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深海の赤い宝石"グルメ"を追う 下田の夜明け〜ガイア密着撮影秘話(後編)〜vol.73

静岡・伊豆下田でのキンメダイ漁の裏側をお伝えした前編。いかにしてキンメダイが獲られているのかをご覧いただきましたが、いかがだったでしょうか。『ガイアの夜明け』の撮影では、”深海の赤い宝石”と呼ばれる下田のキンメダイを味わえる地元のお店の方々にも多大なご協力いただきました。今回の後編では番組内ではご紹介できなかったものの、ご協力いただいた絶品のキンメダイ料理を堪能できる下田のグルメスポットをご紹介いたします。

前編はこちらから


地元民がイチオシするキンメダイを食べられる店3選

静岡県・伊豆半島南部の東側に位置する下田市。都内からは新幹線や踊り子号を使えば約2時間半、関西方面からも3時間ほどとアクセスが良く、首都圏から気軽に行ける観光地です。

鎖国中の幕末にはペリー提督の黒船が浦賀に続き来航し、国内でいち早く開国した歴史の長い港町としても知られています。

黒船のオブジェが置かれた伊豆急下田駅前
一番の観光スポットは昔風情の残る街並みを楽しめるペリーロード
街の至るところに昔ながらの漆喰で作られたなまこ壁の家屋が残っています。
白と黒の格子模様が印象的

そして、前編でお伝えした通り下田は日本一の金目鯛が名物です。この街でキンメダイ料理を味わうなら、ここがオススメという地元の方から教えてもらったお店たちです。

濃厚だしをくぐらせたキンメのしゃぶしゃぶ「たまきや」

金目鯛をど〜んと丸ごと1尾を切り身に。1切れずつ鍋の出汁にくぐらせていただきます

一軒目は、伊豆急下田駅から観光名所ペリーロードを繋ぐ商店街の真ん中にある「創作和食たまきや」。商店街の中でも一際目立つ古民家の中で看板メニューの串焼きや海鮮炉端焼きと、1尾丸ごとを使用した豪華な「金目鯛しゃぶしゃぶ」を味わえるお店です。

あっさりとした塩味ながら、出汁の旨みとコクがしっかりとある鍋つゆ

鍋の出汁には、銀ダラの仲間の深海魚・アブラボウズの身を煮込んで旨みを凝縮させたお店のオリジナル。濃厚なコクと塩味があり、淡白な白身のキンメダイの味わいに抜群の相性です。その出汁をくぐらせ、大将の玉木隆徳さんが毎日手作りするポン酢のつけダレがさらにキンメダイの上品な甘みを引き立てます。

鮮度の高いキンメダイの透き通る白身は、クセのない上品な味わい
出汁にはアブラボウズの身も一緒に煮込まれていて、これもまた脂が乗っていて美味

出汁をくぐらせたそのままでも美味しいキンメダイの身ですが、大将のお手製ポン酢をつけることで、さらに奥深い味わいをもたらしてくれます。これもう、絶品としか言えません!

下田きんめしゃぶしゃぶ鍋 … 1人前 3,280円(2人前から注文可能)

⚫︎店舗情報
店名:創作和食 たまきや
住所:静岡県下田市二丁目4-23
Tel:0558-22-2333
営業時間:11:00〜14:00(夏季はランチ営業なし)、17:00〜22:00
定休日:日曜日

あたたかな家庭料理と酒と女将の笑顔に癒される小料理店「賀楽太(がらくた)」

2軒目は、「たまきや」さんから駅方向へ5分ほど歩いた場所に位置する小料理屋「賀楽太(がらくた)」。蔦の這うこぢんまりとした店内にはカウンター席が6席、4名がけのテーブル席がひとつの計10席。

こちらでは、あたたかな雰囲気の創作家庭料理と共にキンメダイの煮付けを味わうことができます。

とれたてのキンメダイを丸ごと煮付けに。甘辛の煮汁がやさしい味です
店名の描かれた提灯が目印
常連さんとの会話も楽しみながら撮影するガイア取材チームの皆さん
厨房の佳代子さんとの会話が楽しいカウンター席。
常連さんで常に満席

お店の中は、お店を切り盛りする女将の土屋佳代子さんの手料理と温かな人柄に魅せられた地元の常連さんや仕事や旅行で下田を訪れた人たちが連日ひっきりなしに訪れ、集まってきます。

お目当てのキンメダイの煮付けは、その日の市場での水揚げ次第の仕入れとなり、キンメダイの大きさによってお値段も時価。メニューには載っていませんが、事前予約で注文ができます。
 
地金目鯛煮付け 4,000円前後(※時価・要事前予約)
 
⚫︎店舗情報
店名:賀楽太(がらくた)
住所:静岡県下田市一丁目20-20
Tel:0558-27-2312
営業時間:18:00〜24:00
定休日:月曜日


若き革新者が挑む寿司の実験室(ラボ)で出会うキンメダイのにぎり

キンメのにぎり寿司の撮影にご協力いただいたのは、2024年11月8日にオープンしたばかりの「寿しらぼ 三○二(みまつ)」。

お店があるのは、「日米下田条約」締結のためペリー提督との話し合いの舞台となった国史跡・了仙寺の敷地内。モダンな店構えは一見おしゃれなカフェのようです

「三○二」は普通のお寿司屋さんとは一線を画し、寿司文化の保全のために寿司職人の育成を目的としたラボであり、店に立つのは修行中の副業寿司職人さんという実験的なお店です。

店主は、もともと地元の老舗寿司店「美松」の2代目でもある寿司職人の植松隆二さん。通常は修行中の職人さんのおまかせで目の前で握ってもらったお寿司をバーのような立ち食いスタイルでいただけます。

お寿司は1貫からオーダー可能。デビューしたての職人さんが握るので、リーズナブルなお値段で下田の新鮮な魚を味わえます

今回のガイア撮影では、特別に店主の植松さん自らがキンメダイを1尾おろし、部位によって炙りや刺身で握ってくださいました。

「キンメダイは皮を炙ってお出しすることが多いです。今日は撮影だから特別に皮を残して握ります」と店主の植松さん。職人さんとのコミュニケーションが取れるカウンタースタイルだからこそ、詳しいお話が聞けるのも嬉しいところ
赤い色がほんのり身に透けてピンク色に輝く見事なお寿司。
新鮮なキンメダイの身の歯ごたえのよさと、あっさりとした味をぜひ味わってみてください!

すし 1貫 … 300円
職人おまかせ 3貫 …800円
職人おまかせ 5貫 …1,300円

 
⚫︎店舗情報
店名:寿しらぼ 三○二
住所:静岡県下田市三丁目 了仙寺売店
Tel:0558-22-2333
営業時間:11:30〜14:30(営業日の詳細は公式インスタグラムでご確認ください)
定休日:不定休

以上がキンメダイを食べられるおすすめのお店ですが、下田のまちにはこの3店以外にもまだまだ絶品料理を味わえるお店がたくさんあります。さらに、グルメだけでなくここではお伝えしきれない温泉の魅力や絶景スポットもたくさんありますので、この機会にぜひ、伊豆・下田に足を運んでみるのはいかがでしょうか?

そして、当社では今後も水産事業や飲食事業で関わる日本各地の産地の魅力を発信してまいります。そちらも、ぜひお楽しみにしてください。

まだまだ見逃し配信公開中!未公開映像満載のアナザーストリーも見られます

2024年11月22日に放送された『ガイアの夜明け』の内容は、現在、U-NEXTにて見逃し配信をご覧いただけるほか、公式サイト「テレ東Biz」では、有料コンテンツとして本編の放送には乗らなかった映像がアナザーストーリーとして配信されています。こちらもぜひご覧ください。
 
タイトル:「物価高に挑む! 食品業界の異端児たち」
番組名:テレビ東京『日経スペシャル ガイアの夜明け』

テレ東Biz

U-NEXTはこちらから

SANKO グループの取り組みにご賛同いただいた企業・漁業協同組合の皆さま

当社は「がんばれ日本の水産!」と銘打ち、日本の水産業全体を盛り上げるための取り組みを積極的に行っております。
ご賛同いただいた企業・漁業協同組合の皆さまをご紹介いたします。
 
網代定置網株式会社/有限会社泉澤水産 代表 泉澤 宏 様
伊豆漁業協同組合 代表理事組合⾧ 加藤紀久夫 様
いとう漁業協同組合 代表理事組合⾧  高田充朗 様
有限会社九州マグロ 代表取締役 高井 浩 様
株式会社さんりくみらい 代表 藤田 純 様
大熱海漁業協同組合 代表理事組合⾧ 遠藤哲也 様
沼津我入道漁業協同組合 代表理事組合⾧ 植松敏征 様
株式会社VECKS 代表取締役 田島 剛 様
八幡丸海産 代表 待鳥恭右 様
和歌山東漁業協同組合 代表理事組合⾧ 吉田俊久 様
※五十音順

SPECIAL THANKS

伊豆漁業協同組合の皆様
伊豆漁協直営店 ​漁協直売所の皆様
賀楽太 土屋佳代子様
寿しらぼ三⚪︎二 植松隆二様
たまきや 玉木隆徳様
沼津魚市場株式会社の皆様
かもん 渡邉和馬様

ライター:ナビ子


関連情報

2022年には『ガイアの夜明け』で当社の静岡・沼津での水産事業についてご紹介いただきました。

2024年10月、TBSテレビ『ひるおび』で新業態の「マグロ*リスペクト」について取り上げていただきました。


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