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旅だから出会えた感情③

見えているようで実は見えていないコトについて

旅に出ました。目的地は、山形県鶴岡市。昨日、一昨日と加茂水族館、スイデンテラスについて触れましたが、今回はスイデンテラスに隣接するSORAIについて。

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正式名称は「キッズドームソライ」。名称から分かるように児童館ですが、設計はスイデンテラスと同じ坂茂氏で、これまた木をふんだんに生かした施設。だから館内の空気がキレイで心地よい。ここはアソビバとツクルバに分かれていて、子どもたちの自由な発想、想像力を育てることを柱にしています。

親はなけれど子は育つ

ボクが児童館に不慣れなところがあったかもしれないけど、アソビバの遊具で遊ぶ際には大人は見守るだけでした。ついつい、ケガしないように、失敗しないように、手を差し伸べてしまいそうですが、そこはグッとこらえて待機。サポートはSORAIのスタッフさんがしてくれるので椅子に座って、子どもの遊ぶ様子を見守ることに。

少し前までは滑り台には登れても、滑る際のスピード感に感覚が付いていかずに滑り降りることができなかった我が子でしたが、この日は何度も何度も斜辺を滑り降りていました。たくましい!あのオドオドした君は、いずこへ……。
「親は無くとも子は育つ」
まさに、その通りでした。一抹の寂しさを感じつつも、その成長度合いに目を細めるボク。大人が思っている想像をいとも簡単に超えるのが子どもなんですよね。普段から言動を見ているようでも、一緒に過ごせていない時間もあるわけで、その中で社会性とか表現力とか想像力とかを自然と育んでいるんですよね。

前にも書きましたが、「お手伝いしようか?」「大丈夫?」「危なくない?」など自主性を阻むようなコトバは、これまで以上に慎まなければいけないなと思いました。可能性を潰したくないし、失敗も貴重な経験だし、ケガは勲章でもありますからね。もちろん、重大事故につながるような時には止めますが。

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柔軟な我が子。凝り固まっているボク

アソビバを堪能した後は、ツクルバへ。ここには1000種類の素材と200以上の道具が揃っていて、その光景は圧巻というか、オトナをコドモにさせてしまうワクワク空間でした。我が家も例に漏れず、子どもと一緒に制作していたつもりが、ついつい妻とボクの方が夢中になってしまったり……。他の親御さんも真剣に制作する姿を目にしました。

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一緒に制作しながら思ったのは、思考が凝り固まってしまっていること。子どもの作品は、柔軟性があって自由なのに、ボクの制作物はなんかどこかで見たことがあるような、ありきたりで面白くない。まだまだ、自己解放が行えていないことがわかり、ちょっと落ち込みました。もっとおもいのままに、キレイなものをつくろうとせずに、好き放題やったらいいのに。型に収めよう、型に収めようとする意識が無意識に働いてしまっていました。そんなことを実感できたので、これからも頻繁に子どもと児童館に通って、ツクルことで自分の頭をモミモミ柔らかくしていこうかなと。

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旅の醍醐味

アソビバ、ツクルバとも混雑時の制限時間いっぱい、2時間満喫した我が家。子どもはもちろん、ボクも妻も自然と笑顔になっていて、心も体も軽くなり帰宅の途に。オトナもコドモも心身を目一杯、開放できるSORAI。スイデンテラスと同様に、また遊びに来たくなりました。子どものために訪れた施設でしたが、こちらが逆に面白がっていました。すまぬ、我が子よ。期待値がそれほど高くなかったのに、帰る時には反対に期待値を上回る。これも旅の醍醐味のひとつではないでしょうか。行って良かった。

おもいのままに。続けます。今日も呼吸ができた。ありがとう!

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