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オリンピック男子体操メダル級のうどん打ち

夏休みに図書館に行くと、自由研究にオススメの本がたくさん並んでいる。

その中から「つくろう うどん」を選んだ。そして借りたその日にうどんをつくることになった。


【材料】

3つだけ!

・中力粉
・塩
・水



混ぜたらこねこねしてー



袋に入れたらー




「30分間うどんを踏みます」




こうしてー



こうしてーー


こう!!!



こうしてー




こう!!!


普通に踏んでほしい。



何回も言ったけど、全然言うこと聞かないからもういいかなって。

そもそも創作は自由なもの。現代の大人は「説明書通り」「教科書通り」「型にはめて」事を進めることにこだわり過ぎている。タイパなんて概念は小学生に必要ない。だから、こんな風にうどんを打つことを「違う」と攻めることこそ「違う」し、自由研究なんだからどんな風に踏もうがそれこそ自由なんではないかとかそれらしいことを言って誤魔化しているんだけどそれでいいかな。これ、本当は止めなきゃいけないやつ?



麺棒で伸ばしてー


長さでうどん界の金メダルにするとか言い出してー




茹でたらー


ひもかわうどんの完成!


ツッコみどころ多すぎて、もうツッコむ体力残ってない。でもまあ、いいや。
これを自由研究にすれば完璧だ、と思っていた。




「いや、これは自由研究じゃない。」



えっ……そうなの?
じゃあこの労力は一体……?


突然脳内に「あなたのキスを数えましょう♫」が流れ出す。


散らかった床の上〜
(散らばる小麦粉の残骸。)


うずくまり〜膝を抱いた〜
(半分余った中力粉の存在。)

守れない約束が〜
(自由研究、終わらなかった)

カレンダ〜
(わざわざ買った麺棒。)


汚してく〜
(テーブルに貼ったビニール袋。)



すごく疲れたよ……。
それだけは、変わらない事実。




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本田すのうl書いて読む主婦
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