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算命学余話マガジン #G91~G100

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中国古代占星術、算命学を学ぶ人のための一考察として執筆中の短編読本です。算命学の基礎は学習済みだけれどもその先を知りたい、という中級者・上級者を対象に綴っています。技術的な話が半…
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記事一覧

『算命学余話』G番号目録

(※この目録をマガジン未購入でも無料で閲覧可能にするため、便宜上100円の有料記事とします。以下、記事全体を無料公開(いわゆる「試し読み」)部分に設定し、便宜上付け加えた最後の一行のみが有料部分にしてあります。この一行のためにわざわざ100円払うことなく、無料部分をお楽しみ下さい。)  『算命学余話』は、算命学を学ぶ人のための読み物です。入門レベルから進んで中級以上の鑑定技術を知りたい方や、算命学の理念について理解を深めたい方、或いは算命学にはさほど興味がないけれど人生につ

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『算命学余話』R番号目録

(※この目録をマガジン未購入でも無料で閲覧可能にするため、便宜上100円の有料記事とします。以下、記事全体を無料公開(いわゆる「試し読み」)部分に設定し、便宜上付け加えた最後の一行のみが有料部分にしてあります。この一行のためにわざわざ100円払うことなく、無料部分をお楽しみ下さい。) 『算命学余話』は、算命学を学ぶ人のための読み物です。入門レベルから進んで中級以上の鑑定技術を知りたい方や、算命学の理念について理解を深めたい方、或いは算命学にはさほど興味がないけれど人生につい

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『算命学余話』U番号目録

(※この目録をマガジン未購入でも無料で閲覧可能にするため、便宜上100円の有料記事とします。以下、記事全体を無料公開(いわゆる「試し読み」)部分に設定し、便宜上付け加えた最後の一行のみが有料部分にしてあります。この一行のためにわざわざ100円払うことなく、無料部分をお楽しみ下さい。)  『算命学余話』は、算命学を学ぶ人のための読み物です。入門レベルから進んで中級以上の鑑定技術を知りたい方や、算命学の理念について理解を深めたい方、或いは算命学にはさほど興味がないけれど人生につ

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算命学余話 #G100 「天将星中殺を考える」/バックナンバー

 算命学の理解の浅い人たちからは、しばしば「身強の人は押し出しが強くてわがままで…」といった種類の苦情が寄せられます。こうした人たちは自身が身弱であり、弱い身弱が身強によって被害を被っているという被害者意識からこういう発言をして来るわけですが、算命学に真面目に取り組んでいる人には明らかな通り、身強であることはエネルギーが大きいという「量」の問題であって、押し出しだのわがままだのといった「質」とは関係がありません。従って、身強であっても腰が低くて謙虚な人は山ほどいるし、身弱であ

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算命学余話 #G99「守護神#21 庚×春」/バックナンバー

 園芸用の活力剤として知られている「腐植酸」とは、植物が枯れた後に枯葉が地面に落ち、その枯葉が土を覆うことによって生じる天然成分のことで、園芸用にわざわざ買って撒かなくても自然界にそなわっている植物の機能です。つまり落葉樹であるなら冬になれば自然に落ち葉がすぐ足元の土壌を覆うし、落葉樹でなくとも何らかの事情で枯葉は樹木の足元に降り積もるので、そこから生じる腐植酸の効力によってその下にある根の成長が促され、結果的に春になれば樹上に新しく元気な芽吹きが得られることとなる。これが植

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算命学余話 #G98 「春水の例」/バックナンバー

 私は芸能界に疎いのですが、それは実際に会ったことも話したこともなく、この先も自分の人生と接点がないであろう見ず知らずの芸能人に関心が湧かないからです。何より彼らの人となりは電波を介してしか知らず、その内面を表しているはずの言葉も誰かが書いた台本を読み上げているだけかもしれず、要するに営業用に作られた演技を眺めさせられているだけでは内面が伺い知れないので、人間として興味が持てないのです。  一方、リアルで接する身近な相手はイヤでも中身が見えますし、作家などはその作品に内面世界

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算命学余話 #G97 「鉄は熱いうちに打て」/バックナンバー

