
育休明け子育てパーソンが受ける業績評価のしんどさについて:雑記メモ
※雑記メモなので結論(オチ)はないです。
※将来の自分に向けた備忘メモ的noteになります。多分いつか更新するかあげ直しします。
表題について、きっかけとなるエピソード
案件をご一緒していた40代の女性先輩と仕事終わりに飲みに行かせていただいた。
今年度の頭に育休からご復帰された女性で、私が
「ぶっちゃけ。育休明けすぐにフルタイムで戻って、フロントに立って案件回してるのすごいです。旦那様もフル勤務ですけど、子育ての時間とどうやって両立されてるんですか...!」と聞いたのがはじまりで、
「いや~、もうプライベートはギリギリだよ笑
でもね。仕事に復帰してから思うんだけどさ、子育てにコミットしないといけない女性と、子育てに時間を割かなくても比較的 家庭で奥様が育児に時間を割いてくれる男性とで、同じように(職場で)評価を受けないといけないのは本当にしんどいよね。」
とのこと。
もちろん、育児や家庭にしっかりコミットしている男性がいることも承知のうえだが、我々がいる広告代理店の営業界隈はいわゆる男性的な働き方が根深く残り、やはり営業部署は男性が多いのが実態…。
たしかに仕事で評価されるための"成果"をあげるためには、
各々の【スキル × 業務にあたる時間 ≒ 成果】の方程式がベースにあるのではないか。
(特に広告代理店の営業の仕事はというと、クライアントワークがベースにあり、自分で時間管理できる業務部分もあるが、突発的に発生するクライアント対応や業務も多いため"業務にあたる時間"が多く確保できる営業ほど、担える案件数が増える実態はあると思う。)
この方程式で考えると、各々のスキルが高ければ業務時間を短縮できるし、1案件をスピーディーに回すことで別案件にも着手or開拓することができる。
逆に、まだスキルが未成熟の間は一定の時間を割くことでスキルアップ・仕事への成果づくりができる、とまだまだ若手と呼ばれる自分自身も肌感で感じている。
では働き盛りの30代を超えて、すでに一定のスキルを獲得しているはずの、子育て女性(子育て男性も含む)に対する評価という点で、この方程式はどうなのか。
先輩が話していたのは【 スキル × 業務にあたる時間 ≒ 成果 】の”成果”の部分でしか評価されにくい現状へのしんどさなのではと感じた。
子育て中はどうしても子どもを優先しなければならない場合があり、必然的に子育てをしていない人間と比較すると業務に割ける時間は少なくなってしまう。
(私情を含みますが、少子化と重税が叫ばれる昨今で、なぜ子どもを持つ選択をして頑張って育ててる人がしんどい思いをしないといけないのか本当に疑問なんですよね...🥲。)
先輩がこぼした評価の”しんどさ”を解決する手立てはあるのか
解決のための仮設①:早々に管理職を目指す
そもそも評価しマネジメントする側に回っちゃお!という考え。
特に広告代理店の営業の仕事はというとクライアントワークがベースにあり、クライアントに何かニーズがあれば瞬時に馳せ参じ、世の中の流行を目ざとくキャッチして提案し、逆に(不祥事など)危機管理的に問題が見つかればスピード勝負で解決にあたる。そのため、現場の営業でいる限りこのスピード感についていく必要がある。
(書いていて改めて、子育てに注力すべき世代の人間と相性が悪すぎる。我が子にだって毎回スピード勝負の向き合いが必要なはずと思ってしまいました。)
一方で管理職はチームリーダーであり、クライアントの急所を捉えて指揮をとりチームを導くことが重要な仕事。超絶極論を言えば、電話一本で適切で正確な指示が部下へ出せれば現場は回るともいえる。ただ、すべての責を担う立場でもあるため、本当に大事な重要局面ではむしろ"絶対に"欠席はできない。が、重要局面さえ押さえられれば滞りなく案件は進むのではないか。
そのためには、出産・子育てを経験する前に早々に管理職経験を積んで、復帰後も(なんとか)管理職ポジションに戻ることで(フランスでは出産前と同等の地位が保障されることが一般的らしい)、いくぶんかしんどさが軽減されるのではないだろうか。
解決のための仮設②:成果だけでなく、"スキル × 業務にあたる時間"の評価指標も加える
子育てパーソンが時間確保による成果の量産が難しいのであれば、価値発揮の要因となる各人の保持スキルを時間単価あたりで評価してもらうしかないのでは?という考え。
一方で広告代理店営業だけでいえば、突発的業務への対応が難しい場合をどうするかという課題と、また相対評価するには子育てパーソン以外の全社員の業務時間も比較した上で比べないといけないし、そもそもその人の"スキル"をどう定義し評価するのか、また一定スキルを持っていて業務時間も確保できている人との評価の差別化をどうするのか...?など不明瞭な点も多いなと感じる。
若干話が逸れるが、今後の広告代理店の営業でその人独自の"わかりやすい強みやスキル"になりそうかな、と私が勝手に思っているのは
・圧倒的な営業力(情報獲得、巻き込み力、案件推進力など結局まだまだ人間が介在していく部分)
・DX化への対応力
・マーケティング/コンサルティング領域業務
・AI関連業務(法務的側面も含む)
・デジタル広告運用知識
などで、他の営業マンたちと差別化されて重宝されやすいのではと考える。
その上で、差別化され重宝されやすいスキルと立場を利用し、営業だけど営業じゃない新しいポジションや働き方を確立してしまう、というのも一つの手なのか?と思ったり。
(SaaS業界のように縦割り分業営業スタイルをら一時的にとったり、エキスパートポジションに立って一部案件の特化型になったり...??)
まだまだ抽象度高く落ちどころが見つからないので、いったんフラッシュアイデアとしてここまでで放置します。
解決のための仮設③:方程式上の"業務にあたる時間"を他メンバーで補う(主に小回りの利く若手メンバー)
子育てパーソンにしっかりスキルが身についているという前提で、どうしても時間を割ききれない業務に関しては他のメンバーに委ねてしまおう、という考え。
特に小回りが利いて、まだまだ現場経験や作業的な業務も経験すべき若手メンバーとマンツーマンで業務に帯同し、ゴーストライター的に動いてもらうのはどうか。
若手は場数が踏めて、子育て社員は時間削減ができて、成果も一定上げ続けることができるwinーwinの関係ができるのではないか。
ケアすべき点としては、子育て社員側に若手育成の才能があること、的確に指示を出せること、また任せる業務範囲が若手育成の観点でも良い経験につながる範囲を含んでいることが重要ではないかと考える。
実際に若手社員をやっている自分の肌感として、作業的な業務を任せてもらうだけではスキルアップにつながるとは思えなかった。(それ以上はまだ自分に任せられないという上司判断もあると思うが。。。)
ジレンマとして、ある程度の指示で動けて、相手の指示の意図もくみ取れる勘の良い若手ならば、子育て社員で現場に出にくい上司に帯同するより、現場でガンガン回している上司についたほうが吸収できる内容が濃くて多いのではという見方もあり、これもまた難しい...。
(これは実際に、飲みに行かせていただいた先輩ご本人もおっしゃっていたこと...🫠)
解決のための仮設④:評価制度じゃなくて、会社が働き方や子育て支援の拡充すべきだよね?
評価の仕方で解決できないならば、そもそも働く環境がまだまだ整ってないのではという考え方。
・クライアントへの向き合いをそこまで丁寧にする必要があるのか
・その社内資料は本当に必要なのか
・そのMTGは電話では済まなかったのか
・課題解決アプローチを模索する時間の削減のために社内や部署間のナレッジ/tips共有方法を整備できなかったのか
・企業主導保育園の導入や支援金の支給によってハウスキーパーを雇える環境をつくれないのか
などなど、既存業務の見直しやDX化、支援で解決できる面がなかったのかを会社として考えてもらえると、根本的なしんどさの解消に繋がっていくのではないだろうか。
いったんここまで…
ということで、まとまりなくは書き連ねてしまったが、飲みをご一緒した40代女性の先輩のしんどさは、このまま社会が変わらないならばいずれ私も通るであろう道。
そして、女性活躍や働き方の多様性が叫ばれるなかで女性だけではなく、徐々に増えている子育て男性もぶちあたる道なのでは?と思う。
いずれにしろ、来たるライブイベントへの対策という観点でも、自分の市場価値を上げていくという観点でも、
管理職ポジションを目指していくべきだし、若手育成ができるようになったほうが良いし(自分の気持ちとしてもやってみたいし)、自分独自のスキルや成功パターンを確立しておくべきだし、公私を両立するための時間管理術も獲得しておきたい。
人生ノーストレス(に近い状態)で生きていくには、多方面で貪欲になるしかないようであることだけは分かった。