切なことを知らずに契約している人が
ほとんどなのではないでしょうか」
「丁寧に説明していただいて
やっと理解ができました」
2.施設の概要
種類:介護付き有料老人ホーム
入居時の介護度:自立~要介護5
介護・介護職員体制:2:1(入居者:職員)
看護体制:日中看護師を配置
入居時費用:0円~約4,000万円
月額利用料:10万円台~(介護費、医療費などは含まない)
3.介護付き有料老人ホームとは
介護付き有料老人ホームとは、
24時間介護サービスの体制が整っている
老人ホームです。
手厚い介護・看護サービス、豪華な設備、
人気のエリアなど民間施設ならではの特色を
打ち出しているところもあります。
運営は、株式会社や社会福祉法人など
さまざまです。
4.老人ホーム見学ツアーの様子
①集合~見学先到着
大阪メトロの駅で集合して
徒歩で向かいました。
老人ホーム見学ツアーでは、なるべくタクシーは
利用せず、公共交通機関や徒歩で移動します。
なぜなら、交通機関からのアクセスの良し悪し、
周辺の環境を感じていただきたいからです。
住まいとなると、周辺にどんなお店があるのか
どんな雰囲気の人が住んでいるのか、
歩道の歩きやすさなどが大切になります。
日常生活を送るイメージをしっかり持つためにも
ご自分の足、目、耳で確かめながら見学先に向かいます。
②資料読み込みタイム
老人ホーム到着後、すぐにでも館内を見学したい
ところですが、それは後ほど。
まずはパンフレットや料金表を読みます。
すぐに見学しない理由は2つあります。
冷静になっていただくため
老人ホームには、見学者に良い印象を
持ってもらうための
様々な工夫や仕掛けがあります。
例えば、広々としたエントランス、
スタッフからの気持ちの良い挨拶、
ロビーの美しい調度品などなど。
それらに触れると、誰でもふわっと良い気分に
なります。
そのふわっとした気分のまま館内を見学すると、
大切なことを見落とすことがあります。
一旦、クールダウンするために
パンフレットに目を通す時間を設けています。
ホームページよりパンフレットの方が理解度が高まるから
老人ホーム見学ツアーでは、参加者のみなさまに
あらかじめ見学先のホームページを見て
いただいています。
しかし、スマホでご覧になった方や
ネットの情報に慣れていない方は、
情報収集が不十分な場合があります。
紙媒体(パンフレット)は、
ネットの情報と比較して
内容の理解度が優れていると言われています。
ホームページでは見落としていた箇所も、
パンフレットではしっかり読めるかもしれません。
③老人ホームからのサービス内容説明
老人ホームの営業担当者や管理職から
概要を説明をしてもらった後に
質疑応答の時間です。
今回の見学先は、高価格な老人ホームと
いうこともあり、料金についての質問が
多く出ました。
その他、みなさまの関心が高い
「看取り」についても
どのような対応をしているのか
教えていただきました。
最近は、看取りまでの介護をアピールする
老人ホームが増えてきましたが、
その実態は千差万別です。
看取りと言えば、医療ケアが重要と
思われがちですが、実は介護力が試される
場面でもあります。
介護員が看取りの経験を積み、
ご本人の苦痛を取り除くために
医療スタッフといかに連携するかの
手腕が問われます。
今回は、お亡くなりになるまでだけではなく、
お亡くなりになった後に、
どうお見送りをするのかまでを
具体的に聞けたことで、
しっかりと対応されていることがわかりました。
④館内見学
今回の見学先は、お元気な方向けのフロアと
介護が必要な方専用のフロアが
分かれています。
お元気な方向けの居室は、一般的な老人ホームより
広めの設計です。
老人ホームにありがちな
「収納スペースがほとんどない」ということは
ありません。
押し入れなどの収納スペースが
充実しています。
キッチンも2口コンロで、自炊することを
想定していることがわかります。
(「キッチンあり」の記載でも、ミニキッチンの
ところもあります)
お元気な方向けのフロアには、介護員は
常駐していません。
その代わり、各部屋には体調の変化を知らせる
センサーが設置されています。
自由やプライバシーを守りつつ、シニア特有の
心配ごとに素早く対応されています。
⑤座談会&ミニ講座
見学終了後は、カフェに移動してミニ講座と
座談会です。
ミニ講座では、
「入居一時金と保全措置」について
お話ししました。
みなさん口を揃えて
「ふわふわした気持ちで老人ホームを
選んではいけないことがよくわかった」と
おっしゃっていました。
多額の入居一時金を支払うことは
どういうリスクがあるのか、
何に気を付けなければいけないのか、
お伝えできて私も安心しました。
5.次回5月の老人ホーム見学ツアー
今回の老人ホーム見学ツアーには
いつもにも増して、多くのお申し込みを
いただきました。
定員が限られているため、残念ながら落選した方が
おられます。
「ぜひ見学したい」とのお声をいただいて
いますので、5月も同じ老人ホームへ
見学に行きます。
詳細は、5月3日(金)に、
当事務所LINE公式アカウントから
お知らせします。
最後までお読みいただきありがとうございます。
はる社会福祉士事務所 佐々木 さやか