 前回の『算命学余話#G96玄』では、鑑定実践としてかなり具体的に技法を解説しました。これくらい踏み込んだ話をすると、雑誌に書かれているような占いのレベルではもはや太刀打ちできないことがお判り頂けるかと思います。説明する方だって大変です。中級レベルでこれですから、上級に至ってはどこまで解説できるか自分でも疑問です。  以前、相談者の中から算命学の弟子入りを希望する人が現れたことがありますが、上級技法の説明に自信が持てなかったのでお断りしました。算命学を学べる施設や組織はいくつ

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算命学余話 #G96玄 「中級編#5 通干と透干」/バックナンバー

 生成AIのChatGPTが話題になっています。「こういうテーマで文章を作ってくれ」と指示すると「概ね」そのような文章をAIが数秒で提供してくれるので、文書作業の劇的な効率化につながると注目されているのです。  しかし同時に欠点も見えてきました。「一見してそれらしい事を言っているが、実はウソだらけ」な文章が上がって来るという問題です。原因の一つは、AIが元ネタにしている入力情報がそもそも間違いを抱えているのに、統計的に見て「多数」の一致情報が優先的に採用されるため、それらをつ

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算命学余話 #G95「心の病と成熟度」/バックナンバー

 前回の余話#G94では、社会が人間の愚かしさを支持・容認することで印(知性)の正常な活動を阻んでいる、という内容の話をしました。そこにはつまらない「思い込み」に囚われて視野の狭くなった現代人の、心の病や内面の劣化が見て取れます。ではそもそもなぜ人間は「思い込み」に囚われるのでしょうか。そしてなぜ現代人は昔の人間に比べてその傾向が強いか、或いは強いように見える、顕著に見えるのでしょうか。  この問いに対する答えのヒントを提示してくれる良書を紹介しましょう。春日武彦著『あなたの

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算命学余話 #G94 「思い込みと後悔」/バックナンバー

 前回の余話#G93「選択肢がなくて依存する」に対して、読者からも反響がありました。奇しくも最近読んだ社会研究書『母親になって後悔してる』では、「母親になるしか選択肢がなかった」と主張する女性らの、宿命消化のまずさを露呈する発言が多数見られ、算命学者の立場としては、「もっとうまく宿命消化すれば泣き言を言わずに済んだのに」と言いたくなりました。選択肢を一つだけと見誤ったことで宿命消化に失敗し、運勢を下げた。だから愚痴が出てくるのです。選択肢が一つだけという事態などこの世に存在し

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算命学余話 #G93 「選択肢がなくて依存する」/バックナンバー

 昨今すっかりお馴染みとなってしまった「誰でもよかった」無差別殺傷事件について、ある作家がこういう趣旨の持論を述べていました。 ――この種の事件を起こすのは残念ながら男性ばかりで、女性はほとんどいない。それは「誰でもいい」という発想が男性の性衝動と通底していることと関係している。性的欲求不満の男性は「誰でもいいからやりたい」と行為を望むが、女性はたとえ欲求不満であっても基本的には好きな相手とでなければ望まない。これが殺人衝動に向かうと男性は無差別殺人となり、女性は標的の決ま

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算命学余話 #G92 「癸卯を考える」/バックナンバー

 干支歴の新年である立春を迎えますので、今回の余話は恒例の新年大予想です。  2023年は癸卯年です。癸水は陰水ですので小川や湖、泉や雨といった小規模な水量の真水・飲み水になります。一方、卯木は陰木なので柔らかくしなる柳や草花に当たり、一本の大樹と違って群生するのが特徴です。つまり天干が雨、雨の降り注ぐ地支が草花、と想像すれば判りやすいかと思います。ごく自然な無理のない穏やかな風景なので、この一年は全体としてそういう雰囲気の気を受けるということになります。  癸水は、海水で

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算命学余話 #G91 「気は往来する」/バックナンバー

 前回の余話の副題が「月の裏側の模様」だったので、何か天体にまつわる話題を期待された読者もいたかもしれません。実際は無関係で、比喩に使っただけでしたが、算命学の技法を理解する上では想像しやすかったかと思います。でも肩透かしを食らってつまらなく感じた方には残念でした。お詫びに土星にまつわる天体の話をしましょう。  土星といえば土星の輪が有名且つ魅力的ですが、その美しくも繊細な輪を過ぎてずーっと上に上がっていくと、土星の北極には巨大な六角形の縞模様が確認できます。極点を中心に描か

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