美容師14年目で夢の実現のためにハサミをキーボードに持ち変えた話
1.はじめに
みなさん、こんにちは!GaudiyのBizチームに所属している三角です。 2024年4月にGaudiyに入社し、現在は新規事業を担当していますが、実は以前はまったく異なる職業、美容師として14年間働いていました。
美容師からIT業界への転職なんて、驚かれることが多いのですが、その度にこんな質問を受けます。
「どうして美容師からIT?」
「そんなに違う業界に飛び込むなんて、怖くなかった?」
正直、不安はめちゃくちゃありました。でも、何か変えないといけないって気持ちが強くて。今こうしてGaudiyで働いていて、この選択が自分にとって良かったと感じています。もちろん、その決断にはいろんな葛藤がありました。
というわけで、このエントリーでは、どうしてそんな大きな転職を決意したのか、そして美容師からITに飛び込んだ自分が、今どうやってGaudiyでやっているのかについて話していきます。もしかしたら、この記事を読んでいるあなたも今の環境を変えたいって思ってるかもしれません。そんなあなたの背中を少しでも押せたらと思っています。
ハサミからキーボードに持ち変えた元美容師の転職ストーリー、ぜひ最後までお付き合いください!
2.自己紹介
美容師としてのキャリア
改めまして、三角です。
自分は14年間、美容師として働いていました。美容学校を卒業後、サロンに就職し、1年の下積みを経てスタイリストとしてデビュー。その後、たくさんのお客様を担当し、累計3万人以上のお客様のヘアスタイルを手掛けてきました。小学生からお年寄りまで、幅広い年齢層のお客様の「なりたい」を形にしてきました。
美容師としてのキャリアの中では、サロンワークのほかにサロンのマーケティングも担当したり、全体の効率化やDXなども行なってきました。美容室業界は意外とアナログなので面白かったです。こんな自分でもインターネットができるというだけで重宝されたりする世界です。
美容師時代
毎日13人前後を担当していました。サロン全体の1日平均施術人数が3~4人だったので比較的忙しい美容師だったと思います。自分が得意としていたのは、対話の中からお客様の本音や気持ちを汲み取ることで、ふとした仕草や言葉の裏にある思いを察し、それを形にすることで、鏡に映った自分に自信を持ってもらう。その瞬間を見るたびに、「この仕事を選んで本当に良かった」とやりがいをもって過ごしていました。
美容師としての経験を通じて培ったのは、「一人ひとりに寄り添い、その人に合った解決策を見つける力」でした。人の想いをくみ取りながら、そこに居場所と存在価値を生み出すこと――このスキルは、美容師時代に培った最大の武器だったのかなと思っています。
趣味
趣味はゲーム(APEXや格闘ゲーム)で対人系の人と戦っているのが好きです。この趣味が意外と仕事のリフレッシュになったり、新しいアイデアを作るきっかけや転職に繋がる想いになっていたりもします。やりはじめると止まらなくなってしまって熱中してしまうくらいには好きです。(やり込みは時間よりもランカーになるということ)
では、なぜIT業界へ? その答えは次にお話しする転職のきっかけにあります。
3.転職のきっかけ
美容師としての限界
多くのお客様と向き合う中で、「自分らしく生きたいのに、それができない」と感じている方が本当に多いことに気づきました。社会の期待や周囲の目を気にして、自分の気持ちを押し殺している姿を見て、もどかしさを感じることが多かったです。美容師としてそんな人たちを解放するのがやりがいだったのですが、一方でもっと多くの人に自分の力を届ける方法はないかと葛藤してました。
コミュニティ運営のはじまり
そのもどかしさに対して、仕事の後にインターネットを活用してコミュニティ運営を始めました。美容師の仲間や夢を追いかける人たちが集まって本音で語り合ったり励ましあったりする場所を作りました。「好き」や「夢」を語って、それを実現していく姿を見るたびに、もっとこうした居場所を増やしたいと思うようになりました。
Gaudiyとの出会い
でも、自分一人でやれることには限界がある。もっと大きなスケールで、人々の「なりたい」を支援できる仕組みを作りたいと思っていた時に出会ったのが、Gaudiyのとある社員さんでした。自分のやりたいことを伝えたら、「やろう!」と一つ返事で協力してくれました。何度も業務終了後に集まってくれたり、無償で手伝ってくれたり、その姿勢には正直驚きました。(しばらくは何か裏があるんじゃないかと思っていましたすいません)
しばらくして、アップデートの打ち合わせなどをしてたときに、その方からGaudiyという会社の「ファン国家」というビジョンを聞きました。
そのとき、まるで自分が描いていた未来が目の前に現れたような感覚がありました。自分でも一人でできるスケール幅というのは理解していたので、「本当に叶えたいならもっと大きな力で、組織で一緒に世界を変えていきましょう」という熱い言葉を聞いて「ここでなら、自分の想いを形にできる」と思い、転職を決意しました。
美容師として培ったスキルが新しい業界で本当に役立つのか、全く異なる仕事に適応できるのか——そんな不安もありました。しかし、3万人の抱えてる悩みに向き合ってきた自分と、それに対して大義をもった自分には、進まないという選択肢はなかったと思います。それをITという新しい舞台で、より広く実現できるなら、自分のスキルをもっと活かせると信じました。こうしてハサミを置き、キーボードを手に取り、新たな挑戦へと踏み出したのがきっかけになります。
4.Gaudiyでの現在の役割
新規事業開発と開拓への挑戦
Gaudiyに入社してからの毎日は、まさに新しい発見と挑戦の連続です。今はBizチームで新規事業開発を担当し、パートナー企業さんと協力しながら、ファンの皆さんがもっと楽しめるサービスの立ち上げに携わっています。
ファンコミュニティの構築
特にファンコミュニティを作るプロジェクトに関わり、「好き」を共有できる居場所を作ることに力を入れています。美容師時代にお客様の笑顔を引き出す瞬間が一番のやりがいだったように、今はファンの皆さんが楽しんでいる姿を見ることが一番嬉しい瞬間です。
具体的には、以下のような取り組みを行っています。
イベントや企画の提案書の作成
それらを促進するための型化や効率化
今のメインは企業様に提案を行うための資料を作ることが多いのですが、1枚ずつ "想いを込めて" 制作をしています。"想いを込めて" というのはビジネスユースだと情報や見やすさを優先されると思うのですが、読んだ人に「好き」が伝わるような「心が動くような」「心に届くような」デザインや言葉選びをしています。それがどれだけ届くかはわからないのですが、その向こうで読んでくれる人が心からやりたい、夢中になってくれるような読む時間以上の価値になるように心がけています。
またそれらを促進するための型化や効率化に関しては、その想いや体験を社内の誰でも同じように表現できるように推進しています。アイデアはあってもデザインの表現が得意ではないために想いが届かないということがないように、全てのGaudiyメンバーの想いを同じだけ届けられるようにするのも使命だと思って取り組んでいます。
これらを通じて、より多くのファンの方々がより一層エンターテインメントを楽しめる環境を作ることをやりがいをもって進めています。
5.Gaudiyで働いてみて
「ファン国家」というビジョン
Gaudiyでは、「ファン国家」というビジョンを掲げていて、すべてのプロダクト企画や設計で「ファン」が主語になります。どんなプロジェクトでも、まず「それがファンのためになるか」を考えます。この考え方は、美容師としてお客様に喜んでもらうことを第一に考えていた自分にとって、本当に共感できるものですし、嬉しすぎることです。美容師時代の「お客様が笑顔になる瞬間を作る」感覚と、今の仕事で「ファンのための最高の体験を提供する」という感覚が自然につながっています。
「ファンファースト」な文化
Gaudiyの文化は、ビジョンに偽りなく徹底した「ファンファースト」です。それは単なるスローガンではなく、会社のあらゆる場面に浸透しています。たとえば、プロジェクトの意思決定をする際には、チーム全員で活発に議論を行い、どんな小さな提案も「ファンにとってどんな価値をもたらすのか?」という視点で徹底的に掘り下げます。このような議論が成り立つのは、全員が真剣にファンのために良いものを作りたいと考えているからで、自分もそのプロセスに参加できることに毎回感動しています。マネタイズの提案をしたときも、「確かにマネタイズはできそうだけど、ファンにとってどうか?」という反証が来て却下されたとき、自分の提案が通らなくても、なんだか嬉しい気持ちになりました。
素敵な仲間たち
Gaudiyのもう一つの魅力は、仲間たちのサポートとコミュニケーションだと思います。技術的な課題にぶつかった時には、すぐに周囲のメンバーが助けてくれる環境。エンジニア、デザイナー、ビジネスサイドのメンバーが垣根を越えて知識を共有し合い、「一人ひとりの成長がチーム全体の成長とファン国家の実現につながる」という考えが根付いています。入社したてで何もわからなかったときも、コミュニケーションツールでちょっと手を振っただけで、すぐに反応して相談に乗ってくれるメンバーがいました。そんな温かいサポートがあるからこそ、自分も前に進むことができています。
自分は担当ではなかったんですが、あるIPコミュニティをリリースしてからしばらく経っても、ファンが喜んでいる投稿のスクリーンショットを撮り溜めているメンバーがいました。「ファンが喜んでいる姿を見て、自分も同じだけ喜んでいる」というのは、想いがなければできないことだと思います。こんな素晴らしい仲間がたくさんいるのがGaudiyです。
挑戦できる環境
Gaudiyには、挑戦を後押しする文化もあります。新しいアイデアが出てくると、それを形にするためのサポートを惜しみなく提供してくれます。困り事があれば、自分ごとのように周りを巻き込んで解決してくれたり、目標設定からその達成方法まで一緒に付き合ってくれたりします。一人で悩んでいても、周りのサポートで乗り越えられることが多く、そんな環境だからこそ挑戦し続けられるんだと思います。一言で言うと「愛」に溢れてます。
個人的な壁もある
もちろん、IT業界に来てからは、技術的な壁にぶつかることも多いです。最初は専門用語に戸惑ったり、新しいスキルを身につけるのに苦労したりもしました。でも、今ではプロダクトの企画からいろんなことに携わらせてもらい、少しずつですが、自分の力が多くのファンに届くきっかけを作っているように感じられるようになってきています。
転職後は、美容師時代以上に「人を支え、幸せを届ける」という自分のミッションを、頼もしい仲間たちと共にさらに大きく実現できていると実感する毎日です。ハサミは置いたけれど、「人を幸せにする」、その人たちの居場所を作るという想いは今も確実に生きています。それを支えてくれるのは、同じビジョンを共有し、一緒に挑戦を楽しんでいるGaudiyの仲間たちです。仲間とともに新しい価値を生み出せること――それが、美容師時代から抱いてきた気持ちと夢の延長であり、今につながっていると感じています。
6.最後に
Gaudiyに入社してから改めて感じたのは、「自分の好きなことや想いを大切にすることが、どれだけ人生を豊かにしてくれるか」ということです。美容師としての経験も、IT業界での挑戦も、根っこにあるのは「人を幸せにしたい」という想いです。
プロダクトの一つひとつが、ファンの心を動かし、笑顔を生む瞬間を作る。そんな未来を目指して、仲間と共に走り続けたいと思っています。技術はまだまだ学ぶことが多いですが、その過程も含めて成長を楽しむつもりです。
それぞれの人が家庭環境や身動きがとりにくい状態だったりしてなかなか自分の想いを形にできないということもあると思います。自分も子供が2人いるので、転職というリスクを背負うことにはかなりの躊躇があったのも事実です。
ですが、このエントリーを読んでいるあなたもきっと何かに情熱を持っているんじゃないでしょうか?今の世の中、自分の気持ちや好きなことを堂々と表現するのが難しいと感じることもあります。でも、一度きりの人生だからこそ、自分たちの生きた時間が、もっと多くの幸せや楽しみ、笑顔、そして新しい可能性を生み出すきっかけになればと強く思っています。
そうして生まれた幸せや喜びを、未来の世代に引き継ぎ、私たちは役目を終えて今世から消えていく。そして何十年後に素晴らしい世界だなと言ってもらえる。そんな素敵な世界のかけらを大切な人たちのために自分とGaudiyと一緒に残していきませんか?
少しでも興味もってくれた方がいたら、ぜひラフにお話しさせてください。