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マネジメント

先日、明治大学の情報組織論という講義で
組織内のマネジメントについて
学生に話をする機会をいただいた。

学生がこれまで授業で理解したことを
実際に企業で働く人の話を聞きながら、
体型的に学んでいく試みの一環である。

マネジメントというと
「管理」とも訳されたりして、
組織内においては
なんだか一部の上の人たちだけが携わる
ようなことだと思っている人が多い。

でもそれはマネジメントの
本質ではないと思っている。

平たくいうとマネジメントは
「なんとかする」ことである。

特に予測不可能な時代や状況において
なんととかする力である。

世界の有識者の人たちによると
人工知能にはなかなか置き換えることができない
人間が高度に発揮できる能力が3つあるという。

・ホスピタリティ
・クリエイティビティ
・マネジメント

そのうち、マネジメントについて
これからキャリアを積み重ねていく学生たちに
イメージが掴みやすいように
できるだけ噛み砕いて
自分が日々感じていることを等身大に話した。

企業のそもそもの目的は
“顧客の創造”であるとP.F.ドラッカー氏は言う。

その顧客創造のために
マネジメントが組織内で
機能しなくてはならないと。

「マネジメント」とカタカナで書くと
響きはカッコいい。
が、実際はすごく泥臭いことが多い。

「管理」と訳されるように
管理する側とされる側を分けるような
データだけの冷たいマネジメントは
いずれ人工知能に代替されてしまう。

機械ではない人間が、
人と人の間のコミュニケーションを
複雑に感じ取れるからこそ
「何とかできる」ようになる。

マネジメントは人に関わることである。
なおかつ人はものすごく複雑で、
複雑な人間が集合している組織は
自然な状態で、すでにカオスである。
カオスな状態ではAIはうまく立ち回れない。

計算機から始まったAIは、
色々と進化発展はしているものの
これをしてくださいとか、覚えてくださいとか
指示をしたり、プログラミングをしてあげないと
どのように動いて良いかわからないそうだ。

一方、複雑なこと
予期しないことや例外的なこと
緊急で発生する特異な判断は、
いまのところ人間だからこそ対応できること。

複雑でカオスな状況ほど、
人間が何とかしなくてはならない。

この「なんとかする」力は
一人ひとりが自分でなんとかするという
セルフマネジメントの領域と、
組織で何とかする組織マネジメントがある。

また別の機会に、少しずつ紐解いていきたい。

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