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「経営者になるためのノート」(柳井正[著])

 3年前の日経新聞の「リーダーの本棚」で、マネーフォワードの辻社長が、「経営者になるためのノート」(柳井正)を紹介していました。
 辻社長の書評によれば、

ユニクロが経営幹部の教育用に使っていたものを、世の中に出してくれたんです。僕みたいな駆け出しの経営者が正座して読み、柳井さんに叱られる感じです(笑)

とのことでした。

 辻社長のような立派な経営者が叱られる感じで読むのであれば、私なんかはなおさらこの本から学ぶべきだと思い、読み始めたのがきっかけです。

 この本は、各章の末尾に「セルフワーク」が設けられており、ドリル感覚で学ぶことができます。
 私は半年程度に1度読んでいますが、そのたびごとに、前回読んだ時に設定した課題の到達具合、今回読んで不足していると感じた点(何もかも不足しているかもしれないと思い知らされますが。)、次回読むときまでの課題を検討できるので、非常に役立つ一冊です。

👕 経営者に必要な四つの力 👕

 柳井さんは、まずはじめに、経営者には次の4つの力が必要であると述べています。

・「変革する力」 -イノベーター-
・「儲ける力」 -商売人-
・「チームを作る力」 -リーダー-
・「理想を追求する力」 ー使命感に生きるものー

 そして、次章以下で、それぞれの力の内容について、解説をしていきます。
 以下、私今回読んで考えたことなどを書いていきます。

👕 変革する力 👕

 「変革する力」の中身としては、

・目標を高く持つ
・常識を疑う。常識にとらわれない
・基準を高く持ち、妥協とあきらめをしないで追及する
・リスクを恐れず実行し、失敗したらまた立ち向かう
・厳しく要求し、革新をついた質問をする
・自問自答する
・上を目指して学び続ける

という7つの項目が挙げられています。

 このうち、「基準を高く持ち、妥協とあきらめをしないで追及する」と関連して、依頼者からの問い合わせへの即レス・後輩からの成果物確認依頼への即レスをしなければならないと思いつつも、忙しくなってくると徐々におろそかになってしまうことを反省させられました。

👕 儲ける力 👕

 「儲ける力」の中身としては、

・お客様を喜ばせたいと腹の底から思う
・あたり前のことを徹底して積み重ねる
・スピード実行
・現場・現物・現実
・集中する
・矛盾と戦う
・準備する。しかし固執するのは計画ではなく、成果である

の7つの項目が挙げられていました。

 このうち、「スピード実行」については最近よく考えさせられます。
 おかげさまで、最近比較的本をよく読んでいるので、世の中ではこういう進歩があるのか、自分の仕事でもこういうことができたら良いな、ということを考えるのですが、多くについては「実行」が伴いません。「スピード」以前の問題かもしれません。
 よくよく気を付けなければなりません。

👕 チームを作る力 👕

 「チームを作る力」としては、

・信頼関係を作る
・全身全霊。100%全人格をかけて部下と向き合う
・目標を共有し、一人ひとりの責任を明確にする
・任せて、評価する
・期待し、長所を活かす
・多様性を積極的に肯定する
・勝ちたいと誰よりも強く思い、自己変革を続ける

の7つが挙げられていました。

 今年に入り、指導している後輩と週1回ミーティングをするようにしています。一人しか指導していませんので、自然と最近はやりの1on1ミーティングになります。
 ミーティングですが、よく本に書かれているように、相手の考えていることが(誤解かもしれませんが)わかるようになり、よりよくチームで仕事をすることができるようになりました。

👕 理想を追求する力 👕

 柳井さんは、「理想を追求する力」の中で、会社にとって一番大切なのは使命感であり、社会に貢献できる企業だけが生き残れる、とおっしゃっています。

 私も、法的な紛争の解決を通じて、皆様が少しでもストレスなく事業や私生活を行えるよう、貢献したいと思います。

 また、次回読むまでの半年程度の間、以上を心掛けて仕事をしたいと思います。

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