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算命学余話 #G116「天胡星中殺を考える」

 今回の余話は#G103の「天堂星中殺を考える」の続きで、天胡星中殺に焦点を当てます。奇しくも天堂星中殺の弊害については、前回余話#G115でシニア人材の余生の過ごし方と重なる部分がありました。天堂星は老人の星ですから、老人が中殺を受けることにより発生する「老害問題」は、今日的な話題である一方、二千年以上の歴史を持つ算命学の世界ではありふれた基礎的テーマだったのです。
 同様に天胡星中殺も、病人の星である天胡星が中殺を受けることで、病人らしい歪みを発現させることになります。だからと言って要介護になるとか、得体の知れない病気に罹って苦しむとかいうことではありません。天胡星の「病人」とは次の天極星が「死人」を意味していることから、「死に向かう過程としての病人」なのであって、そんな病人の心境や行動パターンが若年であっても性格として現れるということです。実際に病に倒れるという意味ではないので、ここをまず正しく認識して下さい。
 さてそんなこの世の最後尾を担う病人の星、天胡星が中殺を受けると、病人らしい過ごし方ができなくなります。中殺を受けることで、うかうか寝てもいられません。病んでいながら働き続けなければならない。いかにも苦しそうですが、そういう落ち着きのなさ、フラフラで倒れそうになりながら活動する根性、病んでいるからと周囲に侮られたくない見栄。こういったものが天胡星中殺の特徴となります。詳しく見ていきましょう。

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