「映画感想」東京MER劇場版
私はイケメンに弱い(きっぱり)いや、むしろ好きだ。
早い話しが大好物である(しつこい)
しかし残念ながら、主役である喜多見医師(鈴木亮平)はイケメンではない(あくまでも私の評価基準である)
でも好きだ、大好きだ!
彼の声、滑舌の良さ、全てを託していいような包容力…そして、何と言っても彼の走る後ろ姿が美しい。
あの広い背中が堪らない。
と、いつまでも映画に入らないのもどうかと思うがもう一人言わせて欲しい。
賀来賢人も好きだ。純粋にビジュアルがタイプである。特に杏さんと空港で、うどん食べてる髪型の彼が美しい。
あ〜、スッキリした(笑)
じゃ、落ち着いたところで映画イッテみよう!
先ず冒頭、飛行機が炎上している。
其処へあのリュック(リュックなのか?)を背負って駆け抜けて行く後ろ姿が登場する。
あいつがキタ!来てくれた!!
あぁ、こりゃ、もう全員助かったな!と思ってしまう。
それだけ喜多見医師への信頼感とかつてのストーリーの単純性がある(おい!)何しろ、このMERの使命は「一人の死者も出さない」と言う設定なのだから…
ハッキリ言って医療現場で「一人の死者も出さない」目標は無謀で不可能な事である。でも、それを納得させるだけ鈴木亮平医師の演技力は素晴らしいし、脚本、特撮、全てにおいてスタッフの真剣さが伝わってくる。
これでは、人は死なない、いや、ここまでやってもらって死ぬわけにはいかない。何しろ、医師自らが生命を張り、危険な現場へ向かい負傷しても患者を優先して救助していくのだから。
こう冷静に文章で書いてみるとあまりにも現実とかけ離れているように感じる。しかし鑑賞している最中は、その無謀さも全く気にならない。映画に入り込んでしまうからだ。彼が一言優しい声で
「もう、大丈夫ですよ〜」
と言ってくれたら、どんな患者もその家族も「大丈夫」な気持ちになれると思う。
今回の設定は、喜多見医師の妻(仲里依紗)が、妊娠9ヶ月で実家へ帰ってしまう所から始まっていく。
仲里依紗、実に上手い女優だと思う。先日の「不適切にもほどがある」でも、ミュージカルまで見事に演じてみせた。今、ノリにノッている女優の一人ではないかと私は思う。ファッションセンスとYouTubeのぶっ飛び加減は置いておいて(苦笑)
さぁ、そして映画は佳境に向かって動き出していく。なんと私の大好きな横浜ランドマークタワーを炎上させようとする者が現れる。何故、火災を起こそうとしたのかは謎だ。単なる放火魔なのかサイコパスか。この際、医療ドラマだから犯人の思惑は置いておいて(苦笑)あの横浜の美しい景観の中、ランドマークタワーが燃えて行くのだ。
此処で思い出して欲しい。
MERは石田ゆり子扮する東京都知事の管理化にある。出世欲だけが目的の厚生労働大臣が、それを邪魔しやがって、失礼!元へそれを自分の手柄にしようと真似して「横浜MER」なんて物を作り上げた。
しかし「大規模火災」である。東京MERと横浜MERが協同で被害者を助けるのかと思いきや…事態は、やはり悪い方向へ動く。
しかも身重の喜多見の妻もランドマークタワーに取り残されているのだ。
ピンチに次ぐピンチ!またもピンチ!!
ダメでしょ?無理無理!これって
絶対助からないでしょ?
普通なら。
私の感想としては、このピンチの連続シーンがあまりに長くてしつこい。そして、ツッコミどころ満載である。
モヤモヤ感が長いとせっかくのスペクタクル映画が間延びしてしまう(医療映画じゃないのか?)
まぁ、でも勧善懲悪が好きな日本人は、それでも愉しめるんじゃないかと思う。
うーん、一言で感想を言うなら「もったいない」かな?(何様?)
感想 ランドマークタワーを燃やすのは止めてくれ