「日記」家政婦は見た!
ベッドに寝そべってAmazonプライムで何を観ようか、Amazonスティックを右手で弄んでいたら、
スマホのライン電話が鳴った。店の常連のYちゃんからだ。いつものYちゃんの異常に明るい声が私の耳に飛び込んできた。
「何してるのー?休み?sanngoちゃん」
「そうなんだよね~、ちょっと歩けなくなっちゃってさ(笑)」
スマホの向こう側では、楽しそうに知ってる声が飛び交っている。
「いいなぁ〜、働きたいな~」
と言う私に
「働かないでお客さんで来ちゃえばいいのに」
と言ってくれるYちゃん。
「階段上れないんだよね」
「俺がおんぶしてあげようか(笑)」
「バカ(笑)いいよ、遠慮しておく(笑)」
長電話が嫌いなのに、久しぶりに色々くだらないことを話す。
「無理すんなよ~」
「は〜い」
シーンとなった耳元に店の騒音が残っている。
お店混んでて良かった。ミユ(相棒)頑張ってね。
でも、あの中に居ないのは寂しい……
なんて珍しく凹んでたら、外で男女の喧嘩する声が、私の静けさを破った。ない腹筋を使って上半身を起こすとカーテンから覗き見た。
「なに?なに?」
まるで「家政婦は見た!」状態だ(笑)
家の向こう側は道を隔てて、ただの「ゴミ集積場」
女がその中の一つのゴミ袋を指差して、男を激しく叱責している。何を言ってるのかまでは聞き取れない。
その様子を見ていると、どうやら二人は他人ではなくカップルか若いご夫婦のように見える。
「コレ!どうして捨てるのよー!!」
「いいだろ?規則にあってるじゃん」
「でも、でも…」
そんな感じかな?
早口でまくし立てていた女が、そのうちうなだれて、男の胸に顔を埋めた。
「ヤバっ!見てていいの?私」やばめ、やばめ、やばめ…
ゴミ置き場の前で、ひとしきりハグすると(キスしてたかもしれないけど、そこまでは灯りが暗くて確認出来ない)二人は仲良そうに手を繋いで去って行った。
残された私は妄想を全開にする(暇なのね~)
女「ダメじゃない!私達の愛の痕跡(コンドーさん)をそのまま捨てちゃ!」
男「だって、分別では合ってるだろ?」
女「それにしたって、ティッシュで包むとか何か出来なかったの?!」
男「そうしたら、資源ゴミに出せないじゃん!」
開き直る男
女「でもさ、でもさ、恥ずかしいじゃん」
男「いいんだよ、俺達、愛し合ってるんだから」
女「もう!〇〇ってば!」
ガシッとハグ!
こんな感じだったのかな?(苦笑)
我が田舎町では今年度からゴミの分別が厳しくなりプラスチックゴミは資源ゴミとして、他の可燃物とは分けてゴミ捨て場に置くように指示されている。それが、なかなか守られずに「ゴミ捨て場」には回収されなかったゴミ袋が、いつも幾つか残ってしまっている。
で、ついでに調べてみたら(暇なのね~)
かの有名なオカモトさんでは「プラスチック製品です。自治会の指示に従ってください」とされているが、殆どの地域が「可燃ゴミ」としている(アレ、元はプラスチックなんだ)
そりゃそうだ。人の体内から噴出された物が付着されている以上、感染対策として燃やすのが当たり前だと思う。
あれ?彼氏、間違ってるぞ(だから妄想だって)
あ〜、暇だとろくなこと考えないなぁ〜(笑)
それもこれも、さっきの電話のYちゃんが
「sanngoちゃん、ムリな体勢取ったんじゃないの〜?(笑)」
なんて下手な下ネタぶちかますからだ!すかさず言い返してやったわ(笑)
「それなら、名誉の負傷なんだけどね~(笑)」
実に残念だわ(おーい!)
#擬似人物図鑑
yamaneさん、下品な想像で申し訳ありません(苦笑)