わが町に図書館がない!?建てる前に、なくてもいいかもって話がしたい。

こんにちわ。些の件です。

 栃木県内で益子町が唯一図書館がないそうです。
 5年後の供用開始に向けて、取り組みはじめているようです。

 県内に唯一、図書館がない自治体って事は…

 調べたら、益子町の北に位置する市貝町の図書館。真岡鐵道でも繋がる南西の真岡市の図書館。益子町の北東に位置する2016年にできたばかりの茂木町の図書館も、全て益子町の市街地から車で15分~20分くらいで行けるようです。更には片道30分くらい掛ければ、県都宇都宮市の図書館も。

 どういう利用者が想定されているのかわかりませんが、この記事から受ける印象は町立図書館がないから建てる・ないから建てないといけないという発想。そこにキケンな香りがします。

 文字を読むこと、紙の本を手に取り読むこと、読み聞かせを行うことなど、”本や書籍”に触れる機会創出を図ることは否定しません。
 でも、それと”図書館”を建てることイコールにならないと思うわけです。特に1自治体1図書館の必要性ってないと思います。

 益子町や宇都宮市、近隣自治体も、当然人口は減っていくはずです。必然的に図書館の利用者も減っていく見込みのはずです。そんな中で益子町が新たに図書館建設することで、既存図書館は益子町住民の利用者が減って、更には新しい図書館という事で、新図書館に近隣自治体住民も利用者が流れていくと、既存の周辺図書館の利用者数は急激に落ちるでしょう。利用者が減れば、運営コストを同じようにかけていられないので、新刊購入数が減ったり、開館時間が減ったりというサービスの低下を行わざるを得なくなります。または、新図書館に流れてしまった利用者を引き戻すために、新たな投資をして、地域外資本の企業に運営を任せるとか、地域外資本の飲食店を入れるとか、利用者は増えるけど、地域経済にはいい事なのかはわからない対策をうってくるかもしれません。

 周辺住民にとっては、近隣自治体が切磋琢磨して図書館の魅力が高まり、利用する図書館を選べてとても喜ばしい?喜ばしいのは、人口の何%?費用対効果は?

 図書館を運営していくのに、益子町図書館基本構想(http://www.town.mashiko.tochigi.jp/data/doc/1585617930_doc_122_0.pdf)からデータをお借りすると、近隣の自治体で最も少ない予算で運営している自治体でも約15,000千円の年間の予算額だそうです。

 15,000千円は妥当?人口10,000人の町なら1人年間1,500円です。
 無料で本借りられたとしても、年間1,500円分以上の本を借りる人は何%?
 同じ予算額で住民1人ずつ1,500円分の図書券配れる。
 note民ならnote有料記事にも使えるといいですね。
 note内にクラウド図書館。
 noteで使えなくても地域限定図書券なら、地域経済に繋がる。
 人口減っていっても減った分だけコストは掛からなくなる→将来的な負担を作らなくてよくなる。

 交流の場的な場所も作りたいのであれば、サードプレイス的な場を提供する民間の飲食店とかに、地域図書券(?)で購入した図書を持ち寄れる場”ブックシェア”の運営をしてもらえるように、運営補助金出したりすれば、市町村が人を雇用する必要もなくなる。司書とかの有資格者配置の必要なくなるだけで、運営費を抑えられるはず…

 県内で唯一図書館のない自治体は、逆に貴重。”図書館”を作らないところから議論が始められれば、先進的だったんですが。

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