算命学余話 #G87「曲解を正せない文明」/バックナンバー
霊長類学者の山極寿一氏は、ゴリラの生態観察を極めた結果、「ゴリラは平和を好む動物であること」が判ったそうです。しかし百年程前に西洋人が初めて野生のゴリラに遭遇した時、ゴリラがドラミング(胸を太鼓のように連打する行為)するのを見て、勝手に「我々を威嚇している。奴らは好戦的で凶暴だ」という印象を受け、その印象を西洋に持ち帰って広めたために、「ゴリラは好戦的で危険な生物である」という評価がその後ずっと続くことになりました。ゴリラが他のオスと闘う時だけに使う大きな牙を備えていること