ちゃぶだい暮らしvol.7,8 量り売り&蜜ろうラップWS
7月のちゃぶだい暮らしは、量り売りと蜜ろうラップWSの同時開催です!
みなさん蜜ろうラップってご存じですか?
蜜ろうラップとは・・・
蜜ろう(蜂の巣を構成する蝋を精製したもの)を布に染み込ませた、洗って繰り返し使えるラップです。
最近テレビやラジオで名前だけ聞いたことある方も多いのではないでしょうか。
お皿や野菜などを蜜ろうラップで包んで手の温度で軽く温めます。そうすると蜜ろうが柔らかくなりペタペタしてくっつき、そのまま冷蔵庫で冷やすと蜜ろうが固くなり形状が維持されるのです。
熱に弱いので電子レンジにかけられないという弱点はありますが、それ以外のシーンだと一枚持っているだけで日々のラップの使用を減らすことができます。
最初は使いこなせるか自信もないし、なかなかいいお値段だし、便利かどうか半信半疑でしたが、実際に一年ほど使ってみて半分食べたりんごの保存や、ちょっと蓋をしたい時などにとても便利だったので、蜜ろうラップが気になっている方が使い始めるきっかけの場を作ることができたらと思っていました。
そんなことを考えていた4月の量り売りの時、なんと蜜ろうラップを作ったことがあるというお客さん「あんりさん」登場!!しかも、あんりさんはエコ先進国デンマークのフォルケホイスコーレという学校でサスティナビリティを学ばれて、帰国後学んだことをシェアできる機会を探しているというちゃぶだい暮らしにピッタリの方でした。
そしてありがたいことに快くWSを引き受けてくださりました。
そしてさらにちゃぶだいにっしーのお友達にもフォルケホイスコーレに行かれた後、エコグッズを扱うショップで勤務し帰国後は日本で蜜ろうラップWSや味噌作りWSを開催されている「はるなさん」を紹介してもらい、私と3人で企画することになりました。ワクワク!
では、そんな今回のWSの様子をお届けします。
せっかく作るのだから材料にもこだわりました。
蜜ろうは川越の養蜂園「野々山養蜂園」さんのものを使わせていただきました。ご夫婦で営まれている野々山養蜂園さんは、川越に拠点を置きながら季節の花を追って蜂と一緒に移動してハチミツを収穫し(お話を伺った5月ごろは岩手にいらっしゃるとのこと)、奥様が味見をして商品名をつけて販売されています。
いろんな種類の蜜があり、どれも素敵なお名前がついています。無添加・非加熱のハチミツは種類ごとに違った味わいや香りを楽しむことができ、とてもおいしいです。
そして布は食品を直接包むものだからオーガニックコットンでかわいいものを探しました。あと素材だけでなく蜜ろうラップには分厚くても薄すぎてもダメなので厚みも要チェックです!
この他に、米油と松脂を使用しました。
まずみなさんにお好みの柄の布を選んでいただいて、材料の軽量をしていきます。
その次は、布に材料をまんべんなく広げてアイロンで溶かしながら染み込ませていきます。
蜜ろうを全体に染み込ませたら、乾かして完成!
こうやって並べると、カラフルでかわいいですね。
みなさん苦戦しながらも上手に作ることができました。
その後、はるなさんから蜜ろうラップの使い方や注意点などを教えていただきました。
蜜ろうラップは野菜や果物の呼吸を妨げないので、普通のラップで包むよりも長持ちすることや、普段はるなさんがどんな風に使っているかをお話してくださったので参加された方も使うイメージができたのではないでしょうか。
あと、蜜ろうラップで普段のラップを代用しようとするのはハードルが高いというお話もありました。
日本のラップは性能が良く、パリっとして、ピタッとくっつき使い捨てるには勿体無いくらい丈夫ですよね。
もちろん電子レンジでも使うことができる。
海外のラップはそこまで性能がよくないのであまりストレスなく蜜ろうラップに移行できるけど、日本だとそのストレスが大きいとのこと。
環境のためにラップを使うのを辞めるというのも、もちろん素晴らしいことだけど、まずは柔軟にラップとは別物として蜜ろうラップ持っておくといろんな使い方ができて便利です。
無理せずできる範囲で楽しく取り組むことが大切ですね。
蜜ろうラップ作成後はあんりさんとはるなさんが過ごしたフォルケホイスコーレでの学びや、北欧のエコ事情などのトークセッション。
エコな取り組みはもちろんですが、リサイクルショップが充実していて家具や洋服を修理をしながら大切に長く使う価値観や、休日はコーヒー片手にただ自然の中を散歩したり、キャンドルをつけて静かに過ごすという心地よい暮らしのコツを教えてもらいました。
ゴミを減らす以外にも、何かを消費するのではなくて、明かりをキャンドルにしてみたり、マイボトル持参でお散歩したりして時間を過ごすことも小さなエコなんだなと発見でした。
情報やものが溢れる日常から少し離れると、気持ちもゆったり豊かになりますね。
WSの後は、早速作った蜜ろうラップでカフェの焼き菓子を包んでテイクアウトしたり、持参した容器で量り売りを楽しんでいたできました。
ちゃぶだいのカフェではマイボトルはもちろん、蜜ろうラップで焼き菓子をテイクアウトをすることもできます。
お持ちの方はぜひお声かけくださいね。
素敵なお二人、今回はちゃぶだい暮らしWSの企画を引き受けてくださってありがとうございました!
また、貴重な蜜ろうを使わせてくださった野々山養蜂園さん、ありがとうございました。
準備から試作、当日までとっても楽しかったので終わってしまうのが寂しいです。
野々山養蜂園
https://nonoyama83.base.shop 住所:川越市岸町2−19−3 営業日:火・木・土 時間:10−17時