「会いたい」ただそれだけの理由がなによりもうれしい。
「会いたい」と言えば、１時間かけて車で会いに来てくれる。そんな友達がいるってなによりも幸せなことだと思う。
仕事の研修を兼ねて、黄金の国岩手県盛岡市へやってきた。研修を終え、夕方１７時半。「お腹が空いたな」と思いつつ、一人の友人の顔が思い浮かんだ。
「会いたいなぁ。。。」
そう思うのとほぼ同時に「今、盛岡にいるんだけど。一緒に夜ご飯を食べない？」とLINEをしていた。
数分後「今から１時間かかるけど、それでもよければ」と返ってきた。岩手は北海道に次いで広い。新幹線の駅が７つもある。同じ岩手と言っても友人の勤務地は花巻。そこから車で１時間かけて友人は盛岡駅まで来てくれた。
落ち合っていの一番に、くしゃくしゃ笑顔の友人が「いや、急すぎるんだけど」と声をかけてくる。わたしも負けないくらいのにこにこ笑顔で「えへへ。だって、あいたかったんだもん」なんて言っちゃう。
同じ職種ということもあり、ここ最近の仕事のこと、学生時代の共通の友人のこと、プライベートのこと・・・・。些細な近況報告をしながら夕食を共にする。食後は、ダブルでトリプルをしている３１へ。イオンまで車を出してもらい、３１のアイスを頬張りながらさらにおしゃべり。友人は、私をホテルまで送り届け、また１時間かけて花巻まで帰って行った。
旅に出てきたというのに、今晩は真新しい出会いなんて一つもない。でも、ホテルの部屋に戻り、「あー楽しかった」と充足感に包まれて眠る。今日も、幸せな１日だったなぁ。。。
落ち合ってからかれこれ約３時間。大事な相談があったわけではない。でも、「会いたい」とふと思って連絡をし合い（友人が関東に来る時も当日か前日に急に連絡をしてくることがあるのです。）まるで昨日までも一緒にいたかのように些細な日常会話を楽しめる。
「連絡、急すぎるんだけど」なんて文句を言いつつも嬉しい。
そんな友人との関係をこれからもずっと大切にしていきたい。
にやにやしながらそう思う。旅の醍醐味は、決して新しい出会いだけにあるのではないのだ。旅先のホテルのパリッとベッドメイクされたベットとは裏腹に、わたしの心はぽっかぽか。
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