おいしいってなんだ?
こんにちは、元パティシエの三宮つばきです。
今日はAJINOMOTOプレゼンツ #おいしいはたのしい をテーマにnoteを書いていこうと思います!
美味しいって味覚の話?
私は幼少の頃から料理に興味があったので家事に参加する事も多く、高校生になる頃には将来は料理人になりたいなぁと漠然と思うようになっていました。
お菓子について専門的に学び、就職しパティシエになったあたりから「おいしいってなんだろうな」と哲学的な事も考えるように。
それまではなんとなく「味こそがおいしさの決め手だろう。」とぼんやり思っていたのですがパティシエとして働いていくうちにそれは違ったのだという事を知るきっかけに出合いました。
友達の誕生日ケーキ
私が就職したのはホテルのパティスリー部門でした。
親友が誕生日のために私は自分の職場で注文をいれて、チーズケーキを友達に送ったことがあります。つまり自社製品ですね(笑)
友達は「今まであなたが作ったどのお菓子よりおいしく感じた。ともかくすごくおいしいチーズケーキで感動した!」という感想をくれましたが、私は
それはホテルのおかげだろう。ホテルのケーキというとおいしく感じるのだろうと思ったのです。
だってそのチーズケーキは特別なものは何も使ってないからです。家でも作れるくらいに単純で素朴なチーズケーキ。むしろ材料でいうならスーパーに並んでるものの方が良質だったかもしれません。
それなのに友達はなぜかすごく興奮ぎみに次の誕生日も必ずこのチーズケーキにするように言ってくるのです。
私はその時に「状況によって人は味覚が変わるのではないか」という仮定を立てて次の思考実験を思いつきました。
もしこんな状況でご飯をたべたら
A:自分の子供が初めてつくってくれた料理を食べる。
出来はいまいち。
B:最高の材料とシェフによって作られた超高級料理。
ただし周りは死体だらけ
これは思考実験なので実際はわかりませんが、おそらくAのほうは気持ちが昂って格段においしく感じるのではないかと思います。Bは味も分からないかもしれません。
これはどんなに味が良くても食べる状況によって味覚は変わる。
つまり美味しさにおいて味の重要性は高くないという事を示しているのかもしれないと私は考えました。
緊張していて味が分からなかったりする事もあるし
あらかじめ料理について良い説明を受けるとこれは特別な料理なんだ!と錯覚することもあります。
心情や状況によって味覚は変化するものなのかもしれません。
美味しさとはなにか?
美味しさとは「誰と何処で何を食べるか?」だと私は思っています。
誰と一緒に食べるかというのは食事における重要なファクターです。
嫌いな人と食べる食事は気が進みませんよね。
美味しい物をよりおいしく感じるためにはその場が楽しい食卓になる必要がありそうです。
次に、どこで食べるか。不衛生な場所や気分を害する場所、食事に集中できない場所は美味しさを感じる妨げとなりそうです。
落ち着いたレストランや綺麗なカフェなどに魅力を感じるのもこのためかもしれないですね。
そしてやっと最後に「何を食べるか。」
これには食事の見た目も含まれると思います。食欲が失せる代表色として青色がありますが、青色のカレーなんてものも提供されているそうですよ。
逆にちょっと気になりますね。
最後に
皆さんは美味しさの本質は何だと思いますか?
ぜひコメントで感想やご意見を聞かせてくださいね。
今日も最後まで読んでくれてありがとうございました!
あなたの最初で最後の推しになりたい。三宮つばきでした。