南方熊楠になった体(てい)で!
NHKeテレは、やっぱり面白い。
「知恵泉」6月26日放送は「南方熊楠」。昨夜、私は録っておいたそれを見た。
出演されていた方が「南方は当時、いわゆる検索エンジンを考えた人なのです」と言っていたが、言い得て妙!なるほど。
森羅万象のひとつひとつは個々勝手に生命を宿しているようでいて実はすべてが連鎖している、と現代に生きる我々が教育のなかから知りえている原則も、明治大正の当時はやっと自然や文化や民俗が学問として取り上げられ初めていた頃で、南方以前は学問自体も分野別に専門化された物としてあり、文化や自然現象が相関づけられてはいなかったというわけだ。南方が持っていた、興味が一つに専門化されない、好奇心と知識があらゆる方向へ向いていたという性格が、必然的に自然界や文明文化が連鎖して、関係し合い依存しあって存在している事を発見できたという事なのだね。なるほど。良い番組を見た。
私も自分の、散漫で飽きっぽい性格を「ダメ男」と卑下自虐するのではなくて、それは個性として(笑)その時どきに興味を持った事を勉強し、いっぱいメモ(記録)していこう、そんな気持ちになった。
南方も激しいメモ魔だったそうな